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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          戦争体験世代の金婚式

2009-04-11 05:42:35 | Weblog
天皇・皇后両陛下がご結婚から50年を迎えられた。民間でいえば金婚式のお祝い
である。おめでとうございます。僕ら夫婦は明後13日で結婚54年、両陛下より若干
”先輩”だが、苦楽を共にした夫婦が健康でそろって金婚式を祝えるのは、これ以上
幸せなことはない。

天皇・皇后両陛下も戦争を体験した世代である。僕の昔の同僚に天皇陛下と一緒に
戦争中日光に学童疎開した友人(故人)がいた。彼から陛下が両親(昭和天皇ご夫
妻)の膝元を離れ、一般の子供と同じように苦労された話を聞いた。食糧事情も悪く空
腹の日々であったようだ。

天皇陛下が昭和28年、20歳の時、結核に罹り、32年完治するまでの4年間、闘病生活
をされていた、ことを今年初めて明らかにされた。あの時代は今のように栄養状態
はよくなかった。もしかすると、戦争中のご苦労の影響があったのかしれない。


両陛下には四つの”忘れてはならない”日があるという。それは沖縄戦終結の日、広島、
長崎への原爆投下の日、それに終戦記念日である。お二人ともこの日には、毎年黙祷
を捧げられているという。ほぼ同世代の僕には、この御気持ちが十分すぎるほど解る。
戦争を体験している世代には、やはり”戦争”から離れられないし、この気持ちを次の世代に
伝えなくてはならない義務がある。

それにしてもお二人のご成婚は、ついこの間のことのように思っていたが、もう半世紀
の月日が流れていたのだ。