《記者の目・01.17》:阪神大震災30年 記憶を継承「生きる知恵」に=山本康介(神戸支局)
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《記者の目・01.17》:阪神大震災30年 記憶を継承「生きる知恵」に=山本康介(神戸支局)
17日、阪神大震災の発生から30年を迎えた。神戸市で取材する中、自然災害の記憶を継承するのが困難な時期に差し掛かるとされる「30年限界説」という言葉を耳にした。復興に尽力した人が第一線を退きつつある一方、災害列島に生きる今、どう打開すべきかを自問し続けた。
◆功労者が他界、「限界」どう打開
2024年10月4日、取材先から訃報が入った。亡くなったのは都市計画の専門家、小林郁雄さん。震災直後から研究家の仲間と被害実態を調査し、市民主体のまちづくりに向けた提言を続けた。79歳だった。
2カ月半後、人と防災未来センター(同市中央区)で「偲(しの)ぶ会」が営まれた。井戸敏三・前兵庫県知事や河田恵昭・同センター長ら約200人が出席。小林さんと同い年で60年の親交があった、神戸大名誉教授の室崎益輝(よしてる)さん(80)がマイクを握った。
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元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【記者の目】 2025年01月17日 02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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