「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        プロ野球の人気とテレビ中継

2008-06-19 05:23:08 | Weblog
プロ野球のセ・パ交流試合も終わりに近づいたが、いま一つ盛り上がらない。なぜ
だろう。ケーブル・テレビで放送される札幌、仙台などの地方球場の試合は、家族
連れで賑っているのだが。やはり、かっては巨人戦中心ながら毎日のようにテレビ
中継されていたのが、昨年あたりから消えてしまったのも一因だろう。

僕ら老人にとって、よく見るテレビ番組といえばニュースとスポーツ番組、それもプ
ロ野球中継だったが、それがなくなった。例えば昨夜など首都圏では横浜の地方局
が、地元の「横浜」と「ロッテ」戦を放送しただけ。両チームと最下位ながら試合は好
試合。応援合戦も盛り上がっていた。

毎週一回、新聞に首都圏の過去一週間のテレビ視聴率30位が紹介されるが、今シ
ーズンになってからプロ野球中継がこれに入ったことはない。高視聴率番組はNHK
のおカネのかかったドラマや民放の話題のドラマ。それにサッカーやバレーボールの
国際試合だ。

これでは首都圏の民放キー局がプロ野球中継に見切りをつけるのは解る。僕の家
は、まだケーブル・テレビでスポーツ専門局の番組がみられるが、一般家庭の老人
たちは、楽しみを奪われてしまった。年よりは早く寝ろというのかも知れない。かくて
早寝した老人たちは深夜に目をさまし、NHKの「深夜便」に聞き入る次第である。

巨人、大鵬、卵焼きは過去のもの。巨人軍の人気が落ちてきたのは、チームが勝てな
いこともあるが、テレビ中継がなくなったことが最大の原因だ。