韓国から当然と言えば当然の措置がやってきました!日本の漁業品の輸入禁止措置です。ところで太平洋の海産物が韓国に輸出されていたとは、初めて知り、驚きました。同時に、紛争や戦争・武力行使や脅しなどより、平和こそ、民を潤わせるものだと、改めて確信しました。
また、今回の韓国の措置は、日本国内で行われていたことです。いや現在進行形の場合もあるかもしれません。愛国者の邪論が知らないだけかもしれません。韓国の措置をとやかく言えないことは当然でしょう。そう思っていたところ、「過剰に反応しすぎではないか」と宮城県知事がとんでもないことを言ってしまいました。この人は、日本のためには命を投げ出せと言ってしまった危ない政治家ですから、ある意味当然のことかもしれません。
御国ためには血を流せ発言の宮城県知事を糺し辞任を求めない日本のマスコミは麻生発言の延長線上にアリ!(2013-08-12 16:21:56)
そこで、考えてみました。このようなお人たちが、盛んに強調していることです。それは尖閣諸島に度々「襲来」している中国の「脅威」、ミサイルを飛ばすぞと挑発的言動を繰り返している北朝鮮の「脅威」を煽って、利用して、平和憲法を変えようとしていることです。中国やミサイルが「放射線」か、「汚染物質」として考えてみると、韓国の措置は当然です。ところが、中国や北朝鮮の「脅威」を煽る輩は、原発の「脅威」には、ほとんど無頓着、無関心、むしろ「安全」だと言っているのではないでしょうか。
今回の措置がなされたのには、理由があります。それは安倍自公政権が、対策を怠ってきたからです。汚染水問題は、昨日今日に始まったものではありません。以下をご覧ください。日本国民が考えている以上に、深刻でした。日本国民は放射能安全神話の中にどっぷり浸かってしまったのでした。それが東京五輪招致問題で改めて判ったのでした。
日本水産物の全面禁止要求 韓国、汚染水流出でデモ - 中国新聞
韓国、福島第1原発汚染水の情報提供要請、対日感情悪化の要因にも
ところが、日本政府の二人の大臣の言葉が、実に興味深い!
林芳正農林水産相は「韓国には科学的で冷静な対応を取ってもらいたい」と述べました。また菅義偉官房長官は「わが国は国際的基準を踏まえ、水産物を含む食品の厳格な安全管理を行っている。関連情報は韓国には特に意を用いて提供してきており、科学的根拠に基づいて対応してほしい」「汚染水の海への影響は第1原発の港湾内にとどまっている。その範囲でも(放射性物質は)基準値を大幅に下回る数字だから、全く影響はない」と述べ、安全であることを強調しました。確かにそうでしょう。言ってることを信用しましょう。日本国政府が言っていることですから。
しかし、この論法を中国・北朝鮮の「脅威」に対する日本の対応に当てはめて考えてみると、実に「脅威」を煽る日本政府の立場が、可笑しいものか、一目瞭然です。来る日も、来る日も強調される中国の領海「接近」「侵犯」情報、「飛んでくるぞ、飛んでくるぞ」という「叫び声」と北朝鮮の軍事パレード映像と軍事訓練映像。「科学的根拠に基づいて対応してほしい」「科学的で冷静な対応をとってもらいたい」と、いつも思っていました。
では、これらの「脅威」を取り除くためにはどうすれば良いか、です。放置するのか、除去していくのか、でしょう。解決の方法は。
簡単です。対話することです。原発は、まさに科学的根拠を把握し、廃炉することでしょう。トイレなき日本、トイレなき太平洋というような事態が起こりつつあるのです。どうするじゃハッキリしています。これは国際公約でしょう。
というようなことを考えてみました。如何でしょうか。それでは、記事を掲載しておきます。
福島などの水産物輸入禁止=汚染水問題で韓国 (2013/09/06-11:57)
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013090600176
【ソウル時事】東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題を受け、韓国政府は6日、福島など8県の水産物の輸入を9日から全面禁止すると発表した。韓国はこれまで8県の50種の水産物の輸入を禁止していたが、汚染水問題で日本産に加え韓国の一部水産物の売り上げが激減するなど影響が出ていることから、厳しい措置に踏み切った。 対象はほかに青森、岩手、宮城、群馬、栃木、茨城、千葉の各県。2012年のこれら8県からの輸入量は約5000トンで、日本産全体の約15%に当たるという。 韓国政府当局者は「最近、原発事故現場で毎日数百トンの汚染水が海に流れていることに対し、国民が強く懸念している」と強調。「日本政府がこれまで提供した資料だけでは事態の正確な予測が難しい」と述べ、日本にさらなる情報提供を求める考えを示した。
韓国は冷静対応を=水産物禁輸で菅官房長官(2013/09/06-12:39)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013090600425
記者会見する菅義偉官房長官=6日午前、首相官邸
菅義偉官房長官は6日午前の記者会見で、東京電力福島第1原発の汚染水漏れを理由に、韓国政府が福島県など8県の水産物の輸入を全面禁止すると発表したことについて「わが国は国際的基準を踏まえ、水産物を含む食品の厳格な安全管理を行っている。関連情報は韓国には特に意を用いて提供してきており、科学的根拠に基づいて対応してほしい」と冷静な対応を求めた。 菅長官は「汚染水の海への影響は第1原発の港湾内にとどまっている。その範囲でも(放射性物質は)基準値を大幅に下回る数字だから、全く影響はない」と強調した。
韓国の輸入禁止「非常に危惧」=茂木経産相と汚染水問題で会談-全漁連(2013/09/06-12:50)
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013090600440
東京電力福島第1原発の汚染水問題で、全国漁業協同組合連合会の岸宏会長(中央)から要望書を受け取り、厳しい表情を見せる茂木敏充経済産業相(右)=6日午前、経産省
全国漁業協同組合連合会(JF全漁連)の岸宏会長は6日、東京電力福島第1原発で放射能汚染水が漏れた問題で、茂木敏充経済産業相と経産省で会談した。岸会長は、韓国が福島など8県の水産物の輸入を全面禁止することについて「非常に危惧している。風評被害が出ないように万全を期してほしい」と要望。茂木経産相は国内外への正確な情報提供に努める姿勢を説明した。
国は正確な情報発信を=韓国の水産物輸入禁止で-佐藤福島知事(2013/09/06-18:07)
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013090600719
韓国が東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題を受け、8県の水産物輸入を全面禁止すると発表したことについて、福島県の佐藤雄平知事は6日の記者会見で「試験操業の延期、中止などにより(福島県の)海産物は流通していない」と説明した。その上で「国もしっかり正確な情報を伝え不安や風評の払拭(ふっしょく)に努めていただきたい」と強調、海外などへ正確に情報発信するよう国に求めた。 また、佐藤知事は「私自身も韓国に行き県の状況をしっかり訴えてきたつもりだ。その先が見えていないのが現状だ」と述べ、県産品の風評被害が続く現状に危機感をあらわにした。 このほか、輸入禁止の対象となった県では青森県の三村申吾知事が同日の記者会見で「水産物のモニタリングはしっかりしており情報発信もしている」と述べたほか、岩手県の達増拓也知事も記者団に「品目や場所ごとにきちっと検査し安全を確保している」と水産物の安全性をアピールした。 一方、宮城県の村井嘉浩知事も同日、「大変残念。過剰に反応しすぎではないか」と不快感を示した。その上で「県としては、(仙台市の)韓国総領事館に対し海産物の安心、安全を伝えたい」と述べた。県庁内で記者団に語った。
林農水相「冷静な対応を」=韓国の水産物輸入禁止 (2013/09/06-18:54)
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013090600832
林芳正農林水産相は6日、日本記者クラブで記者会見した。東京電力福島第1原発の汚染水漏れを受けて韓国政府が福島県など8県の水産物輸入を禁止したことについて、「韓国には科学的で冷静な対応を取ってもらいたい」と述べ、日本の食品は国際基準に沿って厳格に管理されており、安全性に問題はないとの考えを強調した。
汚染水問題に敏感反応=鄭首相、市場で安全強調-韓国 (2013/09/06-21:04)
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013090600946
6日、ソウルの水産市場を訪れ、食の安全をアピールする韓国の鄭※(火ヘンに共)原首相
【ソウル時事】韓国政府は6日、東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題で、福島など8県の水産物を全面禁止すると発表した直後に、鄭※(火ヘンに共)原首相がソウルの水産市場を訪れて安全性をアピールするなど、敏感な反応を見せている。 韓国では福島原発事故以来、日本の水産物の売り上げが激減したが、汚染水問題後、日本産以外にも影響が拡大。韓国最大の鷺梁津水産市場も客足が減っている。 首相は市場の店舗を回りながら「政府が強力な対策を打ち出したので、国民の不安は解消されるだろう」と激励。自ら刺し身を食べるパフォーマンスを行った。
タンク汚染水、地下水混入か=放射性物質を検出-福島第1 09/0521:03
大飯3号機で蒸気漏れ=作業員避難、けが人なし-関電 09/0519:42
「離れている」 2013・9・6
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/490067.html
たとえその内容が事実だとしても、「なぜそうなったか」について思いを致さない発言を聞くと、やりきれない気持ちになる▼2020年五輪の東京招致委がブエノスアイレスで開いた記者会見で、竹田恒和氏(日本オリンピック委員会会長)はこう語った。「福島は東京から250キロ離れており、危険性は東京にない」▼福島第1原発の汚染水漏れを懸念する海外メディアの質問に答えた。確かに事故現場と東京は接していない。「(東京の)放射線量はロンドン、パリなどと同レベル」というのも現時点ではそうなのだろう▼だがなぜ、東京で暮らす人たちの電力需要に応える東京電力の原発が、“離れた”福島の地にあるのか、いまなお15万人が故郷を追われたままなのか。34年前、浪江町の農家は訴えていた。「原発が安全なら、どこか賛成している所に造ればいい。わが家の前に造ることだけはごめんだ」(朝日新聞いわき支局編「原発の現場」朝日ソノラマ)▼「離れているから安全」と言う人は原発を押しつけられた側を踏んづけている。被災地から心が“離れている”。各国のメディアが抱いているのは、「事故収束はいつになるのか」「汚染は拡大しないのか」という疑問、懸念だろう▼7年後は“遠く離れた”未来ではない。東京開催が決まったとして、世界中の選手が歓迎してくれるだろうか。心もとない。(引用ここまで)