
東京都豊島区南池袋一丁目、一階に丸善のブックカフェが入る藤久ビル東五号館の正面には、西武2000系、京浜急行800形の“顔”が並んでゐる。
ビルの新しい“顔”として、鉄道車両を展示することを以前から考えてゐたと云ふオーナーは、今年六月にビルをリニューアルオープンするにあたり、縁あって西武鉄道、京浜急行、そして東急電鉄から現役を引退した車両を譲り受け、フロアスペースの都合で前面だけを切り取り、念願を叶へたもの。
東急電鉄から譲り受けたのは名車7000系を改造した7700系で、

フロアーの方を向いて展示されてゐる。
また、ビルの正面左側にあるエントランス脇には、展示車両について紹介したパネルが、

HOゲージの模型と共に展示されてゐる。
外観は往年の7000系にほぼそのままである東急7700系の、完成度の高い顔立ちには改めて感心させられる。
しかし心憎いのは、京浜急行800形の側面に、デビュー当時のホワイトカラーが、わずかながら再現されてゐることだ。

かうして見ると、どこの鉄道会社もクローンの如く似たり寄ったりでつまらないデザインの新型車両ばかりの現在、少なくともわたしが少年だった時代の車両は、いづれも個性派揃いで、またそれが当たり前であったことに、気付かされる。
なんでもかんでも横並びにしたがる現代の、悪しき風潮のせい、だらうか……?
ビルの新しい“顔”として、鉄道車両を展示することを以前から考えてゐたと云ふオーナーは、今年六月にビルをリニューアルオープンするにあたり、縁あって西武鉄道、京浜急行、そして東急電鉄から現役を引退した車両を譲り受け、フロアスペースの都合で前面だけを切り取り、念願を叶へたもの。
東急電鉄から譲り受けたのは名車7000系を改造した7700系で、

フロアーの方を向いて展示されてゐる。
また、ビルの正面左側にあるエントランス脇には、展示車両について紹介したパネルが、

HOゲージの模型と共に展示されてゐる。
外観は往年の7000系にほぼそのままである東急7700系の、完成度の高い顔立ちには改めて感心させられる。
しかし心憎いのは、京浜急行800形の側面に、デビュー当時のホワイトカラーが、わずかながら再現されてゐることだ。

かうして見ると、どこの鉄道会社もクローンの如く似たり寄ったりでつまらないデザインの新型車両ばかりの現在、少なくともわたしが少年だった時代の車両は、いづれも個性派揃いで、またそれが当たり前であったことに、気付かされる。
なんでもかんでも横並びにしたがる現代の、悪しき風潮のせい、だらうか……?