「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

八百長相撲と”敢闘精神”

2007-01-26 07:31:24 | Weblog
またぞろ週刊誌が大相撲の八百長を問題にしていた。今度は昨年11月
の九州場所で横綱朝青龍が全勝優勝したが、ガチンコ(真剣)相撲は4番
だけ、あとは八百長だったというもの。大相撲の八百長については数年前
元小結板井が外国人特派員協会で”暴露”し、問題になったが、相撲協会
は告訴など法的措置を取らず、社会的にはウヤムヤのままだ。

土俵上の相撲については取っている力士以外”真相”はわからない。古い
記録で恐縮だが、昭和18年5月場所の10日目、竜王山と青葉山が水入り
引分けの大相撲をとったが、相撲協会は”敢闘精神に欠ける”として二人を
出場停止とした。戦争中である。二人は一生懸命とっていたのであろうが協
会は国民の戦意昂上に反していると判断したのであろう。

今回の八百長問題について現在、協会側は関係者を呼んで徹底究明し、八
百長がないとわかれば、週刊誌側を告訴する、といっている。ファンのために
も是非そうしてもらいたい。

たしかに最近の相撲を見ていると、勝負にこだわるあまり、立会いから逃げ
たり、叩いたりの相撲が多い。それも大関が場所の前半からそれをする。跳ん
だり、はねたりするする相撲もめだつ。ファンは大相撲の持つ”敢闘精神”を
期待しているのだ。こういった相撲は八百長相撲と誤解されることもある。そ
れと、もう一つ仮面をつけた”解説者”もやめさせるべきだ。これもイメージ的
に誤解を招く要因だ。NHKの問題だが。