迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ほら、そこにいる。

2012-09-06 09:17:00 | 浮世見聞記
足元から突き上げるはっきりとした衝撃と、強い異音に、電車は急停車した。


窓越しに見える乗務員室では、運転手が緊急ボタンを押しながら、もう片方の手で無線のマイクをとっている。

そして線路に降りると、事態を確認するため、車両に沿って走り出した。



原因は、線路上の置き石。



さいわい、電車は再び走り出した。





やって来た電車がどうなるか、

犯人はおそらく、

そう遠くない場所で、

様子を窺っていたはずだ。



そこにはいたはずだ。




見ていたはずだ。
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