路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【デスク日記】:春の日差しを浴びながら鼻から思いっきり空気を吸い込む

2019-03-26 06:00:55 | 【医療・診療報酬・病気・地域・オンライン診療・マイナ保険証・薬価・医療過誤】

【デスク日記】:春の日差しを浴びながら鼻から思いっきり空気を吸い込む

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【デスク日記】:春の日差しを浴びながら鼻から思いっきり空気を吸い込む 

 春の日差しを浴びながら鼻から思いっきり空気を吸い込む。くしゃみも鼻水も出ない。20年間近く、この季節には花粉症のひどい症状に悩まされてきたが、今年はマスクなしでも外出ができるほど症状がましになった。

 抗アレルギー薬を飲むと、眠くてたまらない。数年前からは秋の花粉の時期にもくしゃみが止まらず、うんざりしていた。「完治が期待できる」という触れ込みには半信半疑だったが、昨年夏にスギ花粉症の「舌下免疫療法」を始めてみた。

 花粉の成分を含む錠剤を1日1錠、口に含んでのみ込むだけ。今のところ副作用はない。効果が出るまで2、3年はかかるだろうと説明を受けていたので今年の春は効果を期待していなかった。病院の先生に話すと、「いい方の想定外だね」と笑っていた。

 どこまでが薬の効果か分からないし、まだ完治というまでには至らないが、春の空が明るく見える。 (伊藤完司)

 =2019/03/26付 西日本新聞朝刊=

 元稿:西日本新聞社 朝刊 主要ニュース オピニオン 【デスク日記】 2019年03月26日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【デスク日記】:川下りで知られる福岡県柳川市の掘割

2019-03-26 06:00:50 | 【生物学・特定外来生物法・動物生態系・終生飼養・環境税・花粉症】

【デスク日記】:川下りで知られる福岡県柳川市の掘割

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【デスク日記】:川下りで知られる福岡県柳川市の掘割 

 川下りで知られる福岡県柳川市の掘割。2月下旬、市中心部の城堀(じょうぼり)の水を抜き、たまったごみを取り除く水落ちの期間を利用し、全国から集まった大学生ら約20人が掘割に生息する魚類の種類数を調査した。確認できたのは41種。8種の外来種を含む一方で13種の絶滅危惧種もいた。

 会員制交流サイト(SNS)などを通じ調査参加を呼び掛けた、やながわ有明海水族館の小宮春平館長(21)は「市街地にある用水路群にこれほど多くの種が生息していることは驚き。狭い範囲に他地域で失われたさまざまな水環境が残っている」と話す。

 掘割の原型は江戸時代初めに築かれた。昭和40年代に生活ごみの投棄などで荒廃したが、同50年代に市と住民の手で再び浄化され、現在の姿がある。流れは緩く、決して清流とは言えないのだが、それが生物多様性の維持につながっている。そう思えば、やや緑色の水面もなんだか誇らしい。 (森竜太郎)

 =2019/03/25付 西日本新聞朝刊=

 元稿:西日本新聞社 朝刊 主要ニュース オピニオン 【デスク日記】 2019年03月25日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【提論】:【都市の公共交通】 藻谷 浩介さん

2019-03-26 06:00:45 | 【経済・産業・企業・起業・関税・IT・ベンチャー・クラウドファンティング

【提論】:【都市の公共交通】 藻谷 浩介さん

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【提論】:【都市の公共交通】 藻谷 浩介さん 

 ◆福岡は世界に学ぶべき

 先般、福岡市中央区渡辺通の電気ビル本館で講演をしたときのことだ。福岡空港着の飛行機が30分も遅れたので、空港からタクシーに乗ったら、午前11時台だったのに、6キロ少々を30分近くかかってしまった。これなら地下鉄で天神に出て歩いた方が速かったかもしれない。

 福岡県太宰府市の九州国立博物館で講演をした後に、JR博多駅から新幹線で岡山に向かった時も少々困った。夕方なので車で最寄りのJR駅に出るには時間がかかると言われ、西鉄太宰府駅まで歩き、西鉄二日市駅で急行に乗り換えたが、終点の福岡(天神)駅で地下鉄に乗り換えたのでは、乗りたい新幹線に間に合わない。そこで西鉄春日原駅で降りて、JRの春日駅まで歩き、博多駅に出た。

 以上の経験に共通する問題は「福岡周辺はあちこち渋滞が激しいのに、電車網は必ずしも便利にできていない」ということだ。都市圏が急速に成長した過去数十年間に、逆に相当数の鉄軌道路線を廃止してきた、全国でもまれにみる地域である。路線バスは発達しているが、諸外国のようにBRT(専用道などを走行する大量輸送や定時性に優れたバス高速輸送システム)がないので、渋滞に巻き込まれることも多い。

   ---◆---

 福岡空港から電気ビルへは、地下鉄七隈線の博多駅延伸が完成すれば便利になる。だがそもそも路面電車の循環線を残していれば、博多駅から西進する、あるいは天神駅から南下する、というもっと分かりやすい行き方ができた。同じく循環線が残っていれば、博多駅や天神地区から博多港への移動も、特に観光客にはずっと便利だ。バスもあるが、バスと路面電車では外来者にとって、分かりやすさに雲泥の差がある。

 西鉄天神大牟田線とJR鹿児島線の乗り換えも、地下鉄空港線の開通時に廃止された筑肥線の姪浜-博多間が残っていれば、西鉄平尾駅で乗り換えられた。廃止は旧国鉄時代の決定だが、鉄道を残そうという動きは当時なぜ盛り上がらなかったのだろうか。旧甘木線が甘木鉄道となって機能している現状を見るにつけ、この区間や旧勝田線も残っていれば、便利に機能していたのではないかと思う。

 2007年の旧西鉄宮地岳線の東半分の廃止も疑問だ。沿線の宮地嶽神社も津屋崎の海岸も、外来者にとって魅力的な観光地だ。西鉄単体では存続が無理だったとしても、路盤を自治体保有とする上下分離方式など、工夫の余地はあったのではないか。

   ---◆---

 そもそも福岡は、住民も地元政治も伝統的に自家用車中心主義で、公共交通への関心が乏しくないか。象徴的だったのは、福岡市長が博多駅と博多港を結ぶロープウエー構想を、反対の多さゆえに取り下げた件だ。そこまで否定すべき構想だっただろうか。反対者には、自家用車を持たずバスを乗りこなせない外来者(観光客や出張者)への配慮というものが、どれだけあったのだろう。

 「アジアの福岡」を名乗る以上、アジアをはじめ海外の諸都市で公共の鉄軌道網の充実がどれだけ真剣に進められているのかを、議員諸氏は自分のお金と目で深く学ぶべきだ。とりわけLRT(次世代型路面電車システム)新設は地下鉄よりもずっと安く、バスよりも外来客に分かりやすいということで、世界中でめじろ押しだ。ロープウエーがだめだと言うなら、なぜ路面電車の循環線や呉服町線の復活が議論にならないのか。そんなことでは、高雄や上海、香港に取り残されかねない。

 平成も終わりである。そろそろ頭の中の「昭和の常識」を、21世紀の国際社会の常識にリニューアルしてほしい。

藻谷 浩介(もたに・こうすけ)さん=日本総合研究所調査部主席研究員

  藻谷 浩介(もたに・こうすけ)さん=日本総合研究所調査部主席研究員

 【略歴】1964年、山口県徳山市(現周南市)生まれ。88年東京大法学部卒、日本開発銀行(現日本政策投資銀行)入行。米コロンビア大経営大学院で経営学修士(MBA)取得。2012年1月から現職。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」など。

 =2019/03/25付 西日本新聞朝刊=

 元稿:西日本新聞社 朝刊 主要ニュース オピニオン 【提論・明日へ】  2019年03月25日  11:03:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:印パ緊張 核保有国の衝突回避せよ

2019-03-26 06:00:40 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・ICC・サミット(G20、】

【社説】:印パ緊張 核保有国の衝突回避せよ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:印パ緊張 核保有国の衝突回避せよ 

 核兵器を保有する国同士による衝突が、拡大しようとしている。危険極まりない事態だ。

 インドとパキスタンの間で2月以来、軍事的緊張が続いている。空爆や戦闘機の空中戦が発生し、一時は大規模な軍事衝突も懸念される情勢となった。関係国が仲裁に乗り出しているが緊張緩和には至っていない。

 今回の対立のきっかけは、2月中旬にカシミール地方のインド支配地でインドの警察隊に対する自爆テロがあり、約40人が死亡したことだ。

 パキスタンを本拠とするテロ組織が犯行声明を出したため、インドがパキスタン領内のテロ組織施設を空爆した。これにパキスタンが反発してインド軍機を撃墜し、緊張が一気に高まった。その後も銃撃や砲撃が散発的に続いているという。

 背景にあるのは、カシミール地方を巡る領有権争いだ。両国とも同地方の領有権を主張して譲らず、これまでに3度本格的な戦争状態に陥っている。インドはヒンズー教、パキスタンはイスラム教が主流という宗教対立も根っこにある。

 特に憂慮されるのは、ともに核保有国であることだ。両国は核拡散防止条約(NPT)に加盟せず、NPT体制の枠外で核兵器開発を続けてきた。非政府組織などの推算では、現在両国とも百数十発の核弾頭を保有しているとみられる。

 両国の核能力増強は、核拡散を防ぐ基本的枠組みであるNPT体制を形骸化させているが、北朝鮮やイランの核開発と比べ国際社会の危機感は薄かった。特に日本は2017年、インドとの間で核物質や原子力関連技術の移転を可能にする原子力協定を結んだ。インドの核保有を容認したに等しい対応だ。

 今回の危機は、こうした甘い対応の付けが回ってきた結果だと言える。

 このまま両国の衝突がエスカレートすれば、あれよあれよという間に核戦争に発展-という悪夢のようなことが起きかねない。国際社会は全力を挙げて両国の緊張激化に歯止めをかけなければならない。

 インド、パキスタン両政府ともに譲歩しづらい事情がある。インドは4~5月に実施される総選挙を前に、モディ首相が強硬姿勢を見せることで、反パキスタン感情の強い国民の支持を狙っているという。一方、パキスタンのカーン首相も軍部内の強硬論を無視できないようだ。

 しかし、国内向けの思惑で核保有国間の緊張が高まるという構図は危う過ぎる。両国政府には強く自制を求めたい。同時に、米国や中国など関係国が印パ両国に働きかけ、対話による早期解決を促すべきである。

 =2019/03/25付 西日本新聞朝刊=

 元稿:西日本新聞社 朝刊 主要ニュース オピニオン 【社説】  2019年03月25日  10:45:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【春秋】:他人を欺いて金品を得ようとたくらむ不届き者は、いつの時代にもいるもの…

2019-03-26 06:00:35 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【春秋】:他人を欺いて金品を得ようとたくらむ不届き者は、いつの時代にもいるもの…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【春秋】:他人を欺いて金品を得ようとたくらむ不届き者は、いつの時代にもいるもの… 

 他人を欺いて金品を得ようとたくらむ不届き者は、いつの時代にもいるもの。江戸期には、大名家や商家の前で切腹や行き倒れのふりをして、立ち退き料をせしめる者がいたという

 ▼落語家の古今亭志ん生師匠もだまされた経験がある。住んでいた粗末な長屋に物売りがきた。売れ残った最後の蚊帳なので格安で譲る、と言われ、なけなしの金で買い求めた。夜、喜々としてつるすと天井部が全くない品だったそうだ

 ▼そんな手口が牧歌的とさえ思えるのも、現代の犯罪に狡猾(こうかつ)さと凶悪ぶりが目立つためだろう。資産状況などを聞き出すアポイントメント電話、通称「アポ電」の被害が深刻さを増す。詐欺が転じて強盗になり、東京では痛ましい犠牲者が出た

 ▼国民生活センターは重ねて注意を呼び掛けている。電話機の「着信番号通知、録音機能」を活用する、家族構成や資産状況を聞かれたらすぐに電話を切る、家族を名乗る電話は一度切ってかけ直す-などだ

 ▼被害者の中には後遺症に苦しむ人もいるという。自らを過度に責めたり、家族から不注意をなじられたりして精神的にダメージを負う例もあるそうだ。金銭の損失以上に重大な被害といえる

 ▼福岡県内ではテレビ局の名をかたったアポ電が、今月の1週間で6件あったと警察が発表した。幸い被害は出ていないが、くれぐれもご注意を。報道機関が財産や預貯金の話をすることは断じてありません。

 =2019/03/25付 西日本新聞朝刊=

 元稿:西日本新聞社 朝刊 主要ニュース オピニオン 【春秋】  2019年03月25日  10:44:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【政界地獄耳】:メディアが中立に“偏る”と…

2019-03-26 00:10:10 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・公共放送NHKの功罪・マスコミ・雑誌】

【政界地獄耳】:メディアが中立に“偏る”と…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:メディアが中立に“偏る”と… 

 ★高須クリニック院長・高須克弥が、第2次世界大戦下にアウシュビッツ収容所で起きたユダヤ人に対する大量虐殺(ホロコースト)について15年10月19日のツイートで「南京もアウシュビッツも捏造(ねつぞう)だと思う」とつづった。これに対してポーランドのアウシュビッツ記念館公式ツイッターが19年3月15日、コメント欄で「アウシュビッツは世界中の人々の心に絶えず忠告する史実です。ナチス・ドイツによって造られたその強制・絶滅収容所の史跡は、人類史上最大の悲劇を象徴しています」と異例の日本語で忠告したとハフポスト日本版が伝えた。

 ★高須は16日「全ての歴史は検証されるべきだと思います。これが正しい科学者の姿勢だと思います」と反論した。映画監督でジャーナリスト・想田和弘はフェイスブックで「『ホロコーストは捏造だ』とデマを飛ばすAとAに対して『デマをやめろ』とたしなめるBがいて、AとBが激しく言い合いを始めたとする。すると必ず『どっちもどっちだな』と両方を非難するCが出てくる。この場合、Cは『中立』ではない。明らかにAに加担している。マスメディアの両論併記は、実はこのCに当たる場合が多い。形式的には中立公平なように見えるけれども、実はAに加担している。しかもそのことを記者も自覚していない。公平な記者が本当にやるべきことは、Aのうそを暴くことですよ」と記した。

 ★想田の指摘は今、日本のメディアすべてが自戒すべきことだろう。メディアは元来、公正に“偏る”傾向がある。読者や視聴者に判断材料を提供しているだけと言い張る。しかし、声の大きい方に引きずられるためにコメンテーターたちはこぞってCを目指す。だが、公正さを装ってありもしない議論を報じる意味はない。バランスなど意味がない。バランスは真実や理論や現実とは関係ない。AをやるからBもやるなどと考えるからCを目指し着地したくなるのだ。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2019年03月20日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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