路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【東京地裁】:元講談社次長に懲役11年「悪質」と妻殺害を認定

2019-03-06 22:22:30 | 【裁判(最高裁・高裁・地裁、裁判員制度・控訴・冤罪・再審請求、刑法39条】

【東京地裁】:元講談社次長に懲役11年「悪質」と妻殺害を認定

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【東京地裁】:元講談社次長に懲役11年「悪質」と妻殺害を認定 

 東京都文京区の自宅で妻を殺害したとして、殺人罪に問われた講談社の青年コミック誌「モーニング」の元編集次長朴鐘顕被告(43=休職中)の裁判員裁判の判決で、東京地裁は6日、懲役11年(求刑懲役15年)を言い渡した。

 朴被告は、自殺だとして無罪を主張していたが、守下実裁判長は被告が寝室で首を圧迫し、殺害したと認定。「態様は危険で悪質だ」と指摘した。主文言い渡し後、朴被告は「していません。間違っています」と叫び、守下裁判長が「座ってください」と注意する場面もあった。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【裁判】  2019年03月06日  22:22:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【インドネシア】:大統領選など選挙人名簿に誤って日本人

2019-03-06 21:48:30 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・ICC・サミット(G20、】

【インドネシア】:大統領選など選挙人名簿に誤って日本人

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【インドネシア】:大統領選など選挙人名簿に誤って日本人

 ◆確定選挙人名簿に日本人らが誤登録 インドネシア 

 【ジャカルタ共同】インドネシア内務省は6日、4月17日に実施される大統領選と総選挙の確定選挙人名簿に日本人18人を含む29カ国の外国人103人が誤って登録されていたと明らかにした。内務省は既に選挙管理委員会に報告、選管が名簿から削除する。地元メディアが伝えた。

 外国人用の電子住民登録証のカードがインドネシア人用のものと似ており、データの入力ミスが原因の一つとみられるという。

 内務省が公表したリストによると、日本人が最も多く、オランダ人8人、米国、マレーシア、スイス人がそれぞれ7人、誤登録されていた。

 地元メディアによると、ジャワ島西ジャワ州やジョクジャカルタ特別州、スラウェシ島北スラウェシ州で、それぞれ別の日本人女性とみられる名前が登録されていたことが確認された。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・インドネシア】  2019年03月06日  21:48:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【北海道】:地震から半年 厚真町で住民らが犠牲者しのぶ

2019-03-06 20:26:30 | 【災害・地震・津波・台風・竜巻・噴火・落雷・豪雪・大雪・暴風・土石流・気象状況】

【北海道】:地震から半年 厚真町で住民らが犠牲者しのぶ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【北海道】:地震から半年 厚真町で住民らが犠牲者しのぶ 

 北海道地震から半年となった6日、土砂崩れで36人が亡くなった厚真町では、住民らが犠牲者をしのんだ。

 「ここに来るとまだまだ復旧が進んでいないと実感する」。農業伊部義之さん(50)は、亡くなった滝本卓也さん(当時39)の自宅があった場所を訪れ、手を合わせた。「農業仲間だった卓也のためにも町の復興に貢献したい」と語った。

 家族5人で移った農業佐藤泰夫さん(63)は自宅の裏山が崩落した写真を眺め「戻りたいが、変わり果てた集落を見たくない気持ちもあってね。複雑だ」とため息をついた。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【災害・地震】  2019年03月06日  20:26:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:[きょう県民投票]沖縄の未来選び取ろう

2019-03-06 08:15:00 | 【米国・在日米軍・地位協定、犯罪・普天間移設・オスプレー・安保】

【社説】:[きょう県民投票]沖縄の未来選び取ろう

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:[きょう県民投票]沖縄の未来選び取ろう

 辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票の日を迎えた。

 シングルイシュー(単一争点)の県民投票は、新基地建設という国策に対し民意を明らかにする画期的な機会である。

 「歴史の場」に足を運び、大事な1票を投じてほしい。 都道府県レベルの住民投票は、1996年9月に沖縄で実施されて以来2回目。「米軍基地の整理縮小と日米地位協定の見直し」という抽象的な内容を争点にした前回に対し、今回は辺野古埋め立ての賛否を問い掛けている。

 有権者は約115万人。「賛成」「反対」「どちらでもない」の選択肢のうち、いずれかが4分の1に達するかどうかが焦点だ。きょうの結果が基地政策の方向に大きな影響を与えるのは間違いない。

 改めて投票が持つ意義を確認したい。

 県民は新基地反対の意思を知事選などで再三示してきた。しかしそれでも県民投票に踏み切らざるを得なかったのは、政府がその声を無視し続けているからである。

 2016年9月、辺野古違法確認訴訟判決で福岡高裁那覇支部は「新基地建設に反対する民意に沿わないとしても、普天間飛行場その他の基地負担の軽減を求める民意に反するとはいえない」との判断を示した。あたかも二つの民意があるような言い方で新基地を容認したのだ。

 さらに知事選を含めここ何年かの選挙で国政与党が推す候補は、辺野古について語らない「争点はずし」の戦術を徹底している。

 県民投票はだからこそ必要なのである。

    ■    ■

 名護市辺野古の埋め立て予定区域を巡っては、「マヨネーズ並み」といわれる軟弱地盤の改良工事が広範囲にわたり、そのために打ち込む砂杭(すなぐい)が7万7千本に上るなど、想定外の事態も次々と明らかになっている。

 軟弱地盤の一部は水面下90メートルに及び、施工実績さえない。

 「完成まで13年、総事業費2兆5500億円」という県の試算を、政府は「大げさ」と批判するが、ならば工期や工費について明らかにすべきである。

 県の工事中止要請には一切聞く耳を持たず、説明責任を果たすことなく、県民投票を前にひたすら土砂を投入するという対応は、あまりに不誠実だ。

 県民投票は、安倍政権のこの強硬姿勢を問う選挙でもある。

    ■    ■

 賛否にかかわらず投票所に足を運んでと訴えながら、新基地建設反対県民投票連絡会の若者たちが、沖縄の過去と現在を結ぶ象徴的な場を歩いている。きのう朝、糸満市の魂魄(こんぱく)の塔を出発し、きょう夜、辺野古に到着する予定だ。

 政治学者の丸山真男は「家が住みいいかどうかを判断するのは建築技師ではなくて、その家に住む人間である」との比喩で、民主主義について語っている。

 沖縄の将来をどう描くかという意味では、とりわけ若い世代にとって重要な投票である。未来は私たちの手に委ねられている。

 元稿:沖縄タイムス社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2019年02月24日  08:37:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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【社説】:県民投票無視の政府 民意を矮小化するな

2019-03-06 08:14:50 | 【米国・在日米軍・地位協定、犯罪・普天間移設・オスプレー・安保】

【社説】:県民投票無視の政府 民意を矮小化するな

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:県民投票無視の政府 民意を矮小化するな 

 果たして、この国は民主主義国家なのだろうか。「民主主義の皮をかぶった独裁国家」を疑いたくなる。

 辺野古新基地埋め立ての賛否を問う県民投票で、投票者の7割が「反対」の明確な意思を示した。しかし、政府は民意無視の姿勢を一向に変えようとはしていない。
 民主主義国家としてあり得ない対応だ。政府は埋め立て工事を即座に中止し、本当に米軍普天間飛行場の危険性除去につながる方策を提示し、米側と交渉すべきだ。日本の民主主義が問われている。
 一夜明けて、安倍晋三首相は「結果を真摯(しんし)に受け止める」と語ったものの「移設をこれ以上、先送りできない」と強行方針を変えなかった。
 これだけ反対が根強いのに、地元の意向を無視して一方的に建設を強行するのは、民主主義を押しつぶす行為だ。
 ロシアのプーチン大統領が昨年末、「地元知事が反対しいるのに整備が進んでいる」と指摘したように、今後、国際的な批判も浴びよう。
 県民は辺野古新基地について、2度の県知事選や国政選挙などで繰り返しノーを示してきた。今回は、新基地建設という一つの問題だけに絞った駄目押しの反対表明だ。
 県民投票の投票率は、昨年の県知事選の63・24%よりも低い52・48%だったにもかかわらず、反対票は玉城デニー知事の得票数39万票余を大きく上回る43万票余に上った。
 共同通信社の出口調査では、辺野古移設を推進する自民党の支持層でも、反対の48%が賛成の40%を上回った。保守層の中にも辺野古移設に反対が根強いことが分かる。
 ところが、県民投票の結果を矮小化(わいしょうか)する動きが政治家や一部報道に出てきている。「有権者の半分しか投票していない」「有権者全体では反対は37%止まりだ」などの批判だ。
 投票率の低下は全国的な課題だ。衆院選で見ると、2017年53・68%、14年52・66%と戦後2番目と最低を記録した。50%未満の府県はそれぞれ4県、8県だった。これらの選挙で選ばれた政治家の資格も否定するのだろうか。
 それよりも、人物を選ぶ選挙でもないのに、有権者の52%が投票所に足を運んだという事実は重い。政治に参加する意思のある県民だ。その7割が突き付けた反対の民意を過小評価すべきではない。
 県民投票を2度も実施した都道府県がどこにあろう。民意を踏みにじり、間接民主制の政治が機能不全に陥っているからこそ、直接民主主義に頼らざるを得なかったのだ。
 安倍政権は問題の本質をそらし、辺野古移設か普天間固定化かの二者択一論にすり替えることに躍起だ。県民の民意がはっきりした以上、工事を中止し、新基地建設とは切り離して、最優先で普天間飛行場の運用停止に向けて対米交渉へ行動を起こすべきだ。
 今度こそは民意に向き合い、本気で危険性除去に取り組むことを強く求める。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年02月26日  06:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:県民投票で反対多数 埋め立て直ちに中止せよ

2019-03-06 08:14:40 | 【米国・在日米軍・地位協定、犯罪・普天間移設・オスプレー・安保】

【社説】:県民投票で反対多数 埋め立て直ちに中止せよ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:県民投票で反対多数 埋め立て直ちに中止せよ 

 名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問う県民投票で、反対の民意が明確に示された。特定の基地建設を巡り、民主主義で定められた制度によって県民が自ら意思表示をしたのは初めてだ。2月24日は沖縄の歴史の中で特筆すべき日になった。

 法的拘束力がないにもかかわらず、有権者の過半数が投票し、43万人を超える人々が新基地建設にノーを突き付けた。この事実を政府が無視することは断じて許されない。
 政府はこの結果を尊重し、新基地建設工事を直ちに中止すべきだ。市街地の真ん中にある米軍普天間飛行場は、県内移設を伴わない全面返還に方針を転換し、米側と交渉してもらいたい。まずは県民投票の結果をありのままに米国に伝え、理解を求めることだ。
 地元が反対する場所に基地を置くのは米国にとっても得策ではない。沖縄側の意向をくみ取る方が賢明だ。
 県民投票をせざるを得ないところまで沖縄を追い込んだのは、米国追従の姿勢を崩さず、知事選の結果さえ顧みない安倍政権だ。その背後には、沖縄に基地を置くのは当たり前だと思い込んでいたり、あるいは無関心であったりする、多くの国民の存在がある。
 県民投票を機に、基地問題を自分の事として考える人が全国で増えたのなら、投票の意義はさらに高まる。
 普天間飛行場の返還が具体化したのは1995年の少女乱暴事件がきっかけだ。米軍基地の整理縮小を求める世論の高まりを受け、5~7年で全面返還することを日米両政府が96年に合意した。
 当初示された条件は、普天間のヘリコプター部隊を、嘉手納飛行場など県内の既存の米軍基地内にヘリポートを建設し移転することだった。それが曲折を経て大規模な基地建設へと変容していった。
 23年前の県民投票で基地の整理縮小を求める強い意思が示された。だが今日、多くの県民の意向に反し、新たな米軍基地の建設が進められているのは由々しき事態だ。
 政府は辺野古移設が「唯一の解決策」と繰り返し述べているが、それは安倍政権にとっての解決策という意味しか持たない。新基地を建設したとしても普天間が返還される確証はない。「5年以内の運用停止」の約束をほごにしたように、さまざまな理由を付けて返還が先送りされる可能性が大きいからだ。
 さらに、建設工事の実現性も大きく揺らいでいる。予定地の軟弱地盤に対応し7万7千本のくいを打つ必要があるが、水深90メートルに達する大規模な地盤改良工事は世界的にも例がない。建設費は県が試算した2兆5500億円よりも、さらに膨らむ。
 沖縄の民意に反するばかりか、膨大な血税を浪費する荒唐無稽な工事と言わざるを得ない。玉城デニー知事は今回示された民意を足掛かりにして、断固たる決意で政府との交渉に臨んでほしい。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年02月25日  06:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:きょう県民投票 自身の思い1票に託そう

2019-03-06 08:14:30 | 【米国・在日米軍・地位協定、犯罪・普天間移設・オスプレー・安保】

【社説】:きょう県民投票 自身の思い1票に託そう

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:きょう県民投票 自身の思い1票に託そう 

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設による埋め立ての賛否を問う県民投票がきょう24日、投票日を迎えた。辺野古移設の賛否を直接問う県民投票はこれが初めてだ。必ず投票所に足を運んで「賛成」「反対」「どちらでもない」の3択のいずれかに「○」を書いて投票してほしい。

 名護市の大浦湾は豊穣(ほうじょう)な海だ。浅瀬から水深60メートルの深場まで、重層的な地形が独自の生態系を育んでいる。
 大浦湾一帯で見られる生物は5334種で、うち262種が絶滅危惧種だ。沖縄防衛局の環境影響評価で確認されている。宝の海と呼ばれるゆえんだ。
 類いまれな生物多様性の海であり続けられたのには理由がある。マングローブ、岩礁、干潟、サンゴ礁、海藻藻場、深みの砂泥底、岩や死んだサンゴが積み重なったガレ場といった複雑な自然環境が連続して存在したためだ。
 2007年、沖縄リーフチェック研究会が大浦湾に大規模なアオサンゴ群落が存在していることを発見した。群落は長さ80メートル、幅27メートルの規模で、水深約1~12メートルほどのなだらかな谷の形状に密集して広がっていた。
 アオサンゴの群落としては国立公園に編入された石垣市白保の大群落に次ぐ規模だという。アオサンゴは国際自然保護連合(IUCN)がレッドリストで絶滅危惧種に指定している。
 日本政府は現在、この大浦湾や辺野古海域に護岸を設置したり、土砂を投入したりして、新基地建設のための埋め立て工事を進めている。
 県民投票はこの海を新基地建設のために埋め立てることへの是非を問うものだ。沖縄の海は県民の財産だ。一人一人が自身の問題として捉え、自身の意思を投票で示してほしい。
 最も多く得票した選択肢が投票資格者総数の4分の1に達した場合、知事は投票結果を尊重しなければならないと条例で規定している。さらにその結果を知事が首相と米大統領に通知することも定めている。
 菅義偉官房長官は県民投票が告示された後の会見で「どういう結果であれ、辺野古移設の方針に変わりはないか」と問われ「基本的にそういう考えだ」と述べ、結果にかかわらず移設工事を進める考えを示した。
 県民投票には法的拘束力はない。しかし琉球新報社、沖縄タイムス社、共同通信社の3社合同で実施した県内全域の電話世論調査では、政府が県民投票の結果を「尊重すべきだ」との回答は86・3%に上った。日米両政府は県民投票の結果を尊重する必要がある。
 普天間飛行場の返還合意から23年がたった。県民の中には複雑な思いが交錯する。だからこそ辺野古移設の賛否を問う県民投票で、それぞれの思いを1票に託してほしい。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年02月24日  06:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【金口木舌】:県民投票の先に・・・

2019-03-06 08:14:20 | 【米国・在日米軍・地位協定、犯罪・普天間移設・オスプレー・安保】

【金口木舌】:県民投票の先に・・・

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌】:県民投票の先に・・・ 

 1996年は19歳だった。日米地位協定の見直しと基地整理縮小の是非を問う県民投票では、選挙権がないため投票できなかった。「1年早く生まれていたら」。意思表示をできなかった悔しさは今も消えない

 ▼名護市辺野古の新基地建設のための埋め立ての賛否を問う県民投票は投票率が50%を超え、結果は反対が賛成を大幅に上回った。県民は1票を投じ、それぞれの意思を再確認した
 ▼名護市の61歳の男性は1997年のヘリポート基地建設を問う市民投票では賛成だったが、今回は反対に投じた。「振興のため必要だと自分に言い聞かせてきたが、もう限界だ。沖縄への理不尽は何も変わらなかった」
 ▼辺野古の20歳の男性は県民投票の費用対効果に疑問を抱きつつ、「権利だから」と足を運んだ。「国と争っても補助金が減るだけだ。基地に悪いイメージもない。賛成に入れた」
 ▼名護市の投票所には車いすやタクシーで訪れた高齢者、入院患者を示すリストバンドを巻いた若い女性も1票を投じていた。取材に涙を浮かべ思いを語る男性もいた
 ▼名護市出身の元副知事、比嘉幹郎さん(88)は米統治時代、琉球列島米国土地収用委員会の通訳を務めるなど基地の変遷を見詰めた。「政府は沖縄を外交の道具として使ってきた。分裂を中央政府が喜ぶ」と指摘し、その脱却のため結束を呼び掛けた。分断は乗り越えられる。県民が票に託した願いだ。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2019年02月25日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【金口木舌】:一票を投じよう

2019-03-06 08:14:10 | 【米国・在日米軍・地位協定、犯罪・普天間移設・オスプレー・安保】

【金口木舌】:一票を投じよう

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌】:一票を投じよう 

 「沖縄の歴史にとってもきょうは画期的な日になると信じる」。1996年9月8日、「日米地位協定の見直しと基地の整理縮小」の賛否が問われた県民投票の日のコラムで本紙はこう書いた

 ▼その日はくしくも沖縄が法的に日本から切り離されることになるサンフランシスコ講和条約調印から、45年を迎えた日。「信じる」という言葉に強いメッセージが宿る
 ▼さて「画期的な日」以降の沖縄はどうか。23年を経て、再び県民投票が行われる。都道府県レベルの住民投票は沖縄県でしか行われていない。その事実は沖縄に基地負担が集中する状況が変わっていないこと、そこに反発する県民も多くいることを示す
 ▼当時との違いはネットが普及し誰でも情報を発信したり、議論したりできる環境が整ったことだ。だが、ネットで県民投票の議論は盛り上がらなかった。むしろ「意味がない」などと参加に消極的な発信が目立った
 ▼背景には政府が基地建設を進める姿勢を変えないこともあるだろう。だが県民投票を無駄だと判断するのは早計だ。一つのテーマで民意を明確に示す意義は大きい
 ▼県民投票への質問をツイッターで募集したところ、「中学生」だという投稿者から「なぜ素直に参加しようとしない人がいるのか」と素朴な疑問が寄せられた。もちろん参加は強制されない。だが、せっかくの権利をみすみす逃す手はない。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2019年02月24日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:辺野古新護岸着工 民主国家は建前だけか

2019-03-06 06:01:55 | 【米国・在日米軍・地位協定、犯罪・普天間移設・オスプレー・安保】

【社説】:辺野古新護岸着工 民主国家は建前だけか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:辺野古新護岸着工 民主国家は建前だけか 

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で政府が新たな護岸の造成に着手した。玉城デニー知事が1日に7割超が埋め立てに反対した県民投票の結果を安倍晋三首相に伝えたばかりだ。民意を全く顧みない姿勢は民主国家にあるまじき態度であり、断じて容認できない。

 特に看過できないのは県民投票の結果にかかわらず工事を継続する方針を事前に決めていたことだ。岩屋毅防衛相が5日の参院予算委で明らかにしている。新護岸の着工も既定方針だったのだろう。
 どのような事態に直面しても、立ち止まって考えることもせず、なりふり構わず工事を進めようとする。辺野古新基地ありきで、完全に思考が停止している。
 「沖縄には沖縄の民主主義があり、国には国の民主主義がある」と岩屋氏は県民投票後の閣議後会見で述べた。沖縄の民主主義は国の民主主義によって押しつぶしても構わないと考えているらしい。これでは民主主義の仮面をかぶった強権国家である。
 新基地建設の護岸工事はこれで9カ所目だ。政府はサンゴの移植なしに一部の工事は可能と主張するが、専門家は周辺に生息する小型のサンゴ群に致命的な影響を及ぼす可能性を指摘している。
 新たな護岸の工事を進めても、全体の工期短縮につながるわけではない。既成事実を積み上げて、反対する県民の諦めと封じ込めを狙っているのは明らかだ。
 建設現場周辺には活断層が存在する可能性が高い。立石雅昭新潟大名誉教授(地質学)ら専門家の調査によって判明した。立石氏は「基地に保管、貯蔵される軍事物資の中身によっては、(活断層の活動による被害で)住民の命が脅かされる」と警鐘を鳴らす。
 住民の安全のために必要な調査もせず、見切り発車で工事を始めた実態が改めて浮かび上がった。
 国策の名の下に地域の民主主義を押しつぶす手法が、沖縄だけに向けられたものであるのなら、差別以外の何物でもない。
 もし差別でないとすれば、同様の強圧的な手法が全国で繰り広げられることになる。例えば、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場でも、地元の同意なしに強引に建設を推し進めるだろう。住民投票で反対が多数を占めたとしても、辺野古新基地の例にならって、黙殺すればいいのである。
 そのような強権国家を誰が望んでいるのか。今、問われているのは日本の民主主義の在り方だ。政府による新基地建設の強行を沖縄だけの問題と捉え、傍観するならば、いつ自らの身に跳ね返ってこないとも限らない。
 安倍政権は独裁国家を目指しているのだろうか。そうでないのなら、県民投票で示された民意を尊重し、直ちに辺野古の新基地建設工事を取りやめるべきだ。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年03月06日  06:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【金口木舌】:地元のビールが・・・

2019-03-06 06:01:50 | 【経済・産業・企業・起業・関税・IT・ベンチャー・クラウドファンティング

【金口木舌】:地元のビールが・・・

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌】:地元のビールが・・・ 

 国産高級車のテレビCMに「いつかはクラウン」というキャッチフレーズがあった。時は1980年代、日本がバブルに向かう少し前だ。小型車に飽き足らぬサラリーマンの心をくすぐる名文句だ

 ▼同じ80年代、わが沖縄にもウチナーンチュ魂を揺さぶる名文句があった。オリオンビールの「地元のビールが断然うまい」である。飲む前からその気にさせてくれた
 ▼工場のある名護市内の小売店で買うオリオンビールが一番うまいという説を幾度か聞いた。確かめたことはないが、真説だと思わせるような魅力を放つ県産品であるのは確かだ
 ▼オリオンビールの買収話が飛び出して1カ月半が過ぎた。県民の心中は複雑だ。記者に答えた富川盛武副知事の談話が象徴している。「県民にとってのアイデンティティーというか、エモーショナルな部分があるので…」
 ▼確かに「情のビール」だと言えそうだ。創業から60年余、沖縄の苦楽と悲喜に寄り添うように三つ星のビンとグラスがあった。これからもそうあってほしい。オリオンビールを愛する県民の願いであろう
 ▼BEGINが歌うコマーシャルソングの一節「ビールに託したウチナーの夢と飲むから美味(おい)しいさ」もすてきなフレーズだ。でも、かなわぬ夢もいとおしい。そんな夢のかけらをビールの泡と一緒に飲み干し、1人つぶやく。「地元のビールが断然うまい」

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2019年03月06日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【社説】:県民投票の県外反応 「辺野古」全国で議論を

2019-03-06 06:01:45 | 【米国・在日米軍・地位協定、犯罪・普天間移設・オスプレー・安保】

【社説】:県民投票の県外反応 「辺野古」全国で議論を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:県民投票の県外反応 「辺野古」全国で議論を 

 本土の国民の意識が問われる番である。

 名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問う県民投票で投票者の7割超が反対の意思を示した。沖縄を除く46都道府県知事を対象に本紙が実施したアンケートで日米政府は結果を尊重すべきかを聞いたところ、回答を得た知事43人中「そう思う」と答えたのは静岡県の川勝平太知事、1人だけだった。
 未回答の岩手県の達増拓也知事は会見で「(結果を)重く受け止めるべきだ」と述べたものの、28人は回答を控え、14人は「どちらとも言えない」と答えた。
 米軍普天間飛行場の代替施設の受け入れを検討できるかとの問いに「検討できる」と回答した知事はいなかった。
 残念だ。全国の知事の態度は、過重な米軍基地負担を背景に県民が示した新基地建設反対の明確な民意に向き合っているとは言い難い。民主主義の担い手であるはずの都道府県トップの政治家がこのような意識でいいのか。
 そもそも知事選や国政選挙など節目の選挙で辺野古新基地反対の民意を示してきた県民が、県民投票で改めて意思を示さなければならなかったのは、普天間飛行場の代替施設を本土側が受け入れないことが大きな理由の一つだ。
 複雑な心情や分断の痛みを伴いながら県民投票を実施した大きな狙いの一つは、明確な民意を示すことによって全国的な議論を喚起することだった。
 玉城デニー知事は1日の日本外国特派員協会での会見で国民全体で議論するよう呼び掛けた。辺野古移設問題のボールは日米両政府や本土の国民に投げられたのだ。
 ところが安倍晋三首相は結果を「真摯(しんし)に受け止める」と述べながら、埋め立て工事は強行したままだ。言行不一致も甚だしい。岩屋毅防衛相に至っては、国会の答弁で「一部に反対のご意見があることも承知している」と述べ、7割超が反対した民意を「一部」と断じ、矮小(わいしょう)化した。
 こうした態度を示す政府を支えているのは本土の有権者だ。安倍政権を選挙で選んだ責任がある。無理解・無関心は無責任だ。県民投票で沖縄の明確な民意が示された今、工事の強行を黙殺することはなおさら許されない。
 憲法学者の小林節慶応大名誉教授は「県民投票には憲法上の拘束力がある。政府は憲法の趣旨に従って『少なくとも県外への移設』を追求すべき義務がある」と述べている。重要な指摘だ。政府も本土の国民も、この憲法上の拘束力を認識すべきだ。
 一方、東京都の小金井と小平の両市議会は普天間の代替施設の必要性や移設先について国民的議論を求める意見書を可決した。この動きが全国に広がってほしい。一人一人が沖縄の基地問題をわが事として捉え、活発な議論を繰り広げることで、全国で理解が深まることを切望する。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年03月05日  06:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【金口木舌】:ものづくりの喜び

2019-03-06 06:01:40 | 【経済・産業・企業・起業・関税・IT・ベンチャー・クラウドファンティング

【金口木舌】:ものづくりの喜び

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌】:ものづくりの喜び 

 県外から来た方に「暖かい」と喜ばれると、褒められたようでうれしくなることがある。北谷町や北中城村の商業施設を歩く人にも半袖姿が増えてきた

 ▼沖縄気象台によると、統計を取り始めた1947年以降、最も暖かい冬だった。2月の平均気温も過去最高。プロ野球の各球団は順調なキャンプだっただろう。巨人の原辰徳監督は「90点」と採点した
 ▼気候に負けじと、熱い気持ちが充満した中城中学校の生徒による実演販売だった。2年生が村産の農産物を用いた商品の開発に取り組んだ。仕上がったレトルトカレーやスープを手に店頭で販売し、ほとんどを売り切る百点満点の結果となった
 ▼コープ山内店に立った比嘉雪乃さんは祖父母が農家。商品の材料の島ニンジンやトウガンを作っている。「こんないい物が中城にあると知ってもらえる」と胸を張った
 ▼開発にはコープおきなわのほか、メーカーや行政など多くの大人が携わった。村内の菓子製造業者の瀬良垣守幸さんは「努力して物を生み出すことで社会が循環していることを知ってもらえる」と学びに期待した
 ▼実演販売したのは那覇や浦添、沖縄市内の店舗。駆け付けた家族や村職員、村議らのほか、普段の買い物中に知って次々と購入する客もいた。多くの大人に支えられたものづくりの機会は、努力や苦労が報われる喜びを知る経験となった。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2019年03月05日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:石垣陸自駐屯地着工 アセス踏みにじる蛮行だ

2019-03-06 06:01:35 | 【防衛省・自衛隊・防衛費、大綱・沖縄防衛局・軍需産業・Jアラート・シェルター】

【社説】:石垣陸自駐屯地着工 アセス踏みにじる蛮行だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:石垣陸自駐屯地着工 アセス踏みにじる蛮行だ

 防衛省が1日、石垣市で陸上自衛隊駐屯地の建設工事に着手した。住民の理解が得られていない中での着工は、あまりに乱暴だ。

 防衛省が建設着手に急ぐのには理由がある。県が昨年改正した県環境影響評価(アセスメント)条例の適用を回避するためだ。アセス対象事業について、これまでゴルフ場や飛行場など特定事業に限定していたが「土地造成を伴う事業」は全て対象となった。このため基地施設の整備もアセスの対象に含まれたのだ。
 駐屯地の建設予定地は平得大俣地区の約46ヘクタールで、さらに土地造成も実施する予定だ。明確に改正アセス条例の適用事業となる。しかし条例では経過措置として本年度内の工事は対象から除外している。
 防衛省はこの経過措置の除外に目を付けたようだ。今回、沖縄防衛局が県に通知した工事計画の面積は全体の約46ヘクタールのうち、わずか0・5ヘクタールだ。本年度中にほんの一部でも工事に着手すれば、アセスの手続きを踏まなくて済むことになる。
 防衛省関係者は「アセスは回避できたと考えている」と述べている。最短でも3年程度が必要なアセスの手続きを省くことで、工事を加速させたいのだろう。
 国が定めた環境影響評価法1条にはこう記されている。
 「土地の形状の変更、工作物の新設等の事業を行う事業者がその事業の実施に当たりあらかじめ環境影響評価を行うことが環境の保全上極めて重要である」
 政府が自ら法で定めたアセスの重要性を踏みにじり、県条例のアセス逃れのために駆け込み工事をする。これが果たして法治国家のすることだろうか。
 駐屯地配備予定周辺の於茂登、開南、川原、嵩田の4区は反対を表明している。工事直前の2月27日に初めて開催された4区住民と防衛省との面談では、周辺の地下水汚染や国指定特別天然記念物のカンムリワシなどの営巣への影響に懸念が示された。アセス実施を求める声が相次いだが、防衛省側はアセス実施を否定している。
 石垣市の文化財課の報告書ではカンムリワシのほか、国指定天然記念物のリュウキュウキンバトとカラスバトが騒音、振動により巣を放棄する可能性があると指摘している。このため同課は営巣時期の11月から春先までの工事は避ける必要があるとの指摘を沖縄防衛局に伝えている。
 配備の賛否を問う住民投票の条例は、住民の直接請求によって提案され市議会で否決されたが、議員提案で再び議会に諮られる予定がある。配備予定地の半分を占める市有地売却の審議もこれからだ。
 あまりにも住民不在のまま基地建設を進めている。「島しょ防衛」という配備目的の中に、地元住民は含まれていないとしか思えない。アセスの手続きを踏まない拙速な工事はただちに中止すべきだ。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年03月03日  06:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【金口木舌】:学びは楽しい

2019-03-06 06:01:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【金口木舌】:学びは楽しい

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌】:学びは楽しい 

 中学時代、教師から助言された勉強方法の一つが「友達に教えること」だった。自分自身が理解していないと難しい。理解が不十分なまま、教えることもあったが、伝えようと思考を巡らせる間に解答がひらめくこともあった

 ▼教えることは教わることだ。中学での経験を一冊の本を読んで思い出した。那覇市の珊瑚舎スコーレ夜間中学での理科の授業の様子を記録した「めんそーれ! 化学 おばあと学んだ理科授業」だ
 ▼沖縄大学の盛口満教授が2005年から11年まで教師を務めた際の経験をまとめた。生徒は戦中戦後の混乱で学校に行けなかったお年寄りたち。化学は学んでいないが、物が少ない戦後、代用品を工夫する中で自然と化学に触れてきた
 ▼ろうそくを燃やす実験では豚の脂を照明に使ったというような体験談が次々と飛び出す。授業に広がりが出て、課題だけではなくさまざまなことを学ぶ場になる。教師は化学に結び付けるように授業を運ぶ
 ▼「多くのことを、僕が生徒たちから教わった」。盛口さんは本でそう書いた。その場にいたいと思わせる、なんて理想的な学びの場だろう。知らないことを知るのは楽しい
 ▼現在、教育現場でそんな授業をする余裕はないかもしれない。補助するのは家庭ではないか。子どもたちの知りたいという思いに向き合い、学ぶことの楽しさを伝えられればいい。

 元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2019年03月03日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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