つづき
今日も朝日の一面をご覧ください。汚染水「制御」迷走 文字が躍っています!http://www.asahi.com/shimen/20130914/
朝日社説は原発と国会―事故調の提言を生かせとして、以下のように指摘しています。
…五輪の東京招致にも配慮して延期したとされる閉会中審査は今月27日に開かれる見通しになったが、あまりに遅い。与野党は党利党略を超えた実のある議論で、国民の厳しい声にこたえなければならない。…(引用ここまで)
誰が配慮して延期したのか!朝日はゴマカシています!いつもの姑息です。それでいて、「与野党」は「党利党略」を超えた「実のある議論」などという日本語を使って、「一強他弱」国会を仕切る自民党を弁護応援するのです。「イョッ!安倍自公政権応援団の朝日!」ってところですね。
こんな生ぬるいこと言っていることそのものが、自公政権、民主党政権、そして自公政権というたらいまわしを演出してきたのです。「国民の厳しい声にこたえなければならない」のは朝日自身です。
それでは、昨日までに報道された以下の記事をご覧ください。
安倍自公政権をどのように追及するか、試されているのは野党です。とりわけ、「自共対決」を掲げ、自民党批判、民主党批判、第三極批判の受け皿となった?共産党の存在は、重要です。「確かな野党」などというレベルの話ではなく、また単なる「一点共闘」のレベルではなく、「危機」認識の把握のレベルの話として、です。以下具体的に、記しておきます。
1.これは共産党が単なる批判勢力ではなく、現在の原発の危機を救うことができる政策立案能力があるかどうか、そのことが試されているのです。そうして廃炉と放射性廃棄物の処理、福島の汚染水の処理です。さらには
2.東日本大震災の、この間の復興の遅れを倍返しでできる提案ができるかどうかです。
3.共産党は、すでに消費税に頼らない道を提案しています。この道を多くの国民、企業を含めて納得できるかどうか、そこにかかっています。消費税増税に自信のない安倍自公政権は、迷走しています。
4.中国の尖閣、北朝鮮のミサイルと核、拉致問題、韓国との竹島(独島)問題について、野党外交は勿論のこと、この外交を超えて、政権を担当した場合、これでやるぞ、という具体的な提案と実行力を出せるかどうかです。一般的な話し合いのレベルを質的に転換した政策を具体化することです。さもなければ国民は納得しないでしょう。共感を寄せないでしょう。
5.オスプレイ配備と普天間基地問題を、沖縄と協力して、全国民的課題として解決できるかどうか、そこも試されています。
6.秘密主義で行われているTPP交渉、TPPに頼らない国民の潜在力で農業も医療も知的財産権も行使発展できるかどうか、国民のなかにある「自由」貿易に対する「期待」と、日本の産業構造に対する「不信」「不安」を解消できるか、どのような政策を提案し、「そうだよね」との確信を獲得できるかどうかです。
7.原発は福島だけの問題ではないこと、オスプレイは沖縄と関係自治体だけの問題ではないこと、TPPは農家だけの問題ではないこと、全国民的課題であることを、国民的合意にまで高めていけるかどうかです。そのような政策提案と発信力が試されているのです。
8.アベノミクス成長戦略に代わる政治改革の「風」を吹かせることができるかどうかです。
民主・大畠幹事長「臨時国会前倒し要請したい」(09/12 23:12)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000012300.html
民主党の大畠幹事長は、福島第一原発の汚染水漏れに関して、来月中旬から始まる臨時国会を前倒しして審議を行うべきとの考えを示しました。 民主党・大畠幹事長:「政府は、10月15日に国会を開会するということだが、それを前倒しすることも必要ではないかと。私どもとしては、国会の期日を前倒しするように要請をしたい」 また、民主党は、汚染水漏れに関する審議を国会の閉会中でも行うよう、ほかの野党と連携して与党側に求めていく考えです。これに与党が応じない場合には、来月15日から始まる予定の臨時国会の開会を前倒しするよう働きかけたいとしています。(引用ここまで)
衆院経産委 汚染水問題で月内にも国会審議へ(09/13 05:50)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000012303.html
福島第一原発の汚染水問題で、衆議院の経済産業委員会が今月中にも大臣や東京電力の社長らを呼んで審議を行う方向となりました。 衆院経産委・富田委員長:「24日に理事懇をやりますので、その次は委員会(開催)が当然、出てくる。限りなく早い段階でやりたいと思っています」
国会は6月下旬に閉会して以降、汚染水問題について審議してきませんでした。衆議院経済産業委員会のメンバーが12日、福島第一原発を視察したことを受けて、今月中にも茂木経済産業大臣や東電の広瀬社長らを呼んで委員会審議が行われる見通しとなりました。野党側は、安倍総理大臣が汚染水について「コントロールできている」と発言したことなどを厳しく追及する方針です。 (引用ここまで)
汚染水問題 閉会中審査で調整 9月12日 20時51分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130912/k10014497971000.html
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東京電力福島第一原子力発電所の汚染水問題を受けて、衆議院経済産業委員会の与野党の理事らが現地を視察し、その結果も踏まえて、今月中にも国会で閉会中審査を行う方向で調整することになりました。
東京電力福島第一原子力発電所の汚染水問題を受けて、12日、衆議院経済産業委員会の与野党の理事ら合わせて11人が現地を訪れ、原発の敷地内に入って、300トン余りの汚染水が漏れたタンクなどを視察しました。
このあと一行はいわき市で地元の漁業者らと面会し、漁業者からは「汚染水問題は日に日に悪くなっており、このままでは若い漁業者が離れ、福島の漁業が廃れていく」という不安や、「安倍総理大臣は『状況はコントロールされている』と言ったが、われわれにはそうは思えない。国が力を入れて一刻も早く収束させるべきだ」といった意見が相次ぎました。
視察のあと、公明党の富田委員長は記者団に対し、「現場では一生懸命対策に努めていることを実感した。与野党の筆頭理事の間で合意ができたので、国会でも汚染水対策を議論していきたい」と述べ、茂木経済産業大臣や東京電力の廣瀬社長などに出席を求めて、今月中にも国会で閉会中審査を行う方向で調整することになりました。(印用ここまで)
地下水からさらに高濃度トリチウム…福島第一(2013年9月13日01時11分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20130913-OYT1T00076.htm?from=blist
福島第一原子力発電所の貯蔵タンクから汚染水300トンが漏えいした問題で、東京電力は12日、タンクの約20メートル北にある井戸で11日に採取した地下水から、放射性物質のトリチウムが1リットルあたり9万7000ベクレル検出されたと発表した。この井戸では、前日にも同6万4000ベクレルのトリチウムが検出され、国の放出基準(同6万ベクレル)を上回っていた。濃度は、8日の同4200ベクレルから上昇を続けている。東電は「タンクからの漏水の影響の可能性が高いが、どのような経路で地下水に入ったのか、なぜ濃度が上がっているのかは分からない」と話している。(引用ここまで)
トリチウム濃度さらに上昇=漏えいタンク近くで最高値-福島第1 09/13 00:58
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013091300001
東京電力福島第1原発の貯蔵タンクから放射能汚染水が大量に漏れた問題で、東電は12日、漏えい場所の近くに掘った観測用井戸で11日に採取した地下水から、放射性トリチウム(三重水素)が1リットル当たり9万7000ベクレル検出されたと発表した。10日に同じ場所の地下水を測定した際の値と比べ、約1.5倍に上昇し、漏えい後にこの付近で採取した地下水のトリチウム濃度の最高値を更新した。 (引用ここまで)
除染の水、外洋に流出か 首相発言と食い違い鮮明に(2013年9月13日 福島民友ニュース)
http://www.minyu-net.com/news/news/0913/news5.html
東京電力福島第1原発の地上タンクから高濃度汚染水が漏れた問題で、東電は12日、原発港湾外側の海から約150メートルの距離で外洋に直接つながっている排水溝から、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり220ベクレル検出されたと発表した。上流の排水溝では除染作業が行われており、東電は「除染で出た水の一部が排水溝に流れた可能性がある。汚染水の海への流出は否定できない」という見解を示した。
汚染水問題をめぐっては安倍晋三首相が東京五輪招致を決めた国際オリンピック委員会(IOC)総会で「状況はコントロールされている」と断言したが、一向に改善されない東電のずさんな汚染水管理態勢が露呈したことで、安倍首相の発言が実態と食い違っている状況が一層鮮明になった。東電によると、排水溝は幅約1メートル、深さ約1.5メートル。11日に水を採取して放射性物質濃度を調べた結果、10日の水に比べて数値が約12倍に上昇した。(引用ここまで)
汚染水問題で現地視察27日に閉会中審査の意向衆院経産委 2013年9月13日(金)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-09-13/2013091302_03_1.html
衆院経済産業委員会(富田茂之委員長)は12日、福島第1原発の汚染水漏えい問題での現地視察を行いました。視察を受け、富田委員長は同問題を審議する閉会中審査を27日に開催する意向を表明。日本共産党の塩川鉄也議員は、直ちに開催することを主張しました。 一行は午前、福島第1原発の敷地内を訪れ、汚染水の貯留タンクや海側地下水汚染対策現場などを視察。広瀬直己東電社長が説明しました。午後は、いわき市を訪れて福島県漁業協同組合連合会(福島漁連=野崎哲会長)、いわき市漁協から被害状況を聞き取りました。 汚染水問題の所管である衆参経産委員会での閉会中審査実施にむけ各党が協議を重ねてきましたが、現在まで実現していません。富田委員長は12日の漁連との話し合いで、9月27日の閉会中審査を予定していることを説明。その後、記者団に、同委員会の理事懇談会を24日に開いて協議する考えを明らかにしました。 塩川氏は、現地視察を受けて閉会中審査を行うというのなら直ちに開くべきだ、と早期開催を申し入れました。(引用ここまで)
汚染水問題閉会中審査へ…衆院経産委員長が意向(2013年9月13日09時15分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130912-OYT1T01616.htm?from=ylist
東京電力福島第一原子力発電所の汚染水漏れ問題を巡って、衆院経済産業委員会の富田茂之委員長は12日、今月下旬に国会の閉会中審査を行う意向を明らかにした。 24日に理事懇談会を開いて日程などを詰める。茂木経済産業相や東電の広瀬直己社長のほか、原子力規制委員会の田中俊一委員長にも出席を求める方向で調整する。 富田氏は12日午後、福島県いわき市で行った同県漁連などとの意見交換会の席上で「今月中に何とか委員会を開きたい」と述べた。閉会中審査は民主党が求めていたが、その後日程も含めて具体的な調整が進んでいなかった。(引用ここまで)
汚染水「大きな課題」=元NRC委員が福島第1事故で (2013/09/13-12:58)
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013091300366
東京電力福島第1原発で放射能汚染水が増加し、海へも流出している問題で、東電は13日、米原子力規制委員会(NRC)元委員でスリーマイル島原発事故の対応に当たったレイク・バレット氏を本店に招き、意見を聞く会議を開いた。終了後、バレット氏は記者会見し、「大きな課題だ」と指摘した。 (引用ここまで)
東電「制御できていない」民主党の汚染水対策会議 (09/13 14:00)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000012326.html
民主党が福島県で開いた原発の汚染水対策会議で、東京電力側は「今の状況はコントロールできていない」という認識を示しました。 会議では、汚染水に関して「状況はコントロールされている」という安倍総理大臣の発言を取り上げ、民主党は東京電力側の認識をただしました。 東京電力・山下和彦フェロー:「今の状態は申し訳ありません、コントロールできていないと我々は考えております」
また、経済産業省側も「今後はしっかりしたコントロールをできるようにする」と述べ、現状では汚染水が管理できていないという見方を示しました。民主党は来週中に提言をまとめ、総理官邸に申し入れる方針です。(引用ここまで)
消費税増税など重要問題山積/臨時国会早期開催を/市田書記局長が記者会見 2013年9月10日(火)
どうでしょうか。事態は急を告げているように思います。五輪東京招致で浮かれている場合ではありません。フクシマの事態が悪化すれば、東京五輪も返上しなければならないこともあり得るという局面が出てくるでしょう。すでに東日本大震災の復興なくして東京五輪もありえないなどろいうことを猪瀬都知事も語ったようです。イマサラですが。同時に4500億円では足らないことも明らかになてきたようです。ボロボロです。まだまだ、出てくることでしょう。そりゃあそうです。イケイケドンドンでしたから。
だからこそ、政治をきちんとする必要があるように思います。その点、原発の危機を打開していくためにも、以下の視点を、再度強調しておきます。
愛国者の邪論は、繰り返し主張してきました。中国の尖閣領域侵入やミサイル発射の危機は煽るくせに、この原発の危機・脅威は、ほとんど無視されてきたと。それには理由がありました。
原発政策の破綻にあたって、国内の危機を煽れば、政権の存在意義そのものが問われてきます。「何をやってきたんだ!」と。政権がひっくり返る問題です。これは「日本の原子力政策」以来の、すなわち日米軍事同盟そのものに火が点いていく問題です。だから非人道兵器である核兵器の「核の傘の下」にあって、この国内の原発の危機の問題は曖昧にしているのです。
しかも中国や北朝鮮に対しては、その「矛」を、日本国憲法の平和主義という「盾」を使って解決していくのではなく、国内に対して曖昧模糊にしておくという手法を使って日米軍事同盟を深化させるための手段として利用していったのです。これこぞが最大の「矛盾」です。この「矛盾」をアウフヘーベンしていくためには何が必要か。
それは、尖閣と軍備拡張で日本に対して「脅威」を振りまいている中国とミサイル発射や核兵器や原発で「脅威」を振りまいている北朝鮮に対して憲法の平和主義を使って解決すること、非人道兵器である核兵器の廃絶と、環境問題、人間の健康問題に重大な影響を及ぼす可能性の大である原発を廃炉にしていくこと、現代段階においては、この選択肢しかないということです。
核兵器と原発、これを現在の科学的知見下において、どこまで受け入れることができるか、或いは廃絶していくのか、その点において、「国際的合意」を獲得していく必要があるでしょう。シリアの非人道兵器である化学兵器、中国・北朝鮮にあっては、非人道兵器である核兵器、これをどのように廃棄の方向にもっていくか、争点は、ますます鮮明になってきたのではないでしょうか。
国際社会にあって信頼を得ていくために、日本の果たす役割は大きいと思います。その役割を果たせる政権づくり、これが最大の課題と思います。以上の視点で、議論が起こることを期待したいと思います。