「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         祝って貰う資格のない「父の日」

2008-06-16 06:01:20 | Weblog
昨日6月の第3日曜日は「父の日」だったが、3人の子供たちから何もプレゼント
はなかった。だからといって、僕は何も不満は言わないし、怒っているわけでも
ない。もともと「父の日」は昭和の40年代に、商魂たくましいデパートなどの”旗
ふり”で始まった米国渡来の行事だ。

「父の日」の由来を調べてみたら南北戦争の昔、男手一つで育てられた女性が
「母の日」があって「父の日」がないのはおかしいと当時のウイルソン大統領に直
訴したのが始まりだという。つまりシングル・パパの苦労に対する感謝が起源
みたいだ。

わが国の「養老の滝」もシングル・パパがからんでいる。奈良時代、飛騨の国で
木こりをしていた男が、酒好きの父親にと養老の滝の水を家に持ち帰ったら水が
酒に変っていて父親を喜ばせた。この話を聞いた天皇が、大変に感激し年号まで
「養老」と変更した。二つとも統治者の思惑がチラホラしないでもない。

”男女共同参画”以来、父子家庭がなぜか増えているという。古い資料だが平成15
年の国民生活基礎調査によると、全国4580万世帯の0・4%が父子家庭だという。
この増加につれて低所得母子家庭のように低所得の父子家庭にも扶養手当を出す
べきだとの声も出ている。

正直いって僕にはわからない。ただ一つ僕が自信をもって言えることは、昭和1ケタ
前半の家事に参画できない父親は「父の日」を祝って貰う資格がないことだ。