今月はあまり拝めさうもない太陽に恵まれた一日。
それに伴ひ暑さも戻ったが、さすがに八月盛夏ほどの勢ひはなく、このまませいぜい横這ひのまま秋の空気へ移ってほしいと願ふ。
今夏はいささか暑さによる疲れを感じる場面もあり、身心はさほど一体でもないらしいことを知る。
それでも満足いく一夏にて、人の幸不幸は誰にでも均等であることをも知る。
それでも満足いく一夏にて、人の幸不幸は誰にでも均等であることをも知る。
ところがヒトは不幸であることが好きな生き物らしく、幸せな時間をさうとは気付かぬうちに過ごしてしまふ癖があるやうだ。
手猿樂の道具を仕舞ったままの秋が、再びやって来る。
そのことだけは確實な秋、
いまさら占ひも予測も要らない秋。