散歩の途中で見かけた店頭案内。

今年の夏は予想通りな炎暑以上に、精米の流通制限に困らされたと、つくづく思ふ。
TVニュースで、農協の廣報担當らしきが、新米の値上げについてもう聞き飽きた言ひ訳を並べ立てたあと、これも聞き飽きた「御理解をいただきたい」で締めてゐたが、實際には農家の藏に米の在庫は豊富だったと聞く。

すべては米価も便乗値上げするための計略、九月の新米出荷に合はせて在庫米を品薄にして米価を吊り上げ、浮世に「これは仕方がない」との雰囲氣を浸透させたところで価格そのままに制限解除する──
それで儲かるヒトが、必ずどこかウラにゐるはずだ。
浮世の平和は小賢しき惡知恵によって巧く運營されてゐる、これはその好例ではないか。