「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          小沢一兵卒のラッパ

2010-09-15 05:23:09 | Weblog
民主党代表選で菅直人総理が”大差”で代表に再選された。結果は菅721ポイント
に対し小沢491ポイントと"大差”にみえるが、国会議員の票は、僅か6票(6人)の
差だ。果たして”大差”といえるかどうかだ。菅総理は勝利後”選挙が終われば、ノー
サイド”といっているが、これで小沢一兵卒のラッパの響きが鳴り終わるとは思えな
いのだが。

この14日間の民主党代表選の騒ぎはいったいなんだったのか?”国民生活第一”
といいながら、まったく国民の生活には関係のない党内の権力闘争をさらけ出した
ものにすぎなかった。菅、小沢両候補の争点は根本的な違いがみられ、とても二人
が同じ政党に属しているとは思えなかった。

民主党主体の政権が発足して、ちょうど1年だが、この1年、なにか進展があっただ
ろうか。うち9か月は”政治とカネ””普天間移転”をめぐる「小鳩体制」で迷走し、やっ
と収まったと思ったら、今回の訳のわからない”小沢しゃしゃり劇”である。しかもこの
演出が迷走の責任をとったはずの鳩山”ばか殿様”ときている。

負けた小沢氏が、またぞろ"一兵卒”発言をした。彼の"一兵卒”発言はこれで三度目
である。過去の2回はそういいながら、得意のラッパを吹いて、烏合の衆を集め騒ぎを
起こしている。今回だってわかりはしない。とにかく党内の半分近くの議員が彼に支持
票を投じているのだ。

昔の軍隊には”ラッパ卒”というのがあって、敵陣攻撃のさいには真っ先に立ってラッパ
を吹いたそうだ。小沢”ラッパ卒”殿、お国のためです。間違ったラッパだけは吹かないで
頂きたい。