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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       恐い中露”日”の誤った歴史認識

2010-09-29 05:11:07 | Weblog
日中間の関係が「尖閣」問題をめぐってギクシャクしている折も折、北京で中露首脳
会談が行われ、第二次大戦終結の対日戦勝利65周年に関する共同声明に署名した。
これに出席したメドベージェフ・ロシア大統領は”歴史はねじまげようとする勢力がいる
が、われわれは大戦の真実を主張しなければならない”と暗に日本を批判するような
発言をしていた。

冗談ではない。歴史の真実を直視せず、歪曲しようとしているのはどちらだ。65年前ド
サクサにまぎれて日ソ中立条約を一方的に破棄して、わが国へ侵入しわが国の固有
の領土である国後、択捉、歯舞、色丹の北方四島を占領し続けているのはどこの国だ。
スターリンの死後生まれた、この若い大統領は、戦後、ソ連(当時)が107万人もの日
本人を不法にシベリアなどに連行し、長期にわたって強制労働に従事させ、6万人もの
犠牲者がでている史実を知っているのだろうか。

中国の胡錦涛・国家主席も1942年生まれである。第二次大戦中はまだ子供で、ほとん
ど戦争の記憶はない。多分、戦後の自国の歴史によって教育され「南京虐殺」も記念館
の展示そのままに信じているに違いない。さらに胡錦涛主席は、若い時、文化大革命を
体験している。

翻って日本の菅総理はどうかー。彼も1946年生まれ。同じように戦争を知らない世代であ
る。日本では、この世代は”全共闘世代”といい、戦後の”自虐史”歴史教育の影響を最も
受けている。僕は今回の「尖閣」の政府の対応をみて、菅総理、仙谷官房長官はじめ主だ
った政府指導者が、この世代であるのを思い出し”自虐史”観に侵されていなければ、よい
がと心配している。