「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        老人を困らせる 複雑なゴミ分別

2009-04-09 06:06:47 | Weblog
ゴミの分別が出来なくなった老人が増えているという。老人心理学専門の学者が
「ゴミ出しは体を動かすというだけでなく人とかかわるという社会的な意味や衛生
上においても大切だ」と新聞に書いておられた。まったく、その通りだと思うのだが
今の複雑なゴミ分別方法にも一つ問題があるのではなかろうか-。

僕の住んでいる東京の区部では週に4回収集の日があって、月曜と木曜日がナマ
ゴミ、水曜日がプラスティックやペットボトルを含めた資源ゴミ、それに第2金曜と第
4金曜日がガラス破片などの不燃ゴミ。それに区とは別に火曜日が新聞雑誌の回
収日である。問題なのは水曜日の回収日である。老妻は几帳面に”プラ”と書かれ
たプラスティックゴミ(類似なものもある)を選別して袋に入れて出すが、もって行かな
い。理由はゴミの量が少ないので、指定のゴミ袋でなく、スーパーの袋に入れて出す
かららしい。

本当かどうかは知らないが、ここへきての世界的な不況で、かって日本の資源ゴミの
お得意だった外国での売れ行きが悪くなったため、収集業者が選別しなくなったのが
原因だという。だから、家庭で分別しても意味がないというのである。いずれにせよ、
今の分別方法は認知症の老人ばかりでなく、一般人にも判りにくいのではないか。
老人だけに責任を転嫁するのは、どんなものかー。