「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”あるある”民放の無責任番組

2007-01-22 08:08:28 | Weblog
関西テレビの番組「発掘ーあるある大事典」で実験データを捏造し事
実と異なる放送をした。納豆を朝晩2パック食べるとダイエット効果が
この通りあるーとありもしないデータを流したのだそうだ。その結果、
視聴者がスーパーの売場に押し寄せて納豆が売り切れとなり、業者
の団体が”お詫び広告"まで出す騒ぎを引き起こした。まさに上方お
笑いを地でゆく、無責任極まるものだ。

若い時僕は地方の民放に勤務したことがある。その時東京のキー局
(製作局)から来たおエライ方がいつも言っていた。「君たちの視点で
番組を作ってはダメだ。ミーハーの視点だ」つまり視聴率をとるには良
心的な番組より大衆受けする番組を制作すべきだというのだ。

今回の関西テレビの番組は下請けのプロダクションに作らせていたとい
う。しかもこの会社は過去にも東京の局で同じような捏造データーでトラ
ブルを起こしている。視聴率万能、制作費削減が体質の民放から生まれ
たアダ花である。この体質が続く限り、これからもこのような無責任番組
は出てくる。放送は政府の認可事業である。監督官庁はもっと厳しく悪質
番組に目を光らせるべきだ。

民間放送連盟も局同士の”仲良しクラブ”ではなくて、会員の製作番組に
対して責任を持つべきである。自浄能力がなくなれば大衆からも見離され
るのは必至だ。猛省を望みたい。