「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

神宮外苑 昭和史の神域

2006-07-27 05:49:40 | Weblog
11日ぶりに太陽を見たきのう神宮球場へ母校の野球応援に出かけた。
結果は”矢折れ刀つき”延長10回の裏、逆転され敗退した。最初の
試合で8つも失策したチームである。よくぞ5回戦までコマを進め
えたものだ。改めて後輩たちの健闘に拍手を送った。

神宮球場には「外苑創建80周年」の幕が張られていた。かって青山
練兵場であった地が、今のような神宮外苑に生まれ変わって80年に
なることを改めて知った。外苑は、まさに「昭和史」を直視してきた
”神域”である。あの学徒出陣の行進が行われた競技場、”世界の
トビウオ”古橋選手が世界記録を樹立したプール、アジア大会会場、
東京五輪の聖火台が置かれたメーン・スタジアムetc.


僕個人の想い出は、昭和20年11月4日に行われた東京六大学OB選手の
紅白試合だ。敗戦からまだ2か月ちょっとしかたっていないこの時期に
よくも試合が出来たものだ。僕はこの試合を弁当持参外野席の芝生の
上から観戦した。東京はまだまだいたるところが焼跡、空腹をかかえて
選手もやせ細っていた。それでも野球ができる喜び、また野球を見れる
喜びで、若者たちは平和の到来の喜びを心から満喫した。