「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          冠婚葬祭にクールビズは?

2008-06-27 05:28:34 | Weblog
クールビズも3年目に入って定着してきた感じだ。昨日用事があって東京・大手町
のビジネス街に出かけたが、”梅雨冷え”にもかかわらず、ノーネクタイのサラりー
マンの姿が多かった。高温多湿のこの時期、きちんとネクタイをしめ満員電車にゆ
られての都会の通勤は難行苦行であった。もう遠くなった現役時代のことを想い出
した。

クールビズも多様化してきた。沖縄の”かりゆし”ウエアが人気を呼んでいる。本州
に比べて、さらに高温の沖縄では服装の簡素化は必要で歓迎である。色々な柄模
様の沖縄伝統のシャツが出回っている。特徴は半そで、開襟で、シャツの裾はズボ
ンから出して着るよう短くカットされている。

沖縄戦が事実上終わった6月23日、テレビで慰霊祭を見、犠牲者に思いをはせたが、
仲井沖縄県知事が黒の半そで開襟シャツで参拝していた。”かりゆし”ウエアかどう
かはわからなうが、僕の目には不適切に映った。クールビズ(cool-biz)の”biz"は、
”business"だ。そして”かりゆし”は沖縄方言で”めでたい”という意味があるそうだ。

常夏のインドネシアではジャワ更紗で作ったカラフルなシャツが公用着として定着し
ている。ただし半袖は許されていない。多分、人前では肌を見せないというイスラムの
慣習からきているものだろう。日本では明治以後、冠婚葬祭には黒服を着用、ネクタ
イで冠婚と葬祭を区別している。果たしてこれが適切なのかどうかは解らない。ただ
時代の流行や都合で長年の習慣を捨てるのはどんなものだろうか。