「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

            民主党のガキっ子大臣

2011-09-12 06:11:55 | Weblog
鉢呂吉雄経済産業相が原発事故周辺を「死の町のようだ」と言い"放射能をうつしてやる"と記者団にふざけた、責任をとって辞任した。経済産業省は原発の責任官庁である。その長である大臣が、こんな発言をするとは、僕らの常識では考えられない。経歴を調べると、昭和23年生まれで、すでに還暦を迎えた立派な大人である。

鉢呂氏は鳩山、菅前元総理と同じく大学での専門は”理科系”である。「死の町のようだ」という表現は"理科系”の人にありがちな表現下手だと、百歩、千歩譲れば理解できないことはない。しかし、防災服の袖を記者の身体にすりつけて"放射能をうつしてやる”とはなんのざまだ。酒に酔っていたのであろうか。還暦すぎの大人の行為ではない。

僕が馬齢を重ねたことなのかもしれない。最近の日本人、とくに政治家の言動が、なにか子供じみてきた。鉢呂氏の記者団との間の"放射能ゴッコ”もそうだが、菅内閣で同じように9日間で復興大臣の職を辞任した松本竜氏もそうだった。宮城、岩手県知事に対する無礼な発言も60歳の還暦男の発言ではない。テレビの画面で僕は、松本氏があらかじめ用意してきたのであろう。サッカーボールを達増知事にけりつける場面を見た。まさに児戯である。

政治の若返りには賛成である。しかし、鉢呂、松本両氏は60歳すぎである。昔なら歌にもあるように"今年60村の船頭さん”の年頃である。国の船頭さんの一人である大臣が、こんな子供じみた言動をしていて大丈夫なのだろうか。”ガキっ子”大臣はほかにもいるような気がしてならない。政治が”政治ゴッコ”にならないよう野田総理くれぐれもよろしく。