「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

             お粗末な馴れ合い党首討論

2012-03-01 06:49:32 | Weblog
昨日テレビ中継で衆参両院の国家基本政策委の党首討論をみたが、討論がかみ合わず、正直言ってがっかりした。まさか、馴れ合いとは思いたくないが「国家基本政策」の討論の場としてはお粗末すぎ、日本の将来が思いやられた。小ブログは原則として前日に草稿を用意して、早朝朝刊に目をとおしてから書くことにしているが、今朝「読売新聞」を読んだら”首相、谷垣氏と極秘会談 消費税・解散意見交換化”という記事があった。なれあいだかどうかわからないが、党首討論に先立った二人は2月25日、都内のホテルで密かに会っていたというのである。

谷垣自民党総裁は、大震災から1年経っても、5%しか最終処理ができていない震災地の瓦礫の問題を持ち出し、総理が地方自治体にもっと積極的に働きかけるべきだと迫った。これは石原慎太郎都知事の持論だが、これに対し野田総理は”細野環境相を中心に関係閣僚が自治体に出向いてお願いに上がっている。私も先日沖縄を訪問したさい知事にお願いしてきた”という答えだ。沖縄は基地問題で多大な負担をかけているというのが民主党の考え方だが、それ以上に瓦礫の処理までお願いしようというのか。第一被災地と沖縄とは海を隔てた遠隔地だ。

中国政府の船がまたぞろ、わが国の排他的経済推水域(EEZ)出没して海上保安庁の測量船に対して”ここは中国の海域だ”と測量中止を要求してきた。これに対して外務省は前回も外交ルートを通じて中国政府に抗議したと言っていたが、一体どうなっているのだろうか。国家安全に関するような重大な問題である。この問題を党首討論で討論せよとまでは言わないが、野田内閣は発足に当たって第一に掲げていた東日本大震災の復旧復興問題でさえ、瓦礫の最終処理でつまずいている。結局、すべての根源はマニフェスト違反の民主党政権がいつまでも政権の座にあるからだ。解散して出直さないと大変なことになる。