「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

温家宝訪日の”露払い” 日本人政治家

2007-01-23 07:10:45 | Weblog
中国の温家宝総理が4月に訪日する予定だという。昨年10月就任
早々の安倍首相の訪中に対する答礼であるが、ここに来て日本の政
治家の”北京詣で”が頻繁だ。自民党の二階俊博、公明党の漆原良
夫両国対委員長が,国会開始ぎりぎりまで北京に滞在した。国会の
議事予定をみると中国問題がそう差し迫った問題とは思えないがー。

二人の訪中の目的は、日中国交正常化35周年の記念交流事業につ
いて中国側要人との意見交換だという。二人には日本から観光関係
者が多数同行しており、確かにその通りだと思う。だが、それなら二階
氏は”安倍総理は靖国神社へ行くべきではない”など観光に直接無関
係なことを言うべきではない。

”露払い”とは「広辞苑}によると”相撲の土俵入りの時、先導して土俵
にあがる力士”という意味もある。普通この力士は同部屋か同系統の
力士が勤める。相手方がこれを勤めたというのは、聞いたことがない。
二階氏は中国人か中国系の人物なのかー。

安倍氏は一国の宰相である。靖国問題についても総理自身の考えを
持ち、高所から判断されると信じている。周囲がとかく言うべき問題で
はない。温家宝訪日にからんで、さらに安倍総理のこの秋の訪中まで
取り沙汰されている。それもすべて総理の靖国参拝がからんでいる。

新聞やテレビ局の世論調査によると、安倍内閣不支持が支持を上回っ
てきた。安倍総理にとっては正念場である。総理としての指導力を改
めて期待したい。