「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        梅雨入り 蛇の目でお迎えの頃

2008-06-03 04:53:19 | Weblog
関東甲信越地方は昨日梅雨入りした。気象庁の発表では平年より6日、昨年(6月
22日)に比べれば20日も早い梅雨入り宣言だ。馬齢を重ねると、昨年の梅雨入り
が遅かった位の記憶しかない。が、調べてみると1993年(平成5年)は5月30日に
梅雨入りしている。まだ現役で忙しかったのか、まったく記憶にはない。

逆に梅雨の頃になると半世紀以上も前の子供時代の想い出が、今でも生き生きして
いる。その想い出は「あめふり」の中に凝縮している。
        「あめふり」作詞 北原白秋 作曲 中山晋平(大正14年)

        雨雨降れ降れ母さんが 蛇の目でお迎え嬉しいな 
        ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン
        かけましょうカバンを母さんの 後からゆこゆこ鐘がなる
        (繰り返し略)
        あらあらあの子はずぶぬれで 柳の根方で泣いている
        (繰り返し略)
        母さん僕のを貸しましょうか 君きみこの傘さしたまえ
        (繰り返し略)
        僕ならいいんだ母さんの 大きな蛇の目に入ってゆく
        (繰り返し略)

僕の小学生時代は、この歌が出来てから10年ぐらいだから母親たちは、まだ蛇の目
模様の和傘をさしていたし、東京でも郊外へ行けば柳の木の根が露出している風景も
みられた。今の学校はどうなのだろうか。共稼ぎの家族が多いから、にわか雨に なっ
ても子供を迎えになどいけない。多分、昔に比べて傘が安くなったので学校に予備の傘
が置いてあるのだろう。歳をとった証拠だ。余計な心配をした。