「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

定年70歳時代に反対

2007-01-04 07:22:52 | Weblog
元旦の新聞一面トップに大きな活字で「定年70歳時代へ 厚労省」と
いう記事があった。僕らが定年を迎えた昭和60年代にはまだ55歳の
企業が多かった。定年が70代まで延びれば15年も延びることになる。
今日から仕事初めの企業が多いが、70歳までの定年延長は勤め人に
とって朗報なのだろうか?

新聞報道によると、団塊の世代が一斉退職する「2007年」問題後の
対策として、厚労省は”意欲と能力のある”高齢者まで働ける環境造り
を検討しており、平成22年には全体企業の2割を、定年を70歳まで引
き上げたい考えだという。

大手スーパーのイオンが今年2月から正社員、アルバイトを含め12万
人従業員の定年を65歳まで延長するという記事を読んだ。この延長が
ニュースとなるぐらいだから、日本の社会ではまだ60歳が定年年齢の
平均なのだろう。年金の支給年齢からみて、確かに60歳は早すぎる。
僕も65歳までは働いた。希望すれば70歳まで働けたのだが辞めた。

個人によって考え方に違いがあるが"意欲と能力”があっても、仕事だけ
が人生では、なにか空しい気がするーというのが僕の考えだ。日本の男
の平均寿命は78歳前後と思うが、せめて仕事から離れて10年位、余生
を社会に還元したいし、個人的にも楽しみたい。”エコノミック・アニマル”
といわれた時代があったが、余生ぐらいこれを返上したらどうだろうか。