民主、維新両党が合流して結党した「民進党」は、道内では2014年の前回衆院選で両党の選挙協力が破談になったしこりの解消が課題だ。過去2回の衆院選で、維新の候補がいた道2区(札幌市北区、東区)と道3区(同市白石区、豊平区、清田区)は、両党の得票を合算すると、当選した自民党候補の得票を追い抜く。ただ当時の維新が橋下徹前大阪市長の人気頼みで票を伸ばしていた面は否めず、影響は限定的との見方もある。
「三井辨雄元厚生労働相は党の決定に従ったのに、総支部が処分するなんてとんでもない。党本部としておわび申し上げました」
民主党の枝野幸男幹事長は合流前の25日、国会内で記者団に、前回衆院選道2区で三井氏が維新の松木謙公衆院議員を支援したのは党方針に沿った行動だったと強調。12日に三井氏に直接謝罪したことを明かした。当時、道2区の民主陣営は、民主党北海道が推した池田真紀氏と、松木氏との分裂選挙となり、民主党道2区総支部は三井氏の処分を求めていた。
異例の陳謝は結党前に関係修復を急ぎ、4月の衆院道5区(札幌市厚別区、石狩管内)補欠選挙で、三井氏の支援を得るためだ。党幹部は「過去を清算し出直さなければ」という。
道2区は比例代表で復活当選した松木氏の得票に、池田氏の得票を積み上げると、当選した自民党の吉川貴盛衆院議員を上回る。池田氏が道5区補選に出馬するため、次期衆院選は松木氏に一本化。松木氏も補選で池田氏を全面支援する。
民進党が過去のわだかまりを清算しつつあることに自民党は気をもむ。特に道2区の吉川氏は当選5回で、初当選同期の菅義偉官房長官と近い関係にある。12年の総裁選では道内で町村信孝氏(15年死去)を推す声が多い中、安倍晋三氏(現首相)を支持し、官邸の信頼が厚い。高橋はるみ知事も菅氏とのパイプ役として頼りにする存在だ。
だが選挙には苦しんできた。三井氏には03年と09年に完敗し、比例復活もできなかった。党道連関係者は「道2区が道内小選挙区で最も厳しくなる」とみる。(報道センター 仁科裕章、佐藤陽介)(引用ここまで)
「自由民主」党安倍総裁の懐刀の発言は重い!
道5区補選「敗北なら同日選遠のく」
自民・下村総裁特別補佐
北海道新聞 03/27 12:05 更新
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0251405.html
自民党の下村博文総裁特別補佐は27日、4月の衆院北海道5区補欠選挙で与党が敗北すれば、夏の参院選に合わせた衆参同日選の可能性は遠のくとの見方を示した。「負ければ、ダブル選の選択肢は難しくなる。勝った場合も、どういう勝ち方をするかが影響する」と述べた。東京都内で記者団に語った。
北海道補選は、自民党公認候補と野党統一候補による一騎打ちの公算となっている。自民党の大西英男衆院議員が女性蔑視とも受け取られかねない発言をしたことについて「補選に影響がある。自滅となってはいけない」と語った。5区補選は4月12日告示、同24日投開票。(引用ここまで)
戦争法廃止に対する態度が曖昧だぞ!北海道新聞!
衆院道5区補選/選挙協力の説明/丁寧に
北海道新聞/2016/2/20 10:00
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/opinion/editorial/2-0046277.html
町村信孝前衆院議長の死去に伴う衆院道5区補欠選挙(4月24日投開票)の構図が固まった。民主、維新、社民の3党が推薦する新人の池田真紀氏(43)に、共産党が相乗りし、候補擁立を取り下げた。
一方、自民党が公認した町村氏の娘婿和田義明氏(44)は、公明党や新党大地などが後押しする。
一騎打ちの様相である。安全保障関連法成立後、初の国政選挙であり、今夏の参院選の前哨戦だ。政局にも影響する可能性がある。
それにしても、今回の選挙協力は、有権者にとって分かりやすいと言えるだろうか。
まず民主、共産両党が野党候補一本化で合意した内容である。安保関連法の廃止を目指すことで一致したという。国民理解が得られていない法だ。争点化することに異論はない。
だが国政課題はほかにもある。
例えば、来年4月には税率を10%へ引き上げることが予定されている消費税だ。民主党は政権にあるときに、財政再建や社会保障改革の観点から決めた経緯がある。共産党は認められないとする。
環太平洋連携協定(TPP)でも隔たりがある。
池田氏が当選した場合、どう対応するのか。政策の擦り合わせがなければ、支持は広がるまい。
和田氏側にも疑問がある。
新党大地が協力することだ。政治には合従連衡が付きものだが、そこには納得できる理屈があることが前提だ。新党大地は2014年の衆院選や昨年の統一地方選では民主党と選挙協力してきた。前回衆院選では道2区から無所属で出馬した池田氏を、民主党道連とともに推薦した。にもかかわらず、民主党とたもとを分かった理由は、共産党と協力することへの拒否感だという。
保守政治家である鈴木宗男代表の心情は分からないではない。しかし、これまでTPPなどをめぐって批判を続けてきた自民党と一転、協力関係を結ぶことに有権者は戸惑うのではないか。なぜ、自民党と組むのか。選挙戦を通じて丁寧な説明を求めたい。
日本は今、格差拡大や高齢化、人口減少、地方の衰退など問題が山積している。4月12日の告示まで2カ月を切った。国民の生活をどう守り、安心をどう実現するかという視点で、議論を深めてもらいたい。それが有権者の選択肢になる。(引用ここまで)
安保関連法施行/重大な懸念は変わらない
北海道新聞社説 2016/3/29 10:00
・・・野党は今国会に安保関連法の廃止法案を共同提出した。政府・与党は審議に応じ、懸念に対する説明を尽くすことが、参院選で審判を下す有権者への責務である。 (引用ここまで)
対決点は鮮明!
自由民主党VS国民連合だな!
北海道5区補選 民主と共産、候補一本化で合意
毎日新聞 2016年2月19日 08時00分
http://mainichi.jp/senkyo/articles/20160219/k00/00m/010/146000c
共産が候補予定者取り下げ、民主の池田氏推薦へ
民主、共産両党は18日、町村信孝前衆院議長の死去に伴う衆院北海道5区補選(4月12日告示、同24日投開票)の候補者一本化について、地元支部レベルで合意した。共産党が候補予定者を取り下げ、無所属で立候補する民主党道連局長の池田真紀氏(43)を推薦する。
19日に共闘協定に調印し、正式発表する。
共産党は党道5区国政対策委員長の橋本美香氏(45)を公認した後も、安全保障関連法廃止を主張し、当選後も無所属で活動することを条件に野党共闘を探っていた。
両党関係者によると、池田氏は安保法廃止を目指すことを誓約するが、当選後にどの会派に所属するかは協定では明示しないという。共産党が国政選挙で候補予定者を取り下げるのは、夏の参院選熊本選挙区に続いて2例目。民主党のほか、維新の党と社民党も池田氏を推薦している。
一方、5区補選を参院選の前哨戦として重視する自民党は、町村氏の次女の夫、和田義明氏(44)の擁立を決め、公明党と日本のこころを大切にする党が推薦した。安倍晋三首相は昨年12月、新党大地の鈴木宗男代表に直接、支援を要請し、協力を取り付けた。野党の分断を図る自民党に対し、民主、共産両党の協力が成立するかどうかが補選の焦点になっていた。【三股智子】(引用ここまで)
政策協定の神髄に注目!
大本が一致できたことは大きいぞ!
衆院北海道5区補選 共・民が協定調印
戦争法廃止へ 池田氏、自民と対決
赤旗 [2016.2.20]
安倍自公政権による戦争法強行後、初の国政選挙となる4月の衆院北海道5区補選で19日、日本共産党北海道委員会と民主党北海道は候補者一本化に合意し、調印しました。「戦争させない北海道をつくる市民の会」が推す新人の池田真紀氏(43)が統一候補となり、自民候補と一騎打ちの様相です。維新、社民も池田氏を推薦しています。
共闘協定は、(1)戦争法廃止をめざす(2)立憲主義、民主主義の回復をめざす(3)その姿勢を最後まで貫く―の3項目で、野党共闘を求めてきた市民たちが見守る中、「市民の会」呼びかけ人の上田文雄弁護士(前札幌市長)、池田氏、民主党道5区総支部の勝部賢志代表代行、共産党道5区選対本部の鈴木龍次本部長の4人が調印しました。
「市民の会」呼びかけ人の上田氏は「市民の思いを民主党、共産党が受け止めて決意を固めてくれた。スタートに立てた」と意義を強調。北海道で初の野党統一候補となった池田氏は「日本を戦争する国にしてはならないとの思いをはじめ、さまざまな思いが詰まった合意。誠心誠意、全身全霊を尽くして選挙勝利を目指して頑張る」と決意を述べました。
立候補を取りやめる日本共産党の橋本美香氏(45)が池田氏に「私に寄せられたバトンを託します。候補者ではなくなりますが、勝利に向けて一緒に頑張ります」とエールを送りました。
日本共産党から青山慶二道委員長、千葉隆書記長、民主党北海道から市橋修治幹事長らも同席しました。
道5区補選は、自民党町村信孝議員の死去に伴うもので、町村氏の娘婿の和田義明氏(44)=公明、新党大地ほか推薦=が自民党公認で立候補を表明しています。
北海道5区補選「統一候補」勝利のための共闘協定
1、立候補予定者は安保法制(戦争法)の廃止をめざす
2、立候補予定者は立憲主義と民主主義の回復をめざす(集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を含む)
3、立候補予定者は国会活動において、上記1、2の項目に従って行動し、所属会派の状況にかかわらず、その姿勢を最後まで貫くことを誓約する。
以上の共闘協定に合意し、立憲主義回復、安保法制(戦争法)廃棄をめざすあらゆる政党・団体・市民とともに全力を尽くして、衆議院北海道5区補欠選挙における勝利をめざし、ともに奮闘する。
2016年2月19日
戦争させない北海道をつくる市民の会呼びかけ人 上田文雄
衆議院北海道5区補欠選挙立候補予定者 池田真紀
民主党北海道5区総支部代表代行 勝部賢志
日本共産党北海道5区選対本部長 鈴木龍次(引用ここまで)