「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           輿石訪中使節団と小沢訪中使節団

2012-03-25 06:32:49 | Weblog
輿石東幹事長を団長とする民主党の訪中代表団一行10人が24日、習近平次期最高指導者と人民大会堂で50分会談した。その20分後鳩山由紀夫元首相(党外交問題最高顧問)が、同じ習近平氏とやはり20分話し合った。鳩山氏によると、事前に二つの会談についての調整はなかったそうだが、習近平氏側からみれば、同じ党から最高幹部と幹事長が別々に会談を申し入られ、別個に話し合いを持つというのは、随分おかしな話で迷惑な話だったろう。

民主党訪中団というと思いだすには2009年12月、時の小沢一郎幹事長が党議員143人、一般参加者483人を引き連れて胡錦濤国家主席に一人ひとり挨拶して”ツウショット”の写真を懇請した”朝貢外交”の時の場面だ。この会談で小沢一郎氏は胡錦濤氏に対して”自分は人民解放軍でいえば野戦の軍司令官でありで、がんばっている”と挨拶したそうだ。

時流れて2年余月、小沢氏は党籍を外され、軍司令官ではなく肩書はない。前回の訪中にも参加した輿石氏は幹事長として今回の代表団長に収まってはいるが、随員は僅かに10人、それに第一線から退いた”しうとめ”みたいな人物が別行動で動いている。幹事長なのに事前に日程調整もできなかったのだろうか。

民主党は2009年12月、習近平氏の訪日のさい、外交上の慣例を破って習近平氏の天皇陛下との会談をゴリ押しして実現させた。これはわが国の身内の話だから、許せるかもしれないが、今回は相手のある話で外交上は大変無礼なことだ。先日の震災一年記念日のさいも外交上の常識を破った行為がいくつか指摘されていたが、みっともない。