「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         見る気にならなくなった大相撲

2011-09-17 06:16:40 | Weblog
大相撲秋場所が両国の国技館で開催中だが、昔のようにテレビで観戦する気持ちがなくなった。戦前の双葉山時代からのオールド・ファンだが、やはり八百長など不祥事続きが影響している。不祥事で減った関取の数を短期間で埋めたため、実力の伴わない”関取”が増え、幕内下位から十両の取組みが面白くなくなってきた。昔はしこ名を聞けば、関取の顔が咄嗟に浮かんだものだが、それが出来なくなってきた。原因の一つはやたらと難かしい漢字を使ったり、こった読み方をするしこ名が多くなってきたことだ。

テレビの解説者は”関脇の強い場所は面白い”と使い古した言葉を使っているが、果たしてそうだろうか。もともと贔屓になれない外国人大関が序盤五日目を終えて勝ち越しがなく、綱とり場所と騒がれていた日馬富士は、連日コロコロ無様な負け方をしている。これでは国技館まで足を運んで観覧したいというファンが減るのは当たり前だ。名古屋場所では大入り満員は千秋楽だけだったが、今場所も土日を除いた平日は、テレビの画面をみる限りガラガラだ。

日馬富士に始まって関取のしこ名は漢字テストまがいで、大人でもすぐに読めないし、書けない。把瑠都、稀勢の里、琴奨菊,磋牙司、豊真将,栃おう(火偏の皇)山、にょう(偏が入でつくりが鳥)の海、天鎧鵬などなど。僕のパソコン技術では漢字に転換できないしこ名もある。昔は双葉山、玉錦、羽黒山、栃錦、若乃花と簡単なしこ名が多く、難解の男女の川(みなのかわ)でも、しこ名は故郷の川の名前に由来したものだった。

皇太子殿下夫妻のお子様、愛子様が大の大相撲ファンで、琴光喜がご贔屓だったと聞いたことがあるが、琴光喜が不祥事で相撲界を去った後、いまは誰をご贔屓にされているのだろうか。それとも不祥事続きで大相撲がお嫌いになられたのかもしれない。大相撲の人気の回復は、大相撲が日本の伝統の国技だという原点に帰ることだと思うのだが。