「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”ペコちゃん"どうしたの?

2007-01-13 07:04:31 | Weblog
僕ら夫婦はどうも食品についての衛生観念が薄い。多分薄いのは
育った時代が二人とも食糧難で、食べられるものなら何でも口にし
た時代だったからかもしれない。それを知っているのか孫たちは、
我が家の冷蔵庫を開けると、まづ食品の消費期限をチェックする。
一日でも期限が切れていれば絶対に口にしない。

僕らが子供が育てた昭和30年代は、食糧難ではなかったが、食品
衛生について無頓着だった。森永砒素ミルク事件やサリドマイド事
件で食品中毒や薬公害の恐さをやっと知った時代であった。その頃
不二家の"ミルキー”の赤い箱は子供たちに人気があり、テレビの提
供番組「ポパイ」のCMソングとともに、そのキャラクターの”ペコちゃん”
”ポコちゃん”の首振り人形は子供たちの人気者だった。

その”ペコちゃん"の不二家が期限切れのミルクでシュークリームを
製造しアップルパイを作っていたという。まさか製造者が僕らと同じ
老人の衛生感覚の持ち主だったわけはないだろう。それとも「ポパイ」
の頃から同じ事をやっていたのだろうか。

"エンゼル""雪の結晶”といった高い企業イメージもいったん不祥事が
あると、回復するのに大変な時間と努力が必要だ。キャラクター人形が
店先から盗まれるほど消費者に愛された企業だ。名誉挽回、食品企業で
あることを忘れずに努力して欲しい。今の消費者は昭和30年代の消費
者ではない。