愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

共産党は、東京都知事選を天下分け目の関が原の戦いとして位置づけ「一点共闘」一大決戦を挑め!

2012-11-07 | 日記

今日の「赤旗」を見て大阪市長選を想いだしました。共産党の出方に注目です! 

人間らしく生きられる 平和と人権の東京 石原都政転換へ 著名40氏が声明http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-11-07/2012110704_01_1.html 

東京都知事選(29日告示、12月16日投票)で福祉・教育を切り捨てた13年間の石原都政を転換し、人間らしく生きられる街、平和と人権を尊び環境と福祉を重視する都政を―。研究者や弁護士ら40氏が6日、「私たちは新しい都政に何を求めるか」とする声明を発表しました。 

詳しくは、「許すな!憲法改悪・市民連絡会」のホームページを見ると声明の全文が出ています。http://www.annie.ne.jp/~kenpou/seimei/seimei168.html 

「声明」は、大きく言って、3つの内容で書かれています。 

1.石原都政の13年半の評価について

2.今回の都知事選の意味について

3.どんな都知事を選ぶか、について 

それでは、具体的にみてみましょう。 

<声明>私たちは新しい都政に何を求めるか

1.石原都政の13年半の評価についての部分

惨憺たる石原都政の一三年半であった。
福祉は切り縮められ、都立病院は次々と統廃合された。都民の安心を奪い、人々を生き難くさせて切り詰めたお金は、都市再開発や道路建設に回され、知事が旗を振るオリンピック誘致や新銀行に無意味に蕩尽された。

惨状を極めたのが、教育現場である。民主主義が破壊され、強制と強要と分断が横行した。教師たちは誇りを踏みにじられ、精神を病み、教壇を離れていった。子どもたちは競争に追いやられ、教室は荒んだ。都立大学は破壊されてしまった。

知事の思いつきと独善、押し付け、決め付け、他者を命令・服従の対象としか見ることができない貧困な想像力、剥き出しの偏見と差別意識、公私混同、乱暴な言葉――それらが多くの人の心を傷つけ、公正と公平を貶め、排外主義を助長し、弱い者をさらに追い詰め、社会を荒廃させた。

昨年3月11日の東日本大震災と福島原発事故は、改めて私たちに、原発に依存する暮らしのあり方、社会のあり方に反省を迫るものだった。福島や新潟にある原発から生まれた電気は、ほとんどすべて東京など、首都圏に送られ、使われているのだ。震災と原発事故直後の石原知事の発言は、「津波をうまく利用して、我欲を洗い流す必要がある。これはやっぱり天罰だと思う」という驚くべきものだった。さらに、原発事故による未曾有の被害が徐々に明らかになり、おびただしい人々が避難生活を余儀なくされているとき、市民の間で広がり始めた脱原発運動を罵倒しつづけてきた。

そして最後は、東京都政とは何の関係もない尖閣問題に火をつけ、日中関係を極度に悪化させ、経済を大混乱させたのである。その挙句、何の責任も取ることなく、知事職を放り出した。この尖閣問題の経過ほど、石原都政の年月を象徴しているものはない。 

2.今回の都知事選の意味について

来る都知事選は、このような都政と訣別し、人々が人間らしく生きられる街、平和と人権を尊び、環境と福祉を重視する、いわば「当たり前の都政」に転換する絶好の機会であると私たちは考える。

石原都政の継続や亜流を、決して許してはならない。自治とは、住民の暮らしを守り、福祉を増進させることを本旨とする。教育とは、自ら学び考え、議論を深め、合意を作り上げていく、民主社会の次の担い手を育てることである。東京都政を、こうした自治の原点に戻さなければならない。荒れ果てた教育現場を建て直し、次の世代と私たちの未来を救わなければならない。あまりにも、いまの時代は人々が生きづらい。失業、非正規労働、過労、格差・貧困の拡大と福祉の切り下げによって、若者も子育て世代も高齢者も苦しんでいる。その上、国政は、混迷、混乱に加えて右傾化の度合いを増し、改憲や集団的自衛権の行使、近隣諸国との紛争に突き進んでいるように見える。この流れを止めなければならない。いま、東京都知事を変えることは、日本の右傾化を阻止する力になると私たちは考える。

3.どんな都知事を選ぶか、について 

では、どのような都知事を私たちは求めるか。

第一は、日本国憲法を尊重し、平和と人権、自治、民主主義、男女の平等、福祉・環境を大切にする都知事である。

第二は、脱原発政策を確実に進める都知事である。

石原知事は、原発問題を「ささいな問題」と呼んだが、冗談ではない。東京都民は福島原発からの電気の最大の消費者であり、東京都は東京電力の最大の株主だ。福島原発事故の結果、豊かな国土が長期にわたって使えなくなり、放射能汚染による被害は、むしろこれから顕在化する。原発事故と闘い、福島をはじめとするこの事故の被害者を支えることは東京都と都民の責任である。これまで原発推進政策を推し進めてきた政官業学の原子力ムラと闘うことは、この国の未来を取り戻すことである。政府、国会、経産省、東電を抱える東京での脱原発政策は、国全体のエネルギー政策を変えることになる。

第三は、石原都政によってメチャメチャにされた教育に民主主義を取り戻し、教師に自信と自律性を、教室に学ぶ喜びと意欲を回復させる都知事である。

第四は、人々を追い詰め、生きにくくさせ、つながりを奪い、引きこもらせ、あらゆる文化から排除させる、貧困・格差と闘う都知事である。(引用ここまで) 

 

とあります。まさにそのとおりだと思います。しかし、イマイチ、打ち出し方が弱いように思います。

それは、原発・基地のある自治体のたたかい方で、いつもすりかえられている点です。「原発・基地撤去か、暮らしか」という争点づらしに対抗できるコピー力です。 

そこで考えてみました。地方に比べれば、一見大都会で華やかに見える都民の暮らしはどうでしょうか?若者の雇用・高齢者の生活はどうなっているでしょうか?東京都の環境はどうでしょうか?最大の課題は直下型地震に対する備え=防災です。勿論温暖化などについても、備えは大丈夫でしょうか? 

その点で、東日本大震災と東京直下型地震の災害を予告するような本ですが、野口武彦『安政江戸地震―災害と政治権力』(1997年3月10日刊 ちくま新書)をみると、また最近も巨大地震の予測が世間をにぎわしましたが、巨大地震に対する備えについては、強調しすぎることはないと思います。

http://ja.wikipedia.org/wiki/

http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/taisaku_syuto/syuto_top.html

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32628

また都民の圧倒的支持をえるためには上記の「都知事」像に加えて、検討すべき「都知事像」はさらに深めていかなければならないでしょう。「後だしジャンケン」論にみるように、知名度と「強いリーダーシップ」などと、マスコミのつくりあげる「虚構」候補によって「都知事」が選ばれるようなことがあってはなりません。このことは石原慎太郎氏や東国原英夫氏などは良い教科書です。 

そうした教訓を踏まえて、かつ都民の「圧倒的支持」を得るためには、何が必要か、さらなる「政策」「人物」「コピー」の検討が必要ではないでしょうか? 

そのためには、候補者選択を公開にして、都民の支持を積み上げていくようなやり方が必要だと思います。都民自身が選挙の前から、係わっていくというやり方です。しかも政策作成にも係わっていくのです。どこかのグループが都民の知らないところで政策と人選をするのではなく、お祭り的に、「この人なら」と言うような場面をたくさんつくるのです。都民のための都民による都民の政治・政策づくりです。 

勿論、上記の「声明」の視点と内容を大いに議論していただくのです。 

候補者を担いだ後の対策は、今までの言葉で言えば、「政策・組織協定」は原則的、かつ柔軟にしておくのです。当選した知事をどうやって支えていくか、応援部隊内で一致点を確認しておけばいいのです。意見が違った場合の対処の仕方を、当選の前に議論し決めておくのです。 

そうすることで、その「ルール」に従って選挙をたたかい、当選後も「皆で」支えるのです。 

基本は「憲法尊重擁護、原発ゼロ、暮らし・教育の充実・自然再生可能エネルギー充実、放射線から子どもを守る」を原則(ものさし)に政策を煮詰めていくのです。 

この経験が総選挙の小選挙区におけるたたかい方の教訓になれば、全国各地で民主はダメ、自民もダメ、維新もダメとなる候補者の擁立に各地の課題に即して決めて、支えていく政治のあり方に発展していくことになるでしょう。 

そのためにも、当面日米軍事同盟深化派も結集できる幅の広さをどうやってつくりあげていくことができるか、です。日米軍事同盟廃棄派は、先にあげた原則に沿って粘り強く議論を展開していくのです。今、争点になっている原発・TPP・米軍基地・消費税・尖閣募金・オリンピック招致などの奥深いところに何があるか、そこを見極めて、徹底して都民とともに討論して意見の違いを解決いくスタンスで交流すればいいのです。日米軍事同盟廃棄の旗は高く掲げる、でも押し付けない、考えていただく、考え合う、というスタンスでしょうか? 

ストップすべきは、石原・橋下・安倍・野田型知事の誕生です。 

幸い、この「声明」の賛同者の皆さんは、良識派です。後は、都民の皆さんが、アッと驚くような候補者とスタッフをそろえるか、そこにかかっていると思います。これに成功すれば、全国的支援が得られることは間違いありません。政党で言えば、共産党の候補者選びの動向に大きくかかっていることもありますので、共産党は、よく考えて対応すべきでしょう。 

そんなことを、今日の「赤旗」を読んで思いました。 

赤石千衣子・雨宮処凛・池田香代子・稲葉剛・上原公子・内田雅敏・内橋克人・宇都宮健児・大江健三郎・岡本厚・荻原博子・奥平康弘・海渡雄一・鎌田慧・河添誠・北村肇・木村結・小森陽一・斎藤駿・斎藤貴男・早乙女勝元・佐高信・佐藤学・澤田猛・澤藤統一郎・柴田徳衛・品川正治・杉原泰雄・高田健・俵義文・崔善愛・辻井喬・暉崚淑子・寺西俊一・中山武敏・西谷修・堀尾輝久・前田哲男・山口二郎・渡辺治
以上、40 名(11 月5 日23 時現在) 

コメント (1)
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