愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

アベノミクス推進のための「国家戦略特区」は規制改革=岩盤規制改革の名のもとに、韓国と同じようにオトモダチ優先政治を氾濫させるためだった!

2017-06-19 | アベノミクス

加計獣医学部を優先させたのはオトモダチのため!

失速・破たんと失政の安倍政治の目玉=アベノミクス推進のため!

何より憲法改悪を目指す安倍政権温存のため!

国家戦略特区は本当に「規制改革」か

閣議決定「既存の大学・学部では対応困難な場合」に反する有識者の意見(抜粋)

「加計学園」問題の焦点は、岩盤規制に穴を開けたのは誰かである(既報)。それは、加計学園だけが通った穴だったからだ。しかし、関係文書を辿ると、「国家戦略特区」制度とは、本当に「規制改革」のためのものなのかという根本的な疑問が浮かんできた。

「省益」に代わる「総理益」リスク

このような「特区」制度は、小泉内閣が2002年に始めた「構造改革特区」が最初だ。謳い文句は「実情に合わなくなった国の規制が、民間企業の経済活動や地方公共団体の事業を妨げている」というもの。本来は、官僚による規制(=省益)を一律に改革するのが王道だ。だが、政官の抵抗勢力によりそれができず、特定の民間事業や地方公共団体が提案し、官邸主導の会議が認定するという邪道が、突破口として設けられた。

一方、「国家戦略特区」は、第二次安倍内閣発足(2012年12月)1年後の2013年12月に国家戦略特別区域法で創設された。「規制改革等の施策を総合的かつ集中的に推進」するとし、「総理・内閣主導の枠組み」がキーワードだ。

双方とも、一律な「規制改革」にはつながらず。特定地域や事業体にテコ入れする性格が見え隠れする。特に国家戦略特区は「総理・内閣主導」で枠組みを作って「公募」させるため、よほど注意深く公正な手続きを設定しなかければ、「省益」にかわって「総理・内閣益」の実現につながるリスクが容易に想定される制度だ。

その公正な手続きを担保するのが、「国家戦略特別区域諮問会議」、「国家戦略特別区域会議」、「国家戦略特区ワーキンググループ」といった会議体だが、実質的な取り決めは、「打合せ」と称する政官、有識者、省庁間で綿密に「水面下」で調整されていたこと既報が時系列を整理すると明らかだ(既報で取り上げたのは公表行政文書のごく一部)。

つまり、こうした会議体は「隠れみの」といって語弊があるなら「段取り後の結果を外に見せる舞台」に過ぎないことが見えてしまったのだ。

そして、重要なのは、これは、文部科学省の前川喜平・前事務次官が「行政の在り方がゆがめられた」(時事通信)と問題にしなければ、見えないままだったことだ。

裏舞台で用意された「ゆがみ」

国会審議が明らかにしたものの一つには、「閣議決定で決めた石破4条件」に合致しないという「ゆがみ」がある(*)

「石破4条件」とは、国家戦略特別区制度の始まりから2年半後、石破茂・前内閣府特命担当大臣(国家戦略特別区域)時代の2015年6月30日に閣議決定された「『日本再興戦略』改訂2015-未来への投資・生産性革命-」に盛り込まれていたものだ。

その中の「日本産業再興プラン」の中に「残された集中取組期間における国家戦略特区の加速的推進」があり、ピンポイントで「獣医師養成系大学・学部の新設に関する検討」が以下のように入っている。 

「『日本再興戦略』改訂2015」のP.121
『日本再興戦略』改訂2015」のP.121

この長い1文を分割して「獣医師養成系大学・学部の新設」の「4条件」と言う。

(1)現在の提案主体による既存獣医師養成でない構想が具体化し、

(2)ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき具体的需要が明らかになり、

(3)かつ、既存の大学・学部では対応困難な場合には

(4)近年の獣医師需要動向も考慮しつつ、全国的見地から本年度内に検討を行う。

「『日本再興戦略』改訂2015」より(太字は筆者加筆)

この「石破4条件」と、既報で示した、藤原審議官の「手書き」を見比べて違いに気づいて欲しい。4条件のうち(3)「既存の大学・学部では対応困難な場合」が、11日1日の打合せで削除されることになったことが分かる。

画像

以下が、その1週間後に「国家戦略特区域諮問会議」(第25回平成28年11月9日)に同会議名で提出された最終的な成案だ。

第25回「国家戦略特区域諮問会議」平成28年11月9日「資料3」より抜粋(赤線は筆者加筆)
第25回「国家戦略特区域諮問会議」平成28年11月9日「資料3」より抜粋(赤線は筆者加筆)

手書き指示で消えた「既存の大学・学部では対応困難な場合」

国家戦略特区における追加の規制改革事項について(案)」として、「既存の大学・学部では対応困難な場合には」(=京都産業大学が手を挙げれば加計学園が外れる条件)が指示通りに削除され、代わりに「広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域に限り獣医学部の新設を可能とする」(=京都産業大学が外れ、加計学園に当てはまる条件)が入ったものだ。「追加」という方便で、先にあったルール(閣議決定)を覆し、新たなルールを作ってしまったのだ

「総理からご指示をいただいた」

この日の議事録を見ると石破前大臣の後を継いだ山本幸三大臣が司会役を務め、この件については他の議題と混ぜ合わせてサラリと説明しただけだ。

山本幸三大臣資料3を御覧ください。前回の会議で、重点課題につきましては、法改正を要しないものは直ちに実現に向けた措置を行うよう総理から御指示をいただきましたので、今般、関係各省と合意が得られたものを、早速、本諮問会議の案としてとりまとめたものであります。 内容といたしましては、先端ライフサイエンス研究や地域における感染症対策など、新たなニーズに対応する獣医学部の設置、農家民宿等の宿泊事業者による旅行商品の企画・提供の解禁となっております。

また、山本大臣は関係大臣の発言を促し、松野博一文部科学大臣が「設置認可申請については、大学設置認可にかかわる基準に基づき、適切に審査を行ってまいる」と、山本有三農林水産大臣が「大いに期待しておる」と発言。これに対し、麻生太郎財務大臣が、次のように批判的な注文を付けた。

麻生大臣松野大臣に1つだけお願いがある。法科大学院を鳴り物入りでつくったが、結果的に法科大学院を出ても弁護士になれない場合もあるのが実態ではないか。だから、いろいろと評価は分かれるところ。似たような話が、柔道整復師でもあった。あれはたしか厚生労働省の所管だが、規制緩和の結果として、技術が十分に身につかないケースが出てきた例。他にも同じような例があるのではないか。

規制緩和はとてもよいことであり、大いにやるべきことだと思う。しかし、上手くいかなかった時の結果責任を誰がとるのかという問題がある。この種の学校についても、方向としては間違っていないと思うが、結果、うまくいかなかったときにどうするかをきちんと決めておかないと、そこに携わった学生や、それに関わった関係者はいい迷惑をしてしまう。

しかし、誰一人、これが閣議決定に反していると指摘したものはいなかった。逆に閣議決定違反となる「国家戦略特区における追加の規制改革事項」には、驚いたことに、国家戦略特区域諮問会議」の竹中平蔵氏ら有識者メンバーが、「国家戦略特区 追加の規制改革事項などについて」を署名入りで提出し、お墨付きを与えていた。

第25回「国家戦略特区域諮問会議」平成28年11月9日「資料3」より抜粋(赤線は筆者加筆)
第25回「国家戦略特区域諮問会議」平成28年11月9日「資料3」より抜粋(赤線は筆者加筆)

その1人である八田達夫・アジア成長研究所所長は、大臣発言を受けて、それにジャストミートするきめ細かな発言を行った。

八田達夫:(略)創薬プロセス等の先端ライフサイエンス研究では、実験動物として今まで大体ネズミが使われてきたのですけれども、本当は猿とか豚とかのほうが実際は有効なのです。(略)そういう研究のために獣医学部が必要だと。(略)獣医学部が全くない地方もある。(略)先ほど文科大臣のお話にもありましたように大学設置指針というものがあるのですが、獣医学部は大学設置指針の審査対象から外すと今まで告示でなっていた。それを先ほど文科大臣がおっしゃったように、この件については、今度はちゃんと告示で対象にしようということになったので、改正ができるようになった。(略)

麻生大臣のおっしゃったことも一番重要なことだと思うのですが、質の悪いものが出てきたらどうするか。これは、実は新規参入ではなくて、おそらく従来あるものにまずい獣医学部があるのだと思います。(略)新しいところが入ってきて、そこが競争して、古い、あまり競争力がないところが出ていく。そういうシステムを、この特区とはまた別にシステムとして考えていくべきではないかと思っております。

水面下で政治的鞘当てか?

そして最後に、安倍首相が「議長」として次のように発言して、この日の会議が終わる。

安倍議長:(略)本日は、「獣医学部の設置」や「地域主体の旅行企画」についての制度改正を決定しました。このスピード感で、残された岩盤規制の改革にもできるものから着手し、そして実現していきます。山本地方創生・規制改革担当大臣と民間有識者の皆様には、引き続き、私と一緒にドリルの役割をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします

4条件を付けた2015年6月30日時点の石破前大臣と、2016年11月9日の会議で批判的な注文を松野大臣につけた麻生財務大臣は、次期首相の座を狙っていると言われ、加計学園を巡る「規制改革」への政策的な疑問符なのか、政治的な鞘当てなのかは判然としない。

いずれにせよ、元々の「日本再興戦略」改訂2015(2015年6月30日閣議決定)は「アベノミクス礼賛パンフレット」とでも言えるほど、「アベノミクス」という言葉がちりばめられており、たとえ、「印象操作」(関係既報)だと首相が述べたとしても、この「戦略」がまるごと「首相の意向」であることは自明である。

その中に「規制」の名で盛り込まれた「国家戦略特区」とは、果たして本当に「規制改革」なのか。結果的にたった一つの事業体<加計学園>しか応募できなかった条件が、水面下の打合せで整えられたと知れば、前川前文科事務次官でなくても、行政の在り方がゆがめられたと言いたくなるだろう。そして、それが「首相の意向」だと感じても、それが一般国民の感覚だというものではないか。

(*)

加計学園獣医学部新設は「石破4条件」を満たしているか(2017年05月20日 衆議院議員玉木雄一郎のオフィシャルブログ)

やっぱり加計学園ありき 共産党が入手した内部文書の中身(2017年5月23日 日刊ゲンダイ)

【衆院決算委】加計学園問題「総理の意向」示す新メール 今井議員が調査求めるも政府拒否(2017年6月5日 民進党)

まさのあつこ ジャーナリスト

ジャーナリスト。ラテン諸国放浪後、衆議院議員の政策担当秘書等を経て、東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。博士(工学)。著書に『投票に行きたくなる国会の話』(ちくまプリマー新書、2016)、『四大公害病』(中公新書、2013)『水資源開発促進法 立法と公共事業』(築地書館、2012)、共著に『公害・環境問題と東電福島原発事故』、『社会的共通資本としての水』など。

コメント (2)
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安倍首相や萩生田官房副長官の「指示」「ご意向」は、すべて口頭で行われているのか!口頭だったら、なんでもアリになるぞ!組織としての発言だったら、検討経過と文書が残っていなければならないぞ!

2017-06-19 | 安倍語録

政権が記録を残さない!

あり得ないことだろう!

自らの「正当性」を放棄することを意味しているからだ!

日本の歴史で『記録』を遺した為政者にも劣る暴挙!無能だな!

日本の歴史に対する冒とくでもある!

侵略戦争に敗北したとき、大量の文書を焼却したことと同じ!

総理の指示・談話など

マンネリ指示は残すが、肝心要の指示は隠蔽か削除か、破棄か!

http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/discource/index.html

平成29年5月29日総理指示

平成29年5月21日総理指示

平成29年5月21日総理指示

平成29年4月29日総理指示

平成29年4月29日総理指示

平成29年3月6日総理指示(7:40)

平成29年2月12日総理指示(8:01)

平成29年2月12日総理指示(8:01)

文書は確実に存在していたが怪文書であり存在は確認できなかったからなかったと言っていたが、やっぱりあったものをなかったことにはできないことが判った!大ウソ政権だな!政権返上だろう!(2017-06-15 | 安倍語録)

萩生田光一官房副長官は9日の記者会見で内閣府側の調査は必要ないとの認識を示した!その理由は何か!全く不明・隠ぺい!内閣府の幹部が「官邸の最高レベル電電と!怪しい内閣府を調べろ!(2017-06-09 | 安倍語録)

安倍晋三首相2016年は3~12月に加計孝太郎理事長と会食やゴルフで計7回、獣医学部の運営事業者に、加計学園が選定された今年1月以降、「動静」欄に理事長の姿は見えてこない!これが安倍首相のこころ!(2017-06-04 | 安倍語録)

赤旗 加計問題 官邸の意向明らか/内閣府メールに萩生田副長官の指示 参院予算委 小池書記局長が追及  [2017.6.17]

 安倍晋三首相の友人が理事長の学校法人「加計(かけ)学園」による獣医学部新設計画をめぐり、萩生田(はぎゅうだ)光一官房副長官が国家戦略特区諮問会議の方針に「広域的に」などの文言を入れるよう指示したとされる問題で16日、日本共産党の小池晃書記局長は参院予算委員会で、「経過を見ると首相官邸の意向ということが示されている。国民が疑念を持つのは当然だ」と追及しました。(論戦ハイライト)


写真

(写真)質問する小池晃書記局長=16日、参院予算委

 小池氏は冒頭で文部科学省が追加調査で「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」などの内部文書の存在を確認したことをあげ、これまで否定してきた安倍首相に「国民への謝罪が必要」と迫りました。安倍首相は「批判があることを真摯(しんし)に受け止めたい」と述べるだけで、謝罪はしませんでした。

 この調査で文科省は、昨年11月1日に内閣府から文科省に出されたメールを新たに公表。メールに添付されていた諮問会議の方針案には手書きで「広域的に」と「限り」などの文言が書き込んでありました。この追加で獣医学部新設を提案していた京都産業大学(京都府)は対象からはずれ、愛媛県今治市だけが残りました。これらの文言についてメールでは「官邸の萩生田副長官から(指示が)あったようです」と記しています。

写真

(写真)国家戦略特区諮問会議の方針案。「広域的に」「限り」などと書き加えられていました

 小池氏は萩生田氏が「(諮問会議の)決定にかかわって、いっさい発言していないのか」と質問。萩生田氏は、「指示を出したことはない」と述べるのみで、発言したかどうかについて明言を避けました。

 この問題で山本幸三地方創生担当相は、内閣府の職員が「課内でいろいろ飛び交っている話を聞いて確認しないまま(メールに)書いた」と説明しています。小池氏は、「なぜ内閣府の課内で国家戦略特区に関係のない萩生田氏の名前が出るのか」と指摘。山本氏は萩生田氏から修正指示があったことは否定する一方で、「文書をなおす際に必要なときは適宜、副長官にも報告する」と了解を得る場合があることを認めました。

 また小池氏は、内閣府の指示で文科省が作成した「今後のスケジュール」という内部文書を紹介。この文書には今治市で2018年4月の獣医学部開学を前提にした工程が組まれています。

 小池氏はスケジュールが今治市だけになっていることをあげ、「京都産業大学のスケジュールはつくったのか」と追及。松野博一文科相は、「文科省には京産大の検討がすすんでいたという認識がない」としてスケジュールを作成していないことを認めました。小池氏は「結局、加計ありき、今治ありきでこの議論が行われた」と批判。この問題を告発している文科省の前川喜平前事務次官の証人喚問と国会閉会中の集中審議を安倍首相に強く求めました。(引用ここまで

 

赤旗 文科省調査と食い違う/内閣府が加計調査公表/学部新設の場でも総理指示」 [2017.6.17]

安倍晋三首相の友人が理事長の学校法人「加計(かけ)学園」の国家戦略特区への獣医学部新設をめぐり、文部科学省が一連の内部文書の存在を確認したことを受け、内閣府は16日、「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」と発言した職員はおらず、発言の有無を裏付ける文書も発見されなかったとする調査結果を公表しました。文科省の追加調査結果と食い違う形となりました。


写真

(写真)内閣府職員が文科省に送付したメールの文面。獣医学部新設の条件追加に関し、萩生田副長官の名前があげられています

 内閣府は、関係者9人を対象にヒアリングを実施。「総理のご意向」などの発言について、対象者全員が「発言していない」「聞いた記憶はない」などと回答したとしています。

 他方で内閣府は、関係省庁との協議の際、首相の発言を引用して全般的に規制改革を促す「総理指示」に言及することはあると説明しました。

 会見で井内正敏審議官は、獣医学部新設を話し合う場でも言及があったと認めました。さらに、話し合いで内閣府側の口調が厳しくなり、「総理の意向」として文科省側に受け取られている可能性があるとしています。

 内閣府はまた、萩生田光一官房副長官が内閣府に対し、加計学園しか応募できなくなる条件の追加を指示したとするメールが存在したと発表。内閣府職員が文科省側に送ったことを認めました。

 ただ、山本幸三地方創生相は、メールは職員が伝聞で作成し、「あいまいな内容を、事実関係を確認しないまま発信してしまった」と説明。萩生田副長官ではなく山本地方創生相が条件追加を判断したとしています。

 萩生田副長官と誤ったとする原因について、詳細に聞き取り調査をしなかったため、明示できませんでした。一方、獣医学部新設に関することを萩生田副長官に報告することは「変なことではないし、あり得ることだ」と述べました。

 松野博一文科相は15日、獣医学部新設に関する一連の内部文書の存在を認めた際、「総理のご意向」などの記述について文書を作成した職員が「こうした趣旨の発言があった」と証言していると公表していました。(引用ここまで)

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