「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        ”高嶺の花”のホテルに一泊

2011-09-15 20:12:40 | Weblog
昨夜は長野冬季五輪のときIOCのサマランチ会長ら世界のVIPが泊まった「The Saihokukan Hotel」にお世話になった。明治23年創業という長野一の老舗旅館で、当時は「犀北館」といった。半世紀以上前、僕が駆け出し記者で長野市内を自転車でかけづり回っていた頃から、「犀北館」は格式のある旅館で、当時の僕にとっては”高嶺の花”的存在であった。

僕ら夫婦にとっては身分不相応なのだが、今回は往復新幹線を使わず、料金が三分の一の高速バスの割引切符で旅費が浮いたこともあり、思い切って”エコノミー・ツゥイン”という部屋に泊まった。朝食つきで7200円という,リーゾーナブルな値段だ。しかし、朝食が豪華だ。立派な造りの和室で、僕は和食を食べたが、海草の入った御粥は絶品であった。

長野市は善光寺の門前町で、昔から旅館が多いところで、今でも善光寺の門前には宿坊が39もある。その上、冬季五輪を当て込んでホテルがつくられたため乱立している。新幹線で東京ー長野は1時間半になったため、会社によっては宿泊出張を認めないところもあるらしい。全国でも指よりのホテルの激戦地のようだ。そのお陰で、僕らも「The Saihokukann HoteL」に宿泊できたわけだ。仕事なら「ビジネス・ホテル」も好いが、旅を味わうなら、やがり旅人にやさしい本格的なホテルのほうがよい。
(写真はホテルの入り口)