フランスの週刊紙カナール・アンシェネの風刺画が話題になっていますが、それに対して日本政府の抗議の理由、「東日本大震災で被災した方々の気持ちを傷つけ、福島第一原発での汚染水問題に誤った印象を与える不適切な報道で、大変遺憾だ」というのも、また可笑しな話です。被災された方々の気持ちを日常的に傷つけているのは、安倍首相ではないのか、だからです。
以下その理由を述べてみます。、
1.まず、ゲンパツ「安全神話」を振りまいて、カネ=税金(アメ)をたくさんばら撒いてきたことを不問にしていること。
2.ゲンパツの被害はフクシマばかりか、全国、そして国際社会に与えたにもかかわらず、しかも、未だ解決をみていないこと、更には汚染水が垂れ流されているにもかかわず、その実態解明と責任、対策を不問にしていること。
3.日本国政府は、ゲンパツの「事故は収束」したとして、再稼動、更には輸出しようとしていること。
4.ゲンパツは「コントロールされている、ブロックされている」とウソをついて、東京五輪招致を成功させた安倍首相のプレゼンで、被災者の方々を傷つけたのではなかったのか。いっさい不問に付している。
5.さらには、汚染水が垂れ流されて、「非常時」と言われた8月には、山梨でゴルフをしていたことも一切不問に付していること。これは被災された方々の気持ちを傷つけていないのか。
6.3.11以後、2年半を過ぎたのに、被災が原因で命を落とした人々、更には行方不明者、さらに未だ復興の目処さえたっていない中、消費税増税を課そうとしているのは、被災者の方々の気持ちを傷つけてはいないのか。これ以上被災者の生活を追い詰めてどうするのか。
被災3県“孤独死”81人 仮設生活長期化で課題9.11 16:22
【東京五輪決定】消費税増税の追い風に 政府高官「上げない理由を探す方…9.9 21:06
7.さらに言えば。NPT会議における決議に参加しなかったことで、ヒロシマ・ナガサキ・フクシマのヒバクシャを傷つけなかったのか、です。
などなどを考えてみました。しかも、実際のところ、放射能汚染 による放射線障害 については、未だ未知数です。その対策はどうでしょうか。不信感が充満していないでしょうか。
放射能汚染、その実態をみる - 障害者の教育権を実現する会 - 人権と教育
フランスに福島原発爆発事故による放射能汚染雲が襲来し、放射能測定器 ...
朝日新聞社世論調査 質問と回答(2013/09/11)
以上の「邪論」からすると、日本政府に、フランスの新聞社を抗議する資格など、そもそも、全く有り得ないということを強調しておきます。日本政府の「東日本大震災で被災した方々の気持ちを傷つけ、福島第一原発での汚染水問題に誤った印象を与える不適切な報道で、大変遺憾だ」という日本語はそのままお返し申し上げるところですが、それにしても、この部分だけを読めば、聞けば、また風刺画をみれば、「なんだ!」ということになりませんか?ここにスリカエ・ゴマカシ・トリックがあるのです。
そもそも、フランスには、あの有名なジョルジュ·ビゴー がいるように、風刺画は、伝統文化ではないでしょうか。日本で言えば、川柳かもしれません。その川柳を、時の権力者は弾圧しました。どこか似ていませんか?今秘密保全法制という名の大変物騒な言論弾圧法が準備されています。自民党の改悪改憲案では人権を「公」と対立させて制限しようとしています。大変危険な思想集団の塊というのが、自民党と言えないでしょうか。
川島永嗣選手の4つの手も、ゲンパツと絡めて描かれたようですが、それもこれも、ゲンパツに対する認識の度合い、日本は「安全神話」にとりつかれていたのではないでしょうか。その違いからくるのかもしれません。愛国者の邪論が考えるのには、実は、川島選手は、手を4つも持っているほど、なかなかゴールを許してもらえないというほどの名選手だというように解釈すれば、問題はないでしょう。事実川島選手は、名ゴールキーパーでしょう。
ところで、別の視点で、問題アリと思うことを紹介しておきます。それは、神話の世界に登場する八咫烏を利用していることです。これについては、以下の記事をご覧ください。
シンボルマークのヤタガラス - 自由主義史観研究会(歴史論争最前線)
冗談交じりで言えば、3本足をもった「ヤタガラス」のことを言えば、フランスの風刺画を相手に、もっともらしい理由をつけて、被災者・フクシマ県民の味方であるかのように振舞うのは、きわめて不遜と言いたいのです。しかも、日本固有の「伝統文化」の活用などというシロモノではなく、中国思想そのものというのも、面白いと思います。しかも、この事実を覆い隠そうとしているのですから、滑稽というか、呆れます!
五輪と福島絡めた風刺画掲載 9月12日 4時35分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130912/k10014473861000.html
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フランスの新聞が、東京電力福島第一原子力発電所の汚染水の問題に絡めて、腕や足が3本ある力士2人が土俵で立ち会っている絵に、「福島のおかげで相撲がオリンピック競技になった」とコメントしている風刺画を掲載しました。風刺画を掲載したのは11日付けのフランスの新聞「カナール・アンシェネ」です。この風刺画は、原発の汚染水の問題に絡めたもので、1人は腕が3本、もう1人は足が3本ある極端にやせた力士2人が土俵で立ち会い、土俵の外には防護服に身を包んだ勝負審判とみられる人物2人が座っています。そして「すばらしい。福島のおかげで相撲がオリンピック競技になった」というコメントを載せています。この新聞は、フランス政界を巡る暴露記事などで知られる週刊紙で、編集部はNHKの取材に対し、「原発事故が収束していないなかで、東京でオリンピックを開催することへの驚きを表現しており、日本人を傷つけようとしたものではない」とコメントしています。これに対してフランスの日本大使館は、「大使館としてどのような対応を取るか検討している」と話しています。フランスでは去年10月、公共放送のフランス2が、サッカー日本代表として活躍するゴールキーパー川島永嗣選手の腕が4本ある合成写真を番組で使用し、司会者が「福島の影響ではないか」などとコメントしたため日本大使館が抗議し、フランス2側が謝罪しています。(引用ここまで)
仏週刊紙に「3本腕」の風刺画=五輪招致絡め原発事故やゆ (2013/09/12-09:01)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013091200140
仏週刊紙「カナール・アンシェネ」に掲載された五輪招致と福島原発事故を絡めた風刺画=11日
【パリ時事】11日付のフランス週刊紙カナール・アンシェネは、東京電力福島第1原発の汚 染水問題を報じる記事で、手や脚が3本ある人物を描いた風刺画を掲載した。2020年夏季五輪の東京開催と絡めやゆする内容で、日本関係者の反発を招きそうだ。
【特集】1964東京五輪の問題集~このトリビアが分かるかな?~
掲載されたのは、手や脚が3本ある力士の格好をしたやせた男2人が土俵上で向かい合う風刺画。審判席には防護服を着た人物が座り、リポーターが「素晴らしい。福島のおかげで相撲が五輪競技になった」と実況している。 別の風刺画では、放射線量測定器のような機器を持った防護服姿の2人がプールサイドに立ち、「20年五輪開催地の日本、プールはもう福島に建設済み」などと説明書きがある。フランスでは東日本大震災後の11年3月、有料テレビが、被災した仙台と原爆投下直後の広島の映像を並べ「日本は50年間、復興の努力をしていない」とちゃかす番組を放映。12年10月には国営テレビ「フランス2」が、サッカー日本代表GK川島永嗣選手に腕が4本ある合成映像を流し「福島(原発事故)の影響か」とコメントし、いずれも日本大使館が厳重抗議した。(引用ここまで)
政府、原発風刺画問題で仏週刊紙に抗議へ 2013/9/12 12:13
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS1200A_S3A910C1EB1000/
菅義偉官房長官は12日午前の記者会見で、フランスの政治風刺週刊紙「カナール・アンシェネ」が東京電力福島第1原子力発電所の汚染水問題に絡めて腕や足が3本ある力士を描いた五輪招致決定に対する風刺画を載せたことについて「被災者の気持ちを傷つけ、汚染水問題について誤った印象を与える。不適切で大変遺憾だ」と反発した。在仏大使館を通じて同紙に抗議する考えを示した。(引用ここまで)
官房長官 仏紙の風刺画に抗議 9月12日 12時58分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130912/k10014480761000.html
K10044807611_1309121309_1309121313.mp4
菅官房長官は午前の会見で、フランスの新聞が、東京電力福島第一原子力発電所の汚染水の問題に絡めた風刺画を掲載したことについて「汚染水問題に誤った印象を与える不適切な報道だ」と述べ、この新聞に抗議する考えを示しました。フランスの新聞、カナール・アンシェネは、福島第一原発の汚染水の問題に絡めて、腕や足が3本ある力士2人が土俵で立ち会っている絵に「素晴らしい。福島のおかげで相撲がオリンピック競技になった」とコメントを付けた風刺画を掲載しました。これについて菅官房長官は、午前の会見で「このような風刺画は、東日本大震災で被災した方々のお気持ちを傷つけ、福島第一原発の汚染水問題に誤った印象を与える不適切な報道であり、大変遺憾だ」と述べました。そのうえで「在フランス日本大使館より『カナール・アンシェネ』紙に対して、しかるべき抗議を行う予定だ。また、外務省に状況をしっかり説明し、日本に関する不適切な報道がないよう、しかるべき対応を指示した」と述べました。(印用ここまで)
汚染水風刺画の仏紙「謝罪しない」 日本大使館は抗議 2013.9.12 21:45 [放射能漏れ]
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130912/erp13091221460005-n1.htm
フランスの週刊紙カナール・アンシェネが掲載した「五輪のプールはもうフクシマに」とタイトルが付された風刺画。防護服を着て放射線測定機を持った人物2人がプールサイドに立っている(共同)
フランスの週刊紙カナール・アンシェネが2020年夏季五輪の東京開催と東京電力福島第1原発の汚染水漏れを関連づけた風刺画を掲載した件で、同紙のルイマリ・オロ編集長は12日、ラジオ局のインタビューで「謝罪するつもりはない」と述べた。 同日午前には、在フランス日本大使館の藤原聖也臨時代理大使がオロ氏に電話で「東日本大震災の被災者の心情を傷つけるものであり不適切で遺憾」と抗議。大使館によると、オロ氏は「そういう意図はなかった」などと釈明したという。大使館は同様の内容の書簡も近く送達する。
しかし、オロ氏はインタビューで「(風刺画は)誰かを傷つけるものではない」と明言。さらに「日本政府の反応に当惑している。問題の本質は東京電力の(汚染水などの)管理能力のなさにあり、怒りを向けるべき先はそちらだ」などと話した。カナール・アンシェネ紙は11日付の紙面で、腕や脚が3本ある力士などを描いた風刺画を掲載。(共同)(引用ここまで)
汚染水風刺画を掲載の仏紙に抗議 9月12日 22時0分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130912/t10014499561000.html
フランスの新聞が東京電力福島第一原子力発電所の汚染水の問題に絡めた風刺画を掲載したことについて、フランスの日本大使館は「震災で被災した人たちを傷つけるような不適切な報道をされたことは大変遺憾だ」と抗議しました。フランスの新聞「カナール・アンシェネ」は、11日付けの紙面で腕や足が3本ある力士が土俵で立ち合っている風刺画に、「すばらしい。福島のおかげで相撲がオリンピック競技になった」という原発事故とオリンピックを絡めたコメントをつけて掲載しました。これについて、フランスにある日本大使館の藤原聖也臨時代理大使は12日、「カナール・アンシェネ」紙に対し、「東日本大震災で被災した人たちを傷つけるような不適切な報道をされたことは大変遺憾だ」と電話で抗議しました。このあと、日本大使館では文書でも抗議するということです。これに対し、「カナール・アンシェネ」紙側は、「被災者を傷つける意図はなかったが、結果として傷つけてしまったとしたら、大変遺憾だ」と答えたということです。フランスでは去年10月、公共放送のフランス2が、サッカー日本代表のゴールキーパー川島永嗣選手の腕が4本ある合成写真を番組で使用し、司会者が「福島の影響ではないか」などとコメントしたため、日本大使館が抗議しフランス2側が謝罪しています。(引用ここまで)
官房長官「不適切、大変遺憾」…仏週刊紙風刺画 (2013年9月12日22時26分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130912-OYT1T00962.htm
菅官房長官は12日の記者会見で、仏週刊紙カナール・アンシェネの風刺画について、「東日本大震災で被災した方々の気持ちを傷つけ、福島第一原発での汚染水問題に誤った印象を与える不適切な報道で、大変遺憾だ」と批判した。 菅氏は「状況をしっかり説明し、日本に関する不適切な報道がないようにしかるべき対応をしていくよう、外務省に指示している」と述べた。(引用ここまで)
仏紙「謝罪しない」 風刺画 大使館が抗議に「怒りを向けるべき先は東電」[2013年9月12日 22:28]
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/09/12/kiji/K20130912006606060.html
フランスの週刊紙カナール・アンシェネが、東京五輪と東京電力福島第1原発の汚染水漏れを関連づけて腕や脚が3本ある力士などを描いた風刺画を掲載した件で、同紙のルイマリ・オロ編集長は12日、ラジオ局のインタビューで「謝罪するつもりはない」と述べた。
在フランス日本大使館によると、電話で抗議するとオロ氏は「そういう意図はなかった」などと釈明。しかしインタビューで「問題の本質は東京電力の(汚染水などの)管理能力のなさにあり、怒りを向けるべき先はそちらだ」などと話した。 菅義偉官房長官はこの日、記者会見で遺憾の意を示した。(引用ここまで)