2日目は川湯から熊野の霊域の入り口とされている
滝尻入口までバスで移動
滝尻王子
古道には九十九王子社があったと言われその中でも五体王子の
ひとつである格式ある社
熊野は昔から黄泉の国と言われ霊場を詣でることにより黄泉がえり
(蘇生)がもたらされると信じられ平安から鎌倉にかけて上皇や
天皇の熊野御幸が行われそれが庶民にも浸透していった
滝尻王子の駐車場には観光バスが止まりにぎやかだったが
古道を歩く人はさほど多くない。
高原熊野神社までは2時間ほどといわれたがかなりの急こう配
果たして輿に乗ってのぼれたのか????
所々で歌会も催されたというのだから車社会の今となっては考えられない
目的地の高原熊野神社
南方熊楠の運動で残った室町時代の大きなクスノキがある
ここより栗栖川バス停まで単調な山道を下る
予定していたバスに10分遅れ運よくそばにタクシーの会社あり
近露王子まで移動(次のバス便は2時間近く後のため)
比曾原王子へ移動途中校庭が芝生の贅沢な小学校
今日最後の社 継桜王子
野中の一方杉の隣に藁ぶき屋根の茶屋
ハンゴロシの串に刺したお団子とお茶で一休み
この先に秀衡の桜の大木あり
バス停が野中の清水
昭和60年に名水百選に選ばれた昔からのどを潤したらしい
嵐雪の句碑と斎藤茂吉の歌碑が立っていた
我々が到着する1時間前からバス停でバスを待つ人が2人
腰かけたりまわりの自然を見ながらその仲間になってまた1時間
日常の生活では考えられない
右手に国道311号線
翌日(29日)旅館の車で発心門王子まで送ってもらい
熊野本宮大社まで水呑王子 伏拝王子 祓戸王子と
5,1キロ2時間半の行程
所々にきれいなトイレが設置されている
のどかな道の風景
獅子脅しの要領で水がバケツにたまると重みでよい夫婦の
人形は手を挙げて歓迎してくれる
釣るべ井戸
果無山脈
本宮への最後の上り 足元にスミレ
シコクママコナ センブリ
シロバナタンポポ ヒカゲノカズラ
旅館の前のランタナに吸蜜 アカタテハ
予定より早く熊野本宮につき前のバスで新宮へ
熊野三山には神が宿るという自然信仰があり
熊野本宮大社は熊野川 那智大社は那智の滝
新宮にある速玉大社は神倉神社にあるコトビキ岩
その神倉神社へ立ち寄る
500段登ったところに社がありそこにその岩が鎮座しているらしい
写真で見ると大して急ではないようだが見上げると
くだりが転げ落ちるのではないかと思った
アンコールワットの階段を思い出す
連れの者が風邪気味で上るのを勘弁してくれと言うので
後ろ髪をひかれる思いで写真だけ取ってまた機会と体力があれば
挑戦してみたい
かなり時間が余りこの地は茶道が盛んだったというので
お茶のお菓子屋さんが多くぶらぶら時間をつぶす
何と2時間近く構内の待合室で体力回復して帰途に着く