迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

てつみちがゆく-江ノ電

2012-09-28 20:03:41 | 鐵路
いつの時代も人を魅了してやまない江ノ電-

最近の新書版ヘリクツ本のタイトル風に言えば、


『なぜ江ノ電は人を魅了するのか』


と、まぁこんなところでしょう。


そうですねぇ。


私は、手を伸ばせば本当に届いてしまう、その「近さ」にあるのでは、と考えます。


とにかく、何度も急カーブを切りながら、民家スレスレに走って行きますからね。


上段の写真は、有名な江の島~腰越の路面区間で、さぁどの辺りから撮ろうかしら、とポジションを捜している最中、突発的にシャッターを切ったもの。

心の準備も何もしていないなかで撮ったにしては良い出来映えと、自画自賛。



それにしても、線路と道路の境に柵が無いエリアのある鉄道なんて、



東京圏ではそれこそ、江ノ電くらいのものでしょう。


ホームから線路へ転落するうろたえ者があまりにも多いので、各鉄道の全駅に転落防止柵を設置しましょう、と云う動きのあるなか、そういう意味でも江ノ電はますます貴重な存在となっていくかもしれません。


願わくば、舞い上がって線路内に立ち入る“仲間の面汚し”が続出しませんように。


撮影ポイントに事欠かない江ノ電は、乗るよりも“見る”ほうが楽しい鉄道かもしれません。



江の島駅に程近い「江ノ電もなか」を売っている和菓子屋の店頭には、



↑のように、江ノ電の旧型車両が顔を覗かせていて、目の前を往復する後輩車両たちを見守っています。

もちろん前面のみを切り取ったもので、一瞬上野公園の「上野大仏」を連想しました。


ちなみにこの車両は、もともと東急“玉電”だった車両で、同タイプが東急世田谷線の「宮の坂駅」に保存されています。
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