「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         ポップス 老人の新しい挑戦

2009-04-14 06:04:43 | Weblog
昨日。老人会の「ポップス」の会に初めて参加した。生まれてこのかた人前で
「ポップス」なんて歌った事もないし、どんな歌なんかも知らない。ただただボケ
防止、社会参加、好奇心からである。お決まりだが、参加者は女性が圧倒的に
多く、おじいちゃんは3人だけ。合唱曲は"オーシャンゼリーゼ”。昔、子供が幼か
った頃、口ずさんだことはあったがー。

”シャンゼリーゼ”通り、10数年前、老妻とパリ観光した時泊まったホテルが、この
通りの近くだったが、どうも歌と結びつかない。老人は絶えず好奇心である。早速
ネットで調べてみた。もともとは英国の歌で”Waterloo Road"が原題。これがフラ
ンスに渡って”Les Champs Elyesee"となり、さらに日本にきて”オーシャンゼリゼ”
となった。日本では1969年にダニエル・ビデルが歌ってヒットしていた。

昭和一ケタ世代は"焼跡"時代、進駐軍放送(WVTR)から流れる「ポップス」を聞き
ながら育った。「ボタンとリボン」とか「テネシーワルツ」「トゥヤング」の類の歌で、ど
れも日本語に翻訳されて江利チエミや雪村いづみが歌ってヒットした。昭和30年代
に入っても、このような”輸入歌”の傾向は続いていたのだろう。”オーシャンゼリゼ”
も今思うとそうなのだが、僕個人はすでに結婚して「ポップス」から遠ざかっていた。

音符もろくに読めない後期高齢者世代だが、なんとか皆と一緒に合唱した。指導者の
女性は秋の老人会にはステップを踏みながら、この歌を披露するのだと、脅した。せいぜ
い”年寄りの冷や水”にならない程度に社会参加しよう。