東京のサラリーマンの間で朝食にラーメンを食べるのが流行しているらしい。略して
「朝ラー」というのだそうだ。今年のような猛暑でも朝から行列が出来る店もあるとネ
ット情報にあった。朝食抜きよりは健康的だが、僕のようなリタイヤーが長くなった老
人には、ちょっと抵抗があるが。
「朝ラー」と同じように、今、都会の若者の間で屋台に人気があるとテレビ番組が紹介
していた。新宿西口のガード近くの「思い出横町」みたいな、狭い店内で飲んだり食べ
たりするのが若い人には珍しく、なにか知らない昔の郷愁があるのかもしれない。僕ら
戦後の焼跡派は、たいがい飲むのは「思い出横町」みたいなバラックかガード下が多か
った。多かったというより、それしか飲む所はなかった。
それで想い出すのはシンガポールだ。1966年初めてシンガポールを訪れた時は、町の
至る所に屋台があったが、今はホーカー・センターといって高層集合住宅の中に吸収さ
れてしまった。ホーカー・センターは観光客目当てのものもあるが、僕は住民の生活の
匂いのするほうが好きだ。
僕のシンガポールでの定宿であったMRT東線「Raya Leba」駅近くのホーカー・センター
は中国系,インド系、マレー系それぞれの「屋台」が集まっていて朝から賑あっている。僕
は毎日、このセンターで中国、インド、マレーの朝食を食べ歩いた。ホテルの朝食よりずっ
と安く美味しかった。
東南アジアにはシンガポールだけでなく、こういった屋台料理がどこにでもある。そして長い
華僑食文化があるから、どこでも麺が美味しくて安い。日本の「朝ラー」屋台の流行もその
影響を受けているのかも知れない。
「朝ラー」というのだそうだ。今年のような猛暑でも朝から行列が出来る店もあるとネ
ット情報にあった。朝食抜きよりは健康的だが、僕のようなリタイヤーが長くなった老
人には、ちょっと抵抗があるが。
「朝ラー」と同じように、今、都会の若者の間で屋台に人気があるとテレビ番組が紹介
していた。新宿西口のガード近くの「思い出横町」みたいな、狭い店内で飲んだり食べ
たりするのが若い人には珍しく、なにか知らない昔の郷愁があるのかもしれない。僕ら
戦後の焼跡派は、たいがい飲むのは「思い出横町」みたいなバラックかガード下が多か
った。多かったというより、それしか飲む所はなかった。
それで想い出すのはシンガポールだ。1966年初めてシンガポールを訪れた時は、町の
至る所に屋台があったが、今はホーカー・センターといって高層集合住宅の中に吸収さ
れてしまった。ホーカー・センターは観光客目当てのものもあるが、僕は住民の生活の
匂いのするほうが好きだ。
僕のシンガポールでの定宿であったMRT東線「Raya Leba」駅近くのホーカー・センター
は中国系,インド系、マレー系それぞれの「屋台」が集まっていて朝から賑あっている。僕
は毎日、このセンターで中国、インド、マレーの朝食を食べ歩いた。ホテルの朝食よりずっ
と安く美味しかった。
東南アジアにはシンガポールだけでなく、こういった屋台料理がどこにでもある。そして長い
華僑食文化があるから、どこでも麺が美味しくて安い。日本の「朝ラー」屋台の流行もその
影響を受けているのかも知れない。