【皇室】:天皇陛下、他者に対する意見表明は「心や立場を傷つけることもある」誕生日記者会見
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【皇室】:天皇陛下、他者に対する意見表明は「心や立場を傷つけることもある」誕生日記者会見
皇室バッシングとも取れる週刊誌報道やインターネット上の書き込みを巡り、天皇陛下は誕生日記者会見で、一般論とした上で「他者に対して意見を表明する際には、その人の心や立場を傷つけることもあるということを常に心にとどめておく必要がある」と述べられた。宮内庁は対処法を検討しているが、明確な方針は示せていない。
62歳の誕生日を前に記者会見される天皇陛下(代表撮影)
皇居・三の丸尚蔵館収蔵の七宝工芸の作品を前に、言葉を交わされる天皇、皇后両陛下(宮内庁提供)
秋篠宮ご夫妻の長女小室眞子さんの結婚では、小室家の金銭トラブルへの批判が巻き起こり、眞子さんは誹謗(ひぼう)中傷を感じて、複雑性心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された。
これを受け、宮内庁の西村泰彦長官は「情報発信の在り方を研究したい」と述べている。
秋篠宮さまは昨年11月の誕生日記者会見で「誹謗中傷は雑誌であれ、ネットであれ、許容できない」とし、事実と異なる記事には「反論する基準作り」が必要と言及した。
週刊誌報道の対象が秋篠宮家の長男悠仁さまの高校進学に移った際、宮内庁は「臆測に基づいて報道するのは、メディアの姿勢としていかがなものか」と苦言を呈した。
陛下は記者会見で「皇室に関する情報をきちんと伝えていくことも大事だ」と述べている。皇室取材の経験がある成城大の森暢平教授は「大切なのは時代に合った対話と発信ではないか。国民とコミュニケーションを重ね、理解を広げていくしかない」と指摘する。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・皇室】 2022年02月23日 00:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。