「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

             ”タメ”をつくって組閣を!

2011-09-01 06:56:48 | Weblog
前任の菅総理がお粗末だっただけに野田新総理は何かと得をしているが、お見受けしたところ慎重な深謀な方のようだ。例えば党人事の要として幹事長に輿石東・参院幹事長を起用した。マスコミの中には早速"男を下げた”と評価していたが、果たしてそうだろうか。党内に亀裂が走り、分裂状態にある時、"前へ進める”には名目だけの後期高齢者に登場願わなくてならないと思う。

例にによって例のようにマスコミの新閣僚の顔ぶれ予想がかしましい。馬鹿らしいと思いながらもついつい見たり聞いたりしてしまう。競馬や競輪の予想と違って当たっても外れても損はないのだが。 

先日の代表選後の会見で野田氏は新内閣の人事に当たっては"タメ”を作って当たると発言していた。”タメ”とは、新総理が好きなサッカー用語でいえば、"ボールをキープすることによって周りの選手が上る時間を稼ぐ”という意味。またゴルフ用語では”ダウン・スウィングの腕の動きを遅らせる”こととある。いずれも拙速はよくない意味のようである。

過去の民主党歴代の組閣はどうだったか。"タメ”があったとは思えない。鳩山内閣は閣僚の実力をチェックせず断行したため途中で3人も大臣が代わり、菅内閣に至っては、記憶に新しい松本龍・防災大臣の辞任など1年間で4人も交替している。

明日中には組閣も完了し、新閣僚の名前も発表になる予定だという。野田総理が"タメ”を作って任命する閣僚だから、単に党内の内輪もめを意識しただけの人事になるとは思えない。”ノーサイド”がわからず、まだ閣僚のイスだけを要求しているグループからは登用する必要はない。