まず、以下をご覧ください。五輪の原則に係る記事について、です。
JOC - オリンピズム | オリンピック憲章 - 日本オリンピック委員会
1964年 「世界は一つ」東京オリンピック開催 - 法学館憲法研究所
vol.290 日本国憲法第九条と五輪憲章 ~世界平和戦略のヒント ...
しかし、以下の記事をみると、歯の浮くようなウソの日本語をチリバメていることが判ります。日本の現実を黙殺し、国民の苦悩に寄り添うことのない腹黒い雲で溢れ雷鳴が鳴り響いています。五輪の原則を激しく逸脱していることが判ります。
【カウントダウン五輪決定】東京招致委最終プレゼン全文(4)猪瀬東京都…2013.9.8 01:40
会長、東京はダイナミックでありながら、平和で、信頼のおける、安全で安定した都市です。東京は世界水準の素晴らしいインフラを有し、それをさらに発展させるため、投資を続けています。そして、若者たちにとっては世界的なランドマークである都市です。私たちは大会を確実に成功に導くため、宿泊やセキュリティーといった全ての重要な分野において、東京が擁するインフラを提供いたします。輸送面でも、交通網がすでに整備されており、確実な能力を有しています。この大会が開かれる2020年の東京では、誰もが常に時間通りに目的地へ到着することができるのです。 そしてまた、私たちは大会開催によって都市とスポーツに新しいレガシーをもたらします。45億ドルもの大会開催準備基金がそれを可能にします。大会が終わった後も、常設のスポーツ施設として残る10の競技会場整備に必要な資金を、すでに保有しているのです。 私たちは、東京という都市の長期的なニーズを満たすために投資をしています。都市の中心で、そして、3500万人の人々の心の中で、スポーツが新たな重みを持つのです。(引用ここまで)・…
【カウントダウン五輪決定】東京招致委最終プレゼン全文(7)安倍晋三首 9.8 02:16
委員長、ならびにIOC委員の皆様。東京で、この今も、そして2020年を迎えても、世界有数の安全な都市・東京で大会を開けますならば、それは私どもにとって、このうえない名誉となるでありましょう。…けれども私は本日、もっとはるかに重要な、あるメッセージを携えてまいりました。それは、私ども日本人こそは、オリンピック運動を真に信奉する者たちだということであります。…敬愛するIOC委員の皆様に申し上げます。2020年に東京を選ぶとは、オリンピック運動の一つの新しい力強い推進力を選ぶことを意味します。なぜならば、われわれが実施しようとしている「スポーツ・フォー・トゥモロー」という新しいプランのもと、日本の若者は、もっとたくさん世界へ出ていくからです。…今日、東京を選ぶということ。それはオリンピック運動の信奉者を、情熱と誇りに満ち強固な信奉者を選ぶことにほかなりません。スポーツの力によって世界をより良い場所にせんとするためIOCとともに働くことを、強くこいねがう、そういう国を選ぶことを意味するのです。(引用ここまで)
【カウントダウン五輪決定】高円宮妃久子さまお言葉要旨 2013.9.8 02:40
…私は個人として、IOCの皆様に心から感謝したいと思います。IOCの特別な支援「ツバサ・プロジェクト」は、若い選手たちに、笑顔と希望をもたらしてくれました。日本語の「ツバサ」は、英語で「ウイング」という意味です。この翼を得て、未来へ、そして夢へ飛び立とうとしています。私たちのような皇族がこのように話をすることは初めてかもしれません。しかし、日本の皇族は常にスポーツを支援してきました。私の亡くなった夫はスポーツマンでした。私は9つのスポーツ組織の名誉総裁を務めています。そのため、非常に多忙です。「チームジャパン」がこれからプレゼンテーションを始めます。説得力のあるものとして聞いていただけると思います。今回、このような機会を与えてくれたことを、感謝いたします。(引用ここまで)
では、以下の記事をご覧ください。安倍首相たちのホンネが浮き彫りになっています。彼らの頭の中には、非正規労働でワーキングプアで苦悩する国民、戦後日本を支えてきた高齢者の苦悩などは、想定もしていません。あるのはどうやって多国籍企業化した大企業の利益をつくりだし、国民に、そのおこぼれのいくつかを配分してゴマカスかという頭しかありません。
安倍首相の日本語には、いつもウソがちりばめられていますが、実は、これは落とし穴です。自らが安倍首相の墓穴を掘ったことを意味していることをどれだけの人が気づいたことでしょうか。とりわけ、フクシマの安全神話にもとづいて、ゲンパツを海外に売りさばくという暴挙に出ている安倍首相ですから、このようなパフォーマンスをするのは当然です。しかし、事実が全く逆の方向にすすんでいるのです。早晩ボロがでることでしょう。
【カウントダウン五輪決定】首相「東京は世界で最も安全な都市のひとつ」…9.8 01:16
IOC総会でも委員から「安心・安全」を主張する首相に安全の根拠を求める質問が浴びせられた。首相は「健康問題には今までも現在も、そして将来も全く問題ない」と強調した。具体的に(1)影響は福島第1原発の港湾内0・3平方キロの範囲内で完全にブロックされている(2)放射性物質の数値は最大でも世界保健機関(WHO)の飲料水水質ガイドラインの500分の1-などと説明。政府が原子炉周辺への地下水流入を防ぐ凍土壁の設置など総合対策を決めたことを踏まえ、首相は「抜本解決に向けたプログラムを私が責任を持って決め、着手した。着実に実行していくことを約束する」と訴えた。東京開催が決まれば、開催までに約3兆円の経済効果が見込まれ、デフレ脱却に向けた追い風になることが期待される。安倍政権の経済政策「アベノミクス」の第4の矢ともいわれ、経済運営にも弾みがつく。「福島第1原発について『安心していただきたい』と述べた後、多くの拍手をいただいた。しっかりやってくれというエールだったんだろう。本当に胸が熱くなった」。首相はプレゼンテーション後の記者会見で、こう語った。 首相の声は届くか-。汚染水問題をめぐっては政府の対応の遅れが指摘されてきただけに、招致が失敗すれば今後の政権運営にも影を落としかねない。(引用ここまで)
以下の記事こそ、安倍首相の歯の浮くような日本語とは間逆の腹黒いネライが浮き彫りになったものはないでしょう。東京五輪招致が、アベノミクス成長戦略遂行の五輪である証拠記事です。五輪遂行のための予算、すなわち税金です。どうやって確保するのでしょうか。庶民には消費税増税でで、大企業には景気対策を口実とした法人減税で、どうやって財政を確保するというのでしょうか。実際の儲けは、国民の懐にいくのでしょうか。前回の五輪以後の自民党政治をみれば、五輪後に、大儲けしているのは、誰か、明瞭です。
【東京五輪決定】五輪開催は「アベノミクス第4の矢」安倍首相 9.8 11:14
…フクシマについてお案じの向きには、私から保証をいたします。状況は統御されています。東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも及ぼすことはありません。(引用ここまで)
【東京五輪決定】経済3団体そろって歓迎「日本に元気と明る…2013.9.8 09:39
経団連の米倉弘昌会長は「大変喜ばしい。日本国民に元気と明るさをもたらし、東日本大震災の被災地に勇気と希望を届ける」と評価。「首都圏の再開発やインフラの整備、外国人観光客の誘致などに弾みがつき日本経済の回復も一層力強いものになるだろう」と展望した。
日本商工会議所の岡村正会頭は「オールジャパン体制で招致活動を行い、全国的な支持を得たことが招致実現につながった」と分析。「日本が再び輝きを取り戻し、新たな繁栄を実現するための象徴になることを期待する」とした。
経済同友会の長谷川閑史代表幹事も「日本経済活性化の起爆剤とし、日本の魅力を満喫してもらえるよう取り組むべきだ」と主張。「草の根レベルの国際化と心のバリアフリー化に国を挙げて取り組めば十分可能だ」としている。(引用ここまで)
【東京五輪決定】安倍首相「予算しっかり確保」9.8 07:52
【東京五輪決定】首相「経済の起爆剤に」「すぐ準備に入る」9.8 08:33
【東京五輪決定】経済成長に好影響 五輪開催で麻生財務相9.8 11:36
【東京五輪決定】官房長官「デフレ脱却に大きな弾み」 首相…9.8 12:40
今日のテレビで繰り返し垂れ流されていた記事です。呆れました。何故か。
1.東京湾をどんどん埋め立ててきた要因と今後の首都圏と関東地方の環境対策は顧みられていません。戦後高度成長の反省と総括がまったく感じられません。
2.東日本大震災の教訓は全く顧みられていません。東京湾の津波・液状化対策はどうなっているのでしょうか。
3.日本のエネルギー事情も全く無視です。どうやって電力を確保するのでしょうか。
4.日本の環境悪化の教訓と対策も無視です。次第に深刻になってきた猛暑と、その対策はどうなっているのでしょうか。熱中症で、何人殺すつもりでしょうか。
5.戦後、建設国債を発行し、更には、その穴埋めのための発行してきた違法赤字国債の発行によって作り出されてきた財政難が教訓化されているでしょうか。「東京都が積み立てているおよそ4000億円の基金でまかなえることから新たな税負担はかからない」(NHK8日)と報道されましたが、これで3兆円の経済効果をつくりだすというのです。呆れます。
以上のようなウソとペテン、スリカエとデタラメの報道が垂れ流されながら、今後も、アベノミクス応援記事がいっそう強化され、垂れ流され、世論形成が謀られていくことでしょう。まずは、意図的な質問項目がちりばめられた世論調査が出されるでしょう。そうして愛国者の邪論のような反対の声、疑問の声は無視されるでしょう。
「安倍首相演説が決め手」ロイター通信が絶賛(9月8日)
こうやって憲法改悪の世論形成が無関係も様な装いを凝らして推進されるでしょう。これこそがナチスの手口です。しかも、こうした手口は憲法改悪の国民投票の前哨戦であることは明らかです。そのネライを打ち砕くための論戦と国民的討議をしていく必要があるように思います。