「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

            恥ずかしい田中防衛相の答弁態度

2012-03-27 07:04:23 | Weblog
参院予算委の集中審議でまたぞろ田中直樹防衛大臣が答弁を巡って野党議員から、まるでボクシングのサンドバッグのように袋叩きにあっていた。テレビでこの場面をみて、国民の一人として、曲がりなりにも一国の防衛を守る大臣である。その恥ずかしい答弁内容と態度に僕は不快感を抱いた。画像が世界に流れれば、日本の恥であり信用にもかかわる。

自衛官出身の自民党の佐藤正之議員が質問に立って、開口一番田中大臣に対して、後ろの閣僚席にいないで前の閣僚席に座って答弁してくれと注文を付けた。防衛問題の質疑であり、僕もなぜ当の大臣が一人だけ後部の席にいるのか不思議に思っていたところだった。なんのことはない。答弁に困った際の事務方が黒子のように椅子の後ろに控えていたのだ。

田中大臣の答弁はひどすぎる。シリア情勢に関連して自衛隊国連平和部隊がゴラン高原から撤収するような事態が起きた場合の撤収計画について”報告書の表紙だけをみた”という答弁は野党議員が怒るのは当たり前だ。答弁も”あの””あの”が多すぎる。質問者を”先生”呼ばわりするのも卑屈にみえてみっともない。もっと胸を張り、堂々と答弁してもらいたい。

前部の閣僚席に移っても、黒子みたいな事務方が画面に見え隠れする。さらに隣席の玄葉外相が時々”助け舟”を出している。テレビ中継を見ている国民は、国の防衛に関する重要問題をこんな人物にまかして果たして大丈夫なのか正直いって不安になる。野田総理は適材適所の人事だと言っているが、誰が見ても田中氏が防衛大臣にふさわしいとは思えない。