「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”兄弟ニ友ニ夫婦相和シ” 道徳再武装を提唱

2007-01-14 07:05:23 | Weblog
イやなニュースばかりだ。兄が妹を殺し妻が夫を殺す。それも残虐
に殺したあとバラバラにする。かって日本の社会ではありえなかっ
たことだ。何故こんな日本になってしまったのかー。
やはり、昔、日本人を律していた道徳規範が戦後崩壊してしまった
からであろう。

戦前、明治以降日本人の道徳を律していたのは「教育勅語」であ
った。戦争中、国民学校で教育を受けた僕らの世代はとくにこの
影響が強い、今でも校長先生が恭しく「教育勅語」を紫のフクサに
包み講堂で奉読した姿が目に浮かぶ。その意味は、ほとんど解ら
なかったが”爾(なんじ)臣民、父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ”
の部分はなんとなく理解できた。

戦後昭和23年「教育勅語」は衆議院の決議で”排除”され参議院
で”失効”された。その理由は”「教育勅語」の根本理念が主権在
君、神話的国体観に基づいていて基本的人権を損なっている”とい
うことだった。連合軍の占領下の当時としてはやむを得なかったの
かもしれない。

道徳規範は一朝一夕で出来るものとは思えないが、現在の野放図
の状態をみて,早急に対策を講ずべきである。「教育勅語」は12の
徳目ー孝行、兄弟愛、夫婦の和、朋友の信、博愛、修業、公益世務、
率先垂範、遵法、義勇、謙遜、伝統継承ーからなっている。どれをと
っても人の道に反するものはない。戦後まもなく道徳再武装という運
動があった。今こそ日本版道徳再武装が必要だ。