「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

              野田総理の”御用テレビ”

2012-03-06 07:25:34 | Weblog
「御用新聞」という言葉がある。ネットのwikipediaによると”政府権力を受けて、その政策方針を援護、宣伝的な立場をとる新聞”とある。戦争中の日本の新聞は、大政翼賛会の下すべて「御用新聞」であった。今はメディアが複雑化してきて、かってのように新聞の影響力が弱まってきたのだろう。民主党の代表だった、小沢一郎さんは、自分の政策発表の場に”ニコニコ.ネット”をもっぱら愛用しているようだ。

先日の日曜日の夕方、日本テレビ系の「真相報道バンキシャ」に野田総理が生出演していろいろ語っていた。総理が民放の番組に出演してはいけないという訳はないが、日テレといえば、例の読売新聞グループの総帥”ナベツネ”こと渡邊恒雄氏が率いるテレビ局である。過去において政治の黒幕役として色々噂される”ナベツネ”氏である。野田総理と谷垣自民党総裁との極秘会談との関係があるのではかと邪推されても仕方がない。

野田総理は、この番組でも極秘会談についてはきっぱり否定した。石原都知事がいうように”極秘だから本人が否定するわけはない”のだが、今や国民みんなが極秘会談は公然の秘密だと思っている。日本テレビが”御用テレビ”とまでは言わないが、野田総理は番組の中で、地方自治体が被災地の瓦礫を受け入れ処分場を造る場合には政府が補助金をだす”と発言している。この決定はNHKが夜のニュースでキャリーしている。それだけバリューがあるのである。問題はそんな価値なるニュースを一民放の番組で明らかにするのかだ。

”政局より大局と言っていた”野田総理が、どうも消費増税案と引き換えに衆院の”話し合い解散”に向かって舵を取ったように見られる。仲間内で”一升酒”を飲む気持ちはよくわかるが、党内をまとめられないでは、やはり退陣以外にはない。