愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

国民世界を欺く二枚舌の安倍首相の退陣と自公政権を倒すしか日本の未来はない!共産党の出番は今だ!

2013-09-15 | 日記

今日の「赤旗」をみていると、安倍自公政権の政策はもとより、道徳心の欠如ぶりからみても、一刻も早く、この安倍首相の退陣と、自公政権を倒す必要が浮き彫りになったと思います。しかし、共産党は、昨年の総選挙でも、先の参議院選挙でも、民主党政権と安倍自公政権に代わるべき、また受け皿となるべき政権構想を発表しませんでした。

このことが、今日の「赤旗」に端的に示されました。ま、昨年の民主党政権の評価にしても、現在の安倍自公政権に対する評価にしても、容認できないことは明らかにしているのですが、「自共対決」を叫びながら、その「受け皿」となるべき「政権構想」については、ダンマリでした。

愛国者の邪論の考えとしては、二大政党政治への期待と失望と批判、第三極への期待と失望と批判、鳩山・菅・野田政権への期待と失望と批判、安倍自公政権への期待と批判と失望、などが交錯しながら政治不信が絶頂に達した事実としての選挙権・参政権の忌避行為だったように思います。多数者革命を標榜する革命政党としては、こうした国民の動きをどのように評価しながら、自由と民主主義を求める革命政党としては、国民の期待を裏切ることになったという事実をどのように受け止めるのでしょうか。

共産党は、当初、5人の当選を目指していました。しかし、実は、このことそのものが、国民の政治に対する不信の強さと、逆に言えば、安倍自公政権に対する受け皿を求める強さを把握できていなかったこと、このことが政権構想を明らかにしなかったことを意味していることをどのように総括するのでしょうか。

愛国者の邪論は、政権構想を明らかにしていれば(歴史に「もし」は有り得ませんが)、もっと安倍自公政権批判の国民票を獲得できたのではないか、と確信するものです。忌避票をどのように考えるか、です。あの膨大な忌避票全てが共産党の獲得票になるとは思いませんが、それにしてんもかつて820万票を獲得できたのです。今回の獲得票515万票と比較すれば、あと300万票は獲得できたのではないでしょうか。

政権交代で民主党が獲得した、自民党批判の、政治を変えてほしいという期待票を、自民党批判と民主党批判の受け皿票として受け止められなかったという点です。多数者革命をめざす革命政党として、単に「自力がなかった」論で、更には「声が届かなかった」論でゴマカスことはできないでしょう。

515万票は、この間「自力」「更生」を求めて力を入れてきた「赤旗」「党員」の「自力」の結果によって得られたものか、検証すべきです。逆に言えば、民主党や維新の会、みんなの党などの政党は「自力」があるから、共産党を上回る票を獲得できるということになります。そうであるのであれば、それは何故か、解明すべきです。

というような視点で解明してほしいところですが、総選挙後の各種の「総括文」や「方針文」、参議院選挙の「総括文」や「方針文」、特に、以下の文書を読むと、こうした視点は皆無なのです。その後の赤旗を読んでいる限り、「自力更生」論と「一点共闘」論の枠内に終始しているのです。

日本共産党創立91周年記念講演会/"第3の躍進"を本格的な流れに/志位委員長の講演(全文)http://www.jcp.or.jp/web_jcp/2013/08/91th-anniv.html

だからこそ、今日の「赤旗」の記事を掲載しながら、検証してみたということです。このまま「自力更生」論と「一点共闘」論の枠内に、党員と国民を押し込めているのであれば、「第4の、第五の躍進」を求めなければならないことになるでしょう。90年代の終わりに820万もの支持を獲得できたことと、それを失ったこと、以後10年も国民の期待を受け皿にできなかったこと、これらのことを多数者革命をめざす革命政党として真摯に総括・検証することを期待したいと思います。

多数者革命をめざす革命政党として「階級闘争の弁証法」とは、戦術の多様な検証を踏まえた多様な戦術の発展のことをリアルに把握し、国民に提起していくことではないでしょうか。

愛国者の邪論としては、「階級闘争の弁証法」をリアルに把握しているのは、共産党ではなく、むしろ日米軍事同盟深化派・大企業・多国籍企業擁護派・大東亜戦争正当化派・憲法改悪派ではないかと思うのです。勿論国民の要求を無視乃至軽視乃至裏切る彼らの野望が、長期的に見れば成功するとは思いません。しかし、問題は「長期的」ではないのです。

革命政党が、国民の中に根を張った存在として、国民の切実な要求を実現することに存在意義を求めるのであれば、「長期的展望」を語ることではないと思います。勿論、「短期的」要求の実現と「長期的」展望を対立させるものではありませんが、多くの国民が求めていることは、今日と明日の飯が食えるかどうか、なのです。それは偽りの各種世論調査でも示していることです。

このことは日本の歴史の中でも判ることです。天皇の政治利用を謀る貴族政権から武家(平氏)政権に代わる時、その平氏政権から源氏政権に代わる時、その源氏政権が北条政権に代わる時、その北条政権が後醍醐政権に代わる時、それが足利源氏政権に代わる時、更には、足利源氏政権が織田政権に代わる時、豊臣政権が徳川政権に代わる時、その徳川政権が天皇の政治利用をめざして尊王主義・四民平等・文明開化を大義名分とする薩長土肥の連合政権に、それが天皇をいただくことで薩長藩閥勢力と政商の利益擁護、その後財閥と寄生地主を基礎にしながら封建制を温存しながら資本主義経済制度と資本主義社会制度の発展によって国体の護持をめざした天皇制絶対主義国家というように、政権の交代の都度、政権がもっとも中心的に考えていたことは、政権に期待を寄せる勢力の「飯を食わせろ」であったのでした。

では、その「飯を食わせろ」の声とは・・・。以下の記事をご覧ください。

農業・命・主権脅かすTPP/阻止へ共同広げよう

青森25市町村 原発マネー来年度打ち切りへ

だからTPPに反対/シンポジウム 各氏の報告・発言から [2013.9.15]

集団的自衛権 公明代表、テレビで突っ込まれる/選挙中反対いまは「…」

主張/リーマンから5年/危機生んだ新自由主義の復活

2面 汚染水「制御できず」発言  政府と東電に衝撃 国民・世界欺く二枚舌

東京電力の山下和彦フェロー(技術顧問)が13日、福島原発現場における汚染水漏れの現状について「今の状態はコントロールできていないと考えている」と発言し、政府と東電に激震が走っています。

安倍晋三首相が国際オリンピック委員会総会で汚染水問題について「状況はコントロールされている」と大見えをきったばかりです。ところが事故の当事者である東電自身から、首相発言の「ウソ」を認める発言が飛び出したのです。

菅義偉官房長官は即座に「反応」し、記者会見で「放射性物質の影響は港湾内にとどまっていると認識している」(同日)とのべました。安部首相は19日に急きょ事故現場を視察する日程の調整に動きました。

さらに同日夜になって、東京電力はホームページに「総理の『コントロールされている』とのご発言は、放射性物質の影響は発電所の港湾内にとどまって」いることを示し、「当社としては同じ認識」との見解を掲載しました。一方、同見解は「当社員の発言は…汚染水の港湾内への流出や敷地内の貯水タンクから漏えいなどのトラブルが発生しているという認識について言及」したものだとしました。

港湾内で「汚染水をブロック」しているとする点は首相発言と政府の対応にあわせつつ、汚染水流出のトラブル続きで制御不能の事態にあることを認めた社内の発言は否定しない―。国民と世界を欺く「二枚舌」を使っていることは誰の目にも明白です。(寅)(引用ここまで

コメント (4)
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