
感染者に服用させたところ、オミクロン株に特有の咳や發熱などの症状が従来より二十四時間短縮され、七日ほどで改善の兆候が見られた云々、しかし妊婦には不適当云々。
間違ひなく人工と思しきかの病菌に打ち勝つための研究が、“藥”云ふ形でやうやくまた一歩前進、と見るべきか。
もちろん官は、「手洗ひ、うがひ、三密回避」の基本予防は鐵則である、と釘を刺すことは忘れてゐない。
気が付けば自分も、人災疫病禍にあることをごく普通に踏まへた上で、日々の予定を立てて行動してゐる。
油斷してゐると、それがあまりに當り前過ぎて、却って緊張感が緩んでゐると気付く時がある。
觀に行きたいものや場所はいくらもあれど、動画など映像の代用でまず事足りるならば、いまはまだまださうしたはうがよいだらう。
──さすがに、新藥の人体實験はゴメンだ。