【ウクライナ】:芸能人が支持率首位…大統領選は候補乱立
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ウクライナ】:芸能人が支持率首位…大統領選は候補乱立
ウクライナ大統領選が31日に行われる。各種世論調査では、支持率29・1~24・0%で首位の人気コメディアンのゼレンスキー氏を、現職のポロシェンコ大統領(22・1~12・9%)、ティモシェンコ元首相(16・5~8・7%)が追う展開。
39候補が乱立したため過半数を制する候補は出ない見通しで、4月21日に見込まれる決選投票にポロシェンコ氏が進めるかどうかが焦点となっている。
ゼレンスキー氏は、平凡な教師が突然大統領になり、汚職対策などで奮闘するテレビドラマ出演で人気を博した。昨年末に出馬表明し、今年に入り支持率トップが続いている。既成政治への不満が同氏への期待として表れているとみられるが、芸能人としての人気が実際の得票に結びつくかどうかは不透明だ。
再選を狙うポロシェンコ氏は、ウクライナ正教会をロシアから独立させ、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)加盟を憲法に明記するなど対ロ強硬・欧州統合路線が評価され、支持率が上昇。行政や国営企業を総動員し、なりふり構わず勝利を目指すとみられている。
1990年代から政界で活動し、2004年の「オレンジ革命」を主導したティモシェンコ氏は、選挙戦終盤に支持率でポロシェンコ氏に逆転された。このため、ポロシェンコ氏批判を強め、最近発覚した防衛装備を巡る同氏周辺の汚職疑惑を激しく攻撃している。
ウクライナ政界の最終的な勢力関係は、10月に予定される最高会議(議会)選挙後に決まる。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・ウクライナ大統領選挙】 2019年03月30日 22:13:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。