「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      先行き不安の解消にならない 追加経済政策

2009-04-12 06:00:01 | Weblog
景気浮揚の策として1540000000000(15兆4000億)円という過去最大の追
加経済対策が発表された。与謝野財務相は"財政健全化のためにも景気
の底割れ防止”にもと思い切った"措置と自讃しているが、この内1000000000
000(10兆)円は追加国債で賄うことになる。当初予算の新規国債発行高330
0000000000(33兆円)と併せると今年度の発行高は4400000000000(44兆)
円となり、税収見込みを上回る可能性も出てきた。

経済に弱い僕にはよく解らないが、国債というツケが、次世代に回る事は間違い
ない。追加対策にざっと目を通した。雇用、環境、福祉医療、子育て健康贈与税
減税などなど。各分野に総花的にわたっている。これでなんとか景気が浮揚して
もらいたいとは思うのだがー。

社会の一線から引退して久しい後期高齢者だから、員数外のひがみかも知らない
が、どうも追加対策は、その場しのぎのカンフル薬にみえてならない。例えば贈与
税の減税である。ちょっとばかりの財産を持つ老人は、現在のような高齢者に酷な
時代に、とても恐くて、減税があっても生前贈与など出来ない。カンフル剤の必要
性は認めるが、今、必要なのは国民の先行き不安の解消なのだ。老人に限って言
えば介護施設の増設、面倒を看てくれる介護師の待遇改善なのだが。

高速道路での休日1000円乗り放題という策も、当初期待した経済効果をあげていない
そうだ。これから先行きがどうなるのか判らなければ、車で遊んでばかりもいられない。