「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

インコがやってくる町

2006-07-09 05:44:47 | Weblog
花や鳥にまったく興味のない男が昨朝、偶然町中でインコを見た。
朝、ラジオ体操のあと電線に止まっている鳥を写真に撮っている
人がいたので、見上げたら緑色をした綺麗なインコであった。新
発見とばかり、この話を妻にしたら”そんなこと知らなかったの”と、
いう顔をされた。


インコがこの町で散見されるというのは、ニュースではなく、孫
まで知っていた。近くの東京工大・大岡山キャンパスの銀杏の木に
数百羽の”ワカケホンセイ”という外来種のインコが40年前から
巣食っていて、これが餌を求めて周囲に飛来する、というのが同工大
幸島研究室のホーム・ページに詳しく紹介されていた。


インコを”発見”した場所は、今は住宅地になったが昭和10年代
まではまだ自然も残っていた。山鳩の鳴き声ぐらいは聞こえた。
”原っぱ”は、殿様バッタ,カマキリ、トカゲの宝庫で、夏には
蝉、トンボがいくらでもいた。小川では網でサカナも掬えた。が、
この小川も今は暗渠になり、虫たちは完全に姿を消した。


都会の真ん中に凶悪な亀まで出てくる時代である。わが町にやって
くるインコも原産地では農作物を荒らす害鳥だそうだ。日本では
どうなのだろうかー。自然界のバランスに変化がなければよいのだが。