「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       面白い石原慎太郎都知事の記者会見と瓦礫処理

2012-03-03 07:13:49 | Weblog
東京のローカル・テレビ局「Tokyo MX」が昨日、石原慎太郎都知事の定例記者会見を中継していた。僕はこの番組のファンである。下手なドラマや情報番組なんかに比べればはるかに面白い。野田総理の型にはまった会見の比ではない。さすがに年の功だ。孫や子供の年齢の記者たち相手に時には慇懃無礼、時には”恫喝”まがいの発言もある。また記者たちの質問も、若い世代の考え方がわかって僕には面白い。石原知事の若さの秘密は、こういった若い世代との接触にあるのかもしれない。

昨日の会見は知事の体調不良などもあって久しぶりだったそうだが、知事はノータイのラフなスタイルで応対していたが、とても80歳に近い後期高齢者とは思えない。東京では昨日から被災地の宮城県女川町から出た震災瓦礫の受け入れを開始した。9個のコンテナに積まれたおが屑が貨車に積まれてターミナル駅に到着、今日から焼却が始まるが、昨日の会見でも石原知事は、被災地の瓦礫の最終処理が、全国ほとんどの自治体の協力がえられず、進まないのは野田総理の政治力不足だと持前の批判を展開した。

東京では瓦礫の受け入れにさいし、万全の策を取り昨年12月から実験的に焼却灰や排ガスについて放射性物質が出るかどうかを綿密に検査している。そして、瓦礫受け入れの模様をDVDに収めて、これを全国の関係団体に配布しているそうだ。石原知事のトップダウン方式は強引だとの批判はあるが、震災から1年も経つというのに、瓦礫の最終処理がまだ5%だという。野田総理は先日の党首会談で、沖縄の仲井真知事にも瓦礫の受け入れはお願いしている、と言い訳を言っていた。野田政権が掲げる政策の第一は震災の復興ではなかったのか。政局より大局だと言っていた野田総理ではなかったのか。極秘会談の時間があるのなら東京の瓦礫受け入れ現場を視察したらどうか。