「よろぎ会」で今年は、ジオの勉強をさせていただきました。
地質の言葉は、かたい頭には、難解で、
聞いても、さらっと素通りしてしまうようで、
情けないのですが、何度も接するうちに、
少しは興味も持てるかと参加させていただきました。
10時に今日案内してくださる「本間岳史さん」と
長瀞駅にて待合せました。
秩父が2011年に日本ジオパークに認定されるまで
学芸員として、大変尽力された人です。
偶然にも我々の参加者のNさんと、小中の同級生だったとか
徹夜で作成された資料もいただきました。
秩父鉄道 長瀞駅
長瀞の景勝地「岩畳」
地下深くの高圧で、変成して作られた、結晶片岩が隆起した
荒川沿いを上流に向かって歩きます
秩父赤壁
断層と節理の勉強をしました
ポットホール
川底にあった時、流されてきた石によって、急な水流で
回転して削られた跡
流れの急な場所、暗層鏡断(?)が見れる
向こう岸に流れてきた石が、ドミノ状態に並んでいる
虎岩
褐色の岩石(スチルプノメレン)と白色の方解石が
折りたたまれるように褶曲している
スチルプノメレンが地質学会で、埼玉県の鉱物に認定されたようです。
埼玉県立自然博物館前で昼食
館内を見学
1500万年前の古秩父湾で生育していた、カルカロドンや
メガロドンの貴重な標本を見ました
古秩父湾という幟に、埼玉は今は海なし県だが、
日本列島が誕生間もないころは、
秩父盆地の前は海だったということですね。
午後はジオにとって外せないスポットに立ち寄り
紅簾石片岩
マンガンが含まれているので赤色
前原の不整合
秩父帯(1億5千万年前)の泥岩の上に
1600万年前の砂礫層が堆積している。
大きな時間的な不連続性が認められる関係を不整合というようです
ようばけ(太陽のあたる崖)
秩父を代表する大露頭で、幅400m高さ100m
砂岩と泥岩が交互に堆積している
国指定の天然記念物
下の層からはカニ、クジラ、パレオパラドキシア等の
化石が産出したようだ
宮沢賢治が、大正5年に、盛岡高等農林学校の時に
地質の調査で訪れたといわれている
"つくづくと 「粋なもやうの博多帯」荒川ぎしの 片岩のいろ”
虎岩を見て詠んだのでしょうか?
最後に秩父ミューズパークへ移動して、
展望台から秩父の山並みから盆地を眺める。
公園から降りていく途中の崖に、丸い礫が入っている場所で
荒川がこの位置だったといわれびっくり!
展望台に立つと、秩父盆地が
高位、中位、低位と河成段丘から
なっているといのがうなずけた
右手の二子山のあたりから左が三波川帯
右側が秩父帯
武甲山
間違いもあるし、わからないことも多く、不安なまとめです。
4年ごとにジオの見直しがあるようで、
来年の審査に向けて、まだまだ、やらなければならないことが多いようです。