オバマ再選にあたって日本の大手マスコミがどのような社説を書いたか、見てみました。日本国憲法という視座を忘れてアメリカの軍事政策に依存する立場丸出しの社説に呆れました。アメリカ国内で何が問題になっているか、そんなことはそっちのけで中国の脅威を煽り、その脅威に対抗するためにアメリカに頼るという構図です。
唯一「異彩」「異才」「偉才」細を放っているのは、「東京」です。他はほぼ同じスタンスです。「朝日」は「核兵器廃絶」問題を掲げてはいるものの、「対中関係どうする」という小テーマにみるように日米軍事同盟依存という点では、「産経」「読売」「日経」「毎日」と本質的には変わらない内容となっていると思います。
「日経」は、「もはや1国で世界を動かせる時代ではない。日本も米国と手を携え、世界への貢献の一翼を担いたい」」「日米が一体となって世界のために何ができるか。共通の目標を持つことも同盟強化に資する」と。「毎日」にいたっては「米国は東アジアへの関与を強める必要がある」と干渉を奨励しているのです。
大東亜共栄圏を正当化する「産経」の卑屈さには大爆笑ですが、彼らの本質が良く出ているという点では、読む価値のあるものです。
中国の「脅威」に怯える、また或いは利用して権益を確保しようとする勢力に対抗して東アジアで平和の枠組みを発展させるためには、日本国民は中国や韓国、北朝鮮の国民や政府に何を呼びかけるか、これらの社説が示していると思います。
今日から明日にかけて、所用で出かけますので、以下、テーマを一覧しておくだけにしておきます。
朝日 オバマと日本―東アジアで共同作業を 2012年11月9日(金)付
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
オバマ米大統領再選―理念を開花させる4年に 2012年11月8日(木)付
http://www.asahi.com/paper/editorial20121108.html
毎日:オバマ大統領再選 チェンジの約束実現を 2012年11月08日 02時30分
http://mainichi.jp/opinion/news/20121108k0000m070161000c.html
読売社説 米大統領選 続投オバマ氏を待つ財政の崖(11月8日付)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20121107-OYT1T01603.htm
[産経主張]オバマ氏再選 中国抑止の戦略貫徹を 「強い米国」が世界に必要だ 2012.11.8 03:34
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121108/amr12110803350002-n1.htm
日経 日米が手を携え世界の安定支えよ 2012/11/8付
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO48188270Y2A101C1EA1000/
東京 オバマ米大統領再選 融和を歴史に刻めるか 2012年11月8日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012110802000119.html